三浦大知『D-ROCK with U』特集 INTERVIEW編
――海外からはアッシャーの「Yeah!」などを手掛けたパトリック・J.キュー・スミス(以下:J.キュー)が参加してるのも大きいんじゃないかなって思ったんですけど。
大知:そうですね。彼は今回4曲の制作に関わってるし。J.キューが作ってくれるメロディ・ラインってすごくカッコいいんですよ。今回、彼がアトランタから来日して1週間くらい一緒にスタジオ入りしたんですけど、彼は楽器をほとんど使わないんです。トラックを聴いたら、ほとんど鼻歌でメロディを作ってしまうんですよね。鼻歌でいとも簡単にあんなカッコいい曲を生み出すなんて、さすがだなと思いました。
――ちなみに、D-ROCKと名づけたのはJ.キューらしいね?
大知:現場で彼にこのニックネームで呼ばれてたわけじゃないんですよ(笑)。アメリカに戻る前日、サインをお願いしたら、“D-ROCKへ”みたいに、僕のことを書いてくれてて。それで、D-ROCKっていう字面も気に入ったし、ニックネームなんて滅多に付けてもらえるものじゃないから、大事にしたいなっていう気持ちになりました。それと、ファンへの感謝の気持ちがものすごく大きかったから、どうしてもアルバムのタイトルには“with U”って入れたくて『D-ROCK with U』にしたんですよ。
――国内外のトップ・プロデューサー、アーティストによるサウンドが同時に聴けるのも本作の特徴だけど、本作でトライしたなと思う楽曲や印象的だった楽曲って何ですか?
大知:自分にとってはすべてが新鮮でチャレンジでした。印象的だったのは「Make It Happen」かな。初の裏声披露曲だったので。実は裏声ってあまり得意じゃないんで一番苦労したんです(笑)。それ以外はスムーズに録れましたね。英語の歌詞も個人的にはやりやすかったです。
――今回は最後の曲「17Ways」で作詞にもチャレンジしてますが?
大知:この曲は作詞家のJamさんと一緒に詞を書いたんですけど、去年の夏に17歳最後のライヴがあって、それに向けて作っていった曲なんですよ。アルバム最後にこの曲を収録できたのは意味も成していて良かったなと思いますね。やっぱり自分で詞を書くと、詞への思い入れが強くなるなぁって実感しました(笑)。今後は作詞や作曲にもっと携わっていきたいし、最終的にはプロデュースまでできるようになりたいですね。
――今後、シンガーとして目指したいことは?
大知:やっぱりアッシャーとかマイケル・ジャクソンが好きなので、いつかはアッシャーに“アイツいいよね”って言われたいっていうのはすごくありますね。同じ舞台にいつか立ちたいなって。
――最後に、アルバムの“ここを聴いてほしい”っていうポイントを教えて。
大知:全曲通してどれも思い入れがあるものになったので、ぜひ聴いてほしいですね。あとDVD付の方にはライヴ・ダイジェストが入ってるんですよ。やっぱりパフォーマンスを観てほしいっていうのが強くありますね。もちろんCDで曲を聴いていただくってことも重要なんですけど、ライヴではCDよりも見せるポイントが沢山あるので。ぜひDVDに収録されているパフォーマンスも含めて楽しんでください。そして今度始まるツアーにも足を運んでほしいです!
取材・文●佐藤チアキ
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