| THUNDER are
ダニー・ボウズ(Vo)/ルーク・モーリー(G) ハリー・ジェイムス(Ds)/ベン・マシューズ(G/Key) クリス・チャイルズ(B)
──今年でデビュー・アルバム発表から15周年を迎えますが、どんな気持ちですか?
ルーク・モーリー(以下、ルーク):100歳年を取った気分だね。(笑)最高だ。今でもこうして活動できているなんて素晴らしいことだし奇跡だよ。でも、現実のことだ。実は、あまりそういったことは考えないことにしているんだ。ただ新しいアルバムをリリースして、プロモーションして、ツアーをするだけさ。このニュー・アルバムには完璧に満足している。後ろを見ているのは危険なことなんだ。特に40歳を越えるとね。あまりにも振り返る年数が長くなるからさ。これから先の方が短いくらいだ。(笑)
──新作『マグニフィセント・セヴンス』ですが、このタイトルにしたのは?
ダニー・ボウズ(以下、ダニー):この質問の答えは短いよ。それは、俺達の7枚目のスタジオ・アルバムがMagnificent(とびきり上等)だからだ。それだけのことさ。
──シングル「I Love You More Than Rock'n'Roll」はイギリスのシングル・チャートで健闘したそうですね。そういったことを予想していましたか?
ルーク:多分、かなりいい線いくんじゃないかとは思っていた。ここイギリスでは俺達のとても忠実なファンが大勢いて、彼らは俺達が俺達自身のレーベルからシングルをリリースすることに大喜びしていたからね。そういった彼らが発売週にシングルを買ってくれて、トップ30にチャート入りしたんだ。このバンドのシングルがトップ30入りするなんて5、6年振りだから、俺達にとって素晴らしいことだよ。最高だ。
──イギリスのロック・シーンの盛り上がりを感じますか?
ダニー:昔よりも健全になっているのは確かだ。いつも感じていることなんだけど、イギリスのロック・ミュージックは小さなボートのようで、潮によって岸の方へ運ばれてきては、また流されていく。来ては去っていくという感じだ。さっきまでファッショナブル(流行)だったものが、すぐにアンファッショナブル(流行らないもの/古臭いもの)となっている。THE DARKNESSの登場がそのいい例だ。彼らが成功したことによって、ロックが再びファッショナブルなものとなった。今ではどのレコード会社も、ロック・バンドを発掘しようとしている。いいことだと思うよ。
ルーク:俺達がアンファッショナブルなボートだなんて思ったことはなかったな。
ダニー:俺はアンファッショナブルなボートを持ってるぜ。
ルーク:アハハハ!
ダニー:コックニーじゃないと判らない冗談さ。 (訳注:"ボート"はコックニー・ライミング・スラングで"顔"という意味=boat race→face。つまり、ダニーの冗談は、「俺の顔はダサい、流行らない顔だ」ということ。)
──新作にはRuss Ballardとの共作が1曲入っていますが、どういう経緯で一緒に曲を書くことになったのでしょうか?
ルーク:それは、ベース・プレイヤーのクリスがRussと仕事をしたことがあって、確か、1枚か2枚、アルバムで彼と一緒にプレイしたんだったと思う。それで俺達は彼と知り合った。彼自身、いろいろな人と一緒に曲作りをしていて、俺にも声がかかって、そういう機会を与えられたんだから、やってみるべきだと思ったんだ。ちょうどこのアルバムに収録する曲をあと2、3曲探していたところで、タイミングとしてもよかった。ある日の午後、一緒に彼のスタジオに入って、かなりおしゃべりをして、ちょっとだけ曲作りをしたんだ。彼はとてもいい人で、年の割にはすごく若く見えるんだ。でも実はかなり心配てるんだよ。彼は自分の魂を悪魔に売ってしまったのかもしれない。若く見え過ぎだ。
ダニー:そんなことはどうでもいいけどね。
──ということは、この曲を書き上げるのに時間はあまりかからなかったということですか?
ルーク:どうだったかな…。どうでもいいような曲には時間がかからないんだ(笑)。時間がかかる時もあれば、かからない時もある。この曲に関しては、時間はかからなかった。お互いに持っていた基本的なアイディアをまとめたんだ。俺には元々この曲の一部のアイディアがあって、彼がサビとメロディを作った。一緒に1番目の歌詞の最初のヴァースとブリッジを書いて、それ以外の部分は俺が自宅に持ち帰って仕上げたんだ。
──最後に日本のファンのみなさんへのメッセージをお願いします。
ルーク:2人しかいない俺達のファンのみんなへ。アハハハ!
ダニー:随分と冷たいな、おまえは! ありがとう。君達のことをすごく愛しているよ。いや、死にそうなくらいに愛している。だから、君達に俺達の新作を買ってもらって、俺達が死にそうになるのを少し和らげてもらいたいんだ。本当にありがとう。幸運を祈っているよ!
ルーク:今年は日本でもツアーをしたいと思っているよ。日本に行くためだったらどんなことでもする。THUNDERは5年も日本でライヴしていないから、ぜひ行きたいと思っているんだ。そうなるように祈っている。今年中に会おう! |
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