犬式(a.k.a.Dogggystyle)、バンド名を改め再び見参

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みなさん、富士山の麓で開催された第1回目のフジロック・フェスティバルのことを憶えていますか? そうです、台風の上陸により二日目が中止になってしまった、いろいろな意味で伝説の第1回目。しかし、多くのロックファンの悲願であったこのイベントは、日本のロック史上で最もエポック・メイキングな出来事であったといえるでしょう。そして、この犬式(a.k.a.Dogggystyle)の三宅洋平(Vo、G)にとっても、この日は極めて重要な一日であったといえます。

台風の影響であえなく中止になってしまった二日目。三宅は、そのまま帰る気にもならず、富士の裾野をあてもなく散策していると、小さな山小屋を発見する。導かれるように中に入ると、そこには一人のギター弾きが。少しの談話のあと、そのギター弾きと軽いジャム・セッションをして別れたのだった。後日、何気なく雑誌を読んでいると、なんとそのギター弾きが出ている。なんと、それがいまは亡き元クラッシュのジョー・ストラマーだったのだ! この伝説的な出会いをキッカケに、三宅はバンドの結成を決意。そして、集まったのが、現在の前身バンドであるDogggystyleというワケだ。

その後、アーティストとしてフジロックに出演し、オーディエンスなどからは高い評価を得るものの、より自由な音楽活動をするため所属していたレコード会社を辞め、自ら“provincia RECORDS”なるレーベルを設立した。バンド名を現在の犬式(a.k.a.Dogggystyle)に改名し、昨年リリースした復活シングルは、口コミレベルでその評判が広まっていき、ノン・プロモーションにも関わらず異例のロング・ランを記録した。そして、待望の1stアルバム『Life is Beatfull』が5月11日にリリースされる。

彼らの特長は、そのダイナミックなサウンドだ。ときにロックであり、ダヴであり、ジャム・サウンドである彼らの音楽性は、決してひとつのジャンルに収まりきるものではない。それは、かつてクラッシュがさまざまな音楽性を貧欲に求め、常にオリジナルであり続けたように、この犬式(a.k.a.Dogggystyle)も容易なカテゴライズを拒否するかのような存在感を放っている。今作には、SOIL&“PIMP”SESSIONSやKeyco、REGGAE DISCO ROCKERSの有坂美香など、錚々たるゲスト陣が参加! BARKSではアルバムのタイトル・トラックでもある「Life is Beatfull」のPVをフル試聴中だ。あくまでオリジナルな彼らのビートを体感してほしい。

▼▼「Life is Beatfull」のPVはこちらから▼▼
https://www.barks.jp/watch/?id=1000004407
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