──グッド・ショウでした! あなたたちはフジロックのライヴをどう感じましたか?
ロビー・ロス(G):ああ、すごく良かったよ。
ポール・カーデン(Vo):正直、日本のファンがあんなに盛り上がるとは思ってなかったんだ。もっと、大人しいと思ってたからね。
──今回のあなたたちのショウはある意味ラッキーでしたよね。熱心なファンはもちろんのこと、大雨が降って…。
デイヴ・ダットン(B):おいおい、雨は関係ないぜ。俺達の実力だぜ(笑)。
──いや、わかってますよ(笑)。でも、雨であの会場がギッシリになったのは事実ですよ。でも、何も知らないで雨宿りに来た人もあなたたちのショウを満足してたと思うんですよ。
ニコラス・キルロー(Dr):たしかに、前にいる熱心なファンだけじゃなくて、後ろの方の人たちも盛り上がっていたから、そうかもな。 ──あなたたちのライヴを聴いていると、古き良き'70年代ハードロックを思い出します。モーターヘッドやAC/DC、シン・リジーあたりを彷彿とさせるものがあるのですが、実際にはどういう音楽を聴いているのですか?
ロビー:今、君があげたようなロックはもちろん聴いてるよ。俺たち、クラシック・ロックにはすごく影響を受けているからね。
デイヴ:でも、俺たちの影響はそれだけじゃないぜ。
──では、他には何を?
ニコラス:レゲエに。
ポール:ソウルに、ディスコも(笑)。
デイヴ:あとはやっぱ、エルヴィスだな。
──では、あなたたちの音楽はクラシック・ロックというより、聴いてきた音楽から新しい何かを作り出すと言う感じですか?
デイヴ:それは意図したことはないな。単に俺たちのようなギターでガツンというハードなロックンロールってないと思うんだ。それと良いメロディとな。'60~70年代のロックが持っていたようなね。
──そのテのロックということになると、最近ではダークネスやダットサンズが注目されましたよね。あなたたちも、よく比較されていると思うのですが、どう思います?
ポール:ダークネスと俺たちは似てるようで全く違うタイプのバンドだと思うな。彼らはクラシック・ロックのコミカルな部分ばかりを強調しているようにしか見えないな。俺たちは自分たちのロックにはああいう演出は必要無いと思ってるよ。
デイヴ:考えてもみろよ。俺がキャット・スーツをまとってる姿なんて見たくねえだろ!(一同爆笑、結構巨漢です、この人)。
──(笑)。あなたたちは、これまでザ・フーのオープニング・アクトを飾るなど、大きな舞台を踏んでますが、今後、前座をしてみたいバンドはありますか?
ロビー:ストーンズとオアシスだね。
デイヴ:ただ、そういう大物アクトの前座もうれしいのは確かだけど、今の自分たちにとって必要なのは、俺たち自身のヘッドライナーのツアーが、いかにうまく行くかということだね。それがうまく行かなければ、結局、誰の前座を務めるようが同じことだからな。
──わかりました。では、あなたたちの今後の夢を聞かせてください。
ニコラス:大きな会場でやることだ。
ロビー:スタジアムで、みんなが俺たちの曲を大合唱するのが夢だね。
──ということは、サッカー・スタジアムで?
デイヴ:キミの国は野球の方が人気だろう? だから、日本では野球場でやるよ。さっきの取材で阪神タイガースのグッズをもらったから、俺たちがサポートするぜ(笑)!
取材・文●沢田太陽 ■関連記事 ●ザ・ブラックヴェルヴェッツ フジロック ライヴレポ ●FUJI ROCK FESTIVAL '05特集 ●夏フェス特集2005
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