マシンガンズ、怒涛の全国ツアーがスタート
3/2に第四期としては初のアルバム『HEAVY METAL THUNDER』をリリースし走り始めたSEX MACHINEGUNS。アルバムを聴いた限り鋼鉄の音は健在。これまでと何も変わっていないことに微笑がもれる。確信犯としてのマンネリズム。よく言えば俺様道。そんなSEX MACHINEGUNSの全国ツアーが始まった。その記念すべき初日、SHIBUYA-AXで行なわれたコンサートはこんなカンジでした。
まずANCHANG(Vo&G)が痩せた。黒皮のツナギを身に纏いスマートにきめている。脇を固めるは、以前にも増してド派手な衣装と真っ赤なギターを構えるCIRCUIT.V.PANTHER(G)。鋼鉄の胸当てで武装したSAMURAI.W.KENJILAW(B)、帰って来ましたこの男SPEED STAR SYPAN JOE(Dr)の合計4人。鋼鉄の魂を持つ男達だ。初っ端の「出前道一直線」から会場は大揺れ。首が抜け落ちるのではと思われるくらいのヘッドバンギングでステージの4人に応える。
ツアー初日ということで緊張感あふれるなか、ユルーいANCHANGのMCは相変わらず。でも、自分たちの覚悟というか本音が見え隠れする。
「メジャーでこんなアホなCDを出せるのはオレらだけ」
「売れなくて当然。だからこそこんなステージに立てることを幸せに思う」
これしかできない、でもできることを力いっぱいやるだけという、ある意味アングラなメタル道を究めた者の決意を客席は受け止める。
演奏面では、第三期以上のテクニックと叫びを投げつけてくれた。SPEED STAR SYPAN JOEの手数の多いドラム。途中でANCHANGはSYPAN JOEの体調を随分気にしていたが、ここでのライヴでは問題なし。CIRCUIT.V.PANTHERの流れるようなギターソロも申し分なし。それにも増して、新加入のSAMURAI.W.KENJILAWの安定したベーステクニックにはマイッタ。ステージ中を動き回り、コーラスをつけながらも淀みなく高速フレーズの続くベースを弾きまくる。ヘッドバンギングしながらの演奏は、メタルバンド初参加とは思えないほどの充実っぷりだ。
この4人が揃うことで、他に類を見ない演奏力がSEX MACHINEGUNSに備わった。リズム隊のスピード感はよりスリリングなものになったし、ギター2人の充実度も目を見張るものがある。「桜島」でのANCHANGのソロは圧倒的で、ブロークンコードのスウィープを多用しライトハンド出しまくり。PANTHERの上手さをいいことにサボりまくっていたというギターテクニックに磨きをかけたことは間違いない。PANTHERも隙を見つけては前に出て行き、自由自在のギターソロを披露してくれる。リズム隊の力強さ、そして4人の速さ、力強さを得たことで、どこまでもこの道を突き進む彼らの未来は明るい。何を悩むことなく、究極のメタルを究めることができるに違いない。それを確信したのが「踏み台昇降運動」。この超速の曲をステージアクションのフォーメーションつきで演奏するのだ。曲自体は大笑いの楽曲だが、それをここまで真面目に演るか、という彼らの真骨頂を存分に感じられた。
「食べたい なめたい 危険地帯」「桜島」「German Power」という怒涛の3曲メドレーで本編は終わり。そのあと3度のアンコールに応えた彼らは、さすがに疲労困憊の様子。まだツアーの初日なのに、そんなに飛ばして大丈夫か、とこちらが心配してしまうほどのパフォーマンスだった。
1階を埋め尽くすマシンガー達から立ち上る蒸気で、会場は蒸し風呂のよう。ここまで熱いコンサートをやれるのは数少ない本物のロッカーだけだろう。一切手を抜かないプロのステージを堪能できた一夜だった。SEX MACHINEGUNS、まだまだ疾走を続けてほしいバンドだ。
