| Spiritual Beggaers are
マイケル・アモット(G)/JB(Vo) ルディック・ヴィット(Dr)/シャーリー・ダンジェロ(B) ペル・ヴィバリ(Key)
──来日公演はものすごい盛り上がりだったね。3日間のライブの感想を訊かせてもらえる?
マイケル・アモット(以下、マイケル):全てが順調だったね。日本はいつもそうなんだけど、スタッフがきちんと組織化されてるし、パッケージがディオとスピリテュアル・ベガーズといういい組み合わせだったんで、やってる僕らもすごく楽しかった。
JB:日本にまた来れるだけでも嬉しいのに、ディオと一緒というのがすごかったね。
──3月にリリースされたアルバム『ディーモンズ』の話を訊かせて。前作『オン・ファイア』からJBが参加したわけだけど、JBのヴォーカリストとしてのすごいところは?
マイケル:メロディセンスと歌の乗せ方のタイミングの良さかな。個人的にはこういう歌のほうが好きだし、一緒にやってて楽しいと思えるよ。彼の声のほうがスパイスよりブルージーなエッジを持ってると思うし、常に僕としてはそれを求めてきたつもりなんだ。『オン・ファイア』から音楽性が変わったのを“JBのおかげだ”っていう人もいるし、“JBのせいだ”っていう人もいると思うけれど、僕としてはあのアルバムで、それ以前から思っていた方向に進むことができたと思っていたからね。ああいったヴォーカルのメロディラインとかサビの部分の歌の盛り上がりとか、ああいうのを以前から求めていたので、自分としてはいい方向に変わってくれたなと思って、楽しく一緒にやってるよ。
──JBもグランド・メイガスという自分のバンドとの掛け持ちということで、戸惑いもあったんじゃない?
JB:すごくワクワクしてたよ。実はそれ以前から僕はスピリテュアル・ベガーズのファンだったんだよね。グランド・メイガスを始める前から、『アナザー・ウェイ・トゥ・シャイン』のアルバムを買って持ってたくらいなんだ。そのバンドに入って自分なりに貢献できるというのは楽しい部分もあったし、緊張する部分もあったよ。というのも、僕だけじゃなくて、スピリテュアル・ベガーズのメンバー全員が、これからどうなっていくのか分からない中でのスタートだったし、もしかしたら、すごい悲惨な結果になってたかもしれないからね。でも、音楽的にすごくウマが合っているから、メロディとか音楽のアプローチとか、同じところを目指してるという実感もあるんだ。だから、今はとても上手くいってると思うよ。
──グランド・メイガスとの気持ちの切り替えは上手くいってる?マイケルは、アーク・エネミーとの切り替えは?
マイケル:人が思うほど難しくないんじゃないかな。状況、環境、ミュージシャンが違うから、みんな複雑だと思うみたいなんだけど。そうだな、ドラマーのルディック、キーバードのベルが前に出てきた瞬間に切り替わるってかんじかな。スピリチュアル・ベガーズのメンバーは、それぞれ違ったフィーリングを持ってるしすごく上手い連中なので、そういうメンバーとできるという部分と、もう一つのバンドと違うサウンドをできる、という部分をすごく楽しんでるよ。
JB:考えなくても切り替わっちゃうよね。一緒にやる相手次第なんじゃないかな。グランド・メイガスのメンバーとやってる時は、スピリチュアル・ベガーズのことは考えないし。わりと簡単だよ。それがあるから2つのバンドをやる意味があるんじゃないかな。両方必要なんだよ。逆に言えば。
マイケル:女房が2人いるようなもんだよ。スウェーデンでは全くオッケーなんで(笑)。
|
|