まずANCHANG(Vo&G)が痩せた。黒皮のツナギを身に纏いスマートにきめている。脇を固めるは、以前にも増してド派手な衣装と真っ赤なギターを構えるCIRCUIT.V.PANTHER(G)。鋼鉄の胸当てで武装したSAMURAI.W.KENJILAW(B)、帰って来ましたこの男SPEED STAR SYPAN JOE(Dr)の合計4人。鋼鉄の魂を持つ男達だ。初っ端の「出前道一直線」から会場は大揺れ。首が抜け落ちるのではと思われるくらいのヘッドバンギングでステージの4人に応える。
ツアー初日ということで緊張感あふれるなか、ユルーいANCHANGのMCは相変わらず。でも、自分たちの覚悟というか本音が見え隠れする。
「メジャーでこんなアホなCDを出せるのはオレらだけ」
「売れなくて当然。だからこそこんなステージに立てることを幸せに思う」
これしかできない、でもできることを力いっぱいやるだけという、ある意味アングラなメタル道を究めた者の決意を客席は受け止める。
演奏面では、第三期以上のテクニックと叫びを投げつけてくれた。SPEED STAR SYPAN JOEの手数の多いドラム。途中でANCHANGはSYPAN JOEの体調を随分気にしていたが、ここでのライヴでは問題なし。CIRCUIT.V.PANTHERの流れるようなギターソロも申し分なし。それにも増して、新加入のSAMURAI.W.KENJILAWの安定したベーステクニックにはマイッタ。ステージ中を動き回り、コーラスをつけながらも淀みなく高速フレーズの続くベースを弾きまくる。ヘッドバンギングしながらの演奏は、メタルバンド初参加とは思えないほどの充実っぷりだ。
この4人が揃うことで、他に類を見ない演奏力がSEX MACHINEGUNSに備わった。リズム隊のスピード感はよりスリリングなものになったし、ギター2人の充実度も目を見張るものがある。「桜島」でのANCHANGのソロは圧倒的で、ブロークンコードのスウィープを多用しライトハンド出しまくり。PANTHERの上手さをいいことにサボりまくっていたというギターテクニックに磨きをかけたことは間違いない。PANTHERも隙を見つけては前に出て行き、自由自在のギターソロを披露してくれる。リズム隊の力強さ、そして4人の速さ、力強さを得たことで、どこまでもこの道を突き進む彼らの未来は明るい。何を悩むことなく、究極のメタルを究めることができるに違いない。それを確信したのが「踏み台昇降運動」。この超速の曲をステージアクションのフォーメーションつきで演奏するのだ。曲自体は大笑いの楽曲だが、それをここまで真面目に演るか、という彼らの真骨頂を存分に感じられた。
「食べたい なめたい 危険地帯」「桜島」「German Power」という怒涛の3曲メドレーで本編は終わり。そのあと3度のアンコールに応えた彼らは、さすがに疲労困憊の様子。まだツアーの初日なのに、そんなに飛ばして大丈夫か、とこちらが心配してしまうほどのパフォーマンスだった。
1階を埋め尽くすマシンガー達から立ち上る蒸気で、会場は蒸し風呂のよう。ここまで熱いコンサートをやれるのは数少ない本物のロッカーだけだろう。一切手を抜かないプロのステージを堪能できた一夜だった。SEX MACHINEGUNS、まだまだ疾走を続けてほしいバンドだ。
文●森本 智
この記事の関連情報
<PURE ROCK JAPAN LIVE>25周年を記念して、GALNERYUS、摩天楼オペラ、SEX MACHINEGUNS、LIV MOONが競演
【ライブレポート】SEX MACHINEGUNSとTILTが時空を超えた初遭遇、共闘が意味するものとは?
SEX MACHINEGUNS、25周年企画ライブシリーズで人間椅子と対バン
【ライブレポート】SEX MACHINEGUNS、25周年の集大成ワンマン
SEX MACHINEGUNS、メンバーと名所巡る<地獄の暴走ジャーニー in 佐渡ヶ島>開催発表
<佐渡トキロックフェスティバル>、渋谷サイクロンで開催
<MUSASHI ROCK FESTIVAL>にGALNERYUS、ROTTENGRAFFTY、SEX MACHINEGUNS
<CALDERA SONIC>、出演アーティストサイン入りTシャツを3名様にプレゼント
FLOW、SEX MACHINEGUNSら出演<CALDERA SONIC>、20日に開催。オンライン配信も