グリーン・デイ vs シンプル・プラン 夢の競演豪州直送レポ!

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来日直前! グリーン・デイとシンプル・プランのオーストラリア公演を、WMJスタッフKOBIが速レポ!

3月12日オーストラリアのアデレード・エンターテイメント・センター公演が行なわれた豪州アデレードは、現在夏が終わりこれから秋になろうとしてる季節。日本とはうって変わって、最高気温30度を超える、日差しの強い夏日が続いています。

会場のアデレード・エンターテイメント・センターは、アデレードでも最大のホールで、日本でいうと横浜アリーナや埼玉スーパーアリーナを若干狭くしたようなところ。8,000人を超える観客でびっしり埋まった会場からは、開演前からグリーン・デイ・コールが! 熱いぜ、アデレード!!

オープニング・アクトのシンプル・プランは果たしてこのグリーン・デイ目当てのオーディエンスを乗せることができるかしら?……、と思いきや、20:00ちょうどに客電が落ちると、耳をつんざく女性ファンの歓声が! 心配無用、グリーン・デイのファンは、ここオーストラリアでも日本同様シンプル・プランのファンでもあったのです。

ステージ上にバンドが登場するや否や、周りのWMJスタッフから驚きの声が。な・なんと! ギターのセバスチャンが坊主頭になってる! そんなスタッフの驚きの声をかき消す、もはや悲鳴とも言える大歓声の中、1曲目の「シャット・アップ」がスタート。いきなりアリーナがモッシュ大会になるあたり、豪州のシンプル・プランファンも日本に負けず劣らず熱いっす。再び熱いぜ、アデレード!!

3曲目の「ジャンプ」では2階席の観客も一斉にジャンプし、スタンドが落ちるかと思うほどグラグラ揺れまくる。またまた熱いけど2Fはちょっと怖かったぜアデレード!!!

ラストでは、アコースティック・ギター片手のヴォーカル、ピエールを一人ステージ上に残し、ほかのメンバーは一旦ステージを後に。ピエールが弾きはじめたイントロは、そう、日本ではシンプル・プラン・アンセムとも言える曲「パーフェクト」。ピエールの弾き語りと一緒に、8,000人のオーディエンスが大合唱。ピエールは途中で歌うのをやめ、大合唱のオーディエンスのために伴奏役に徹し、2コーラス目から再びバンド全員でも演奏を聴かせてくれました。ピエールの弾き語りでスタートするこの演出は、日本でもやるはずなので、まだ「パーフェクト」を覚えてないシンプル・プラン・ファンは、ぜひ1コーラス目くらいまではパーフェクトに覚えて、会場でピエールの弾き語りをバックに一緒に唄えるようにしておこう! この一体感はたまらないから。

オープニング・アクトという事で、アンコールは残念ながらなし。全9曲、約40分ほどでステージを降りたシンプル・プラン。ヘッドライナーのライヴでは、MCでもたっぷりと楽しませてくれますが、この日はトークも控えめ。メイン・アクトのグリーン・デイへの期待を煽るようなMCや、豪州ツアーは楽しかったけど、特に今日のアデレードは最高にロックしてるぜ! と言ってました。

シンプル・プランは豪州ツアーの後グリーン・デイと共にいよいよ日本へ。他国ではオープニング・アクトが多く、ヘッドライナーとしてのツアーは久々なので、きっと、たっぷり最高のロックン・ロール・ショウを見せてくれることでしょう!!

さて、ウォーミング・アップには充分過ぎるほどシンプル・プランが思いっきり会場のヴォルテージを上げてくれたあと、メインアクト、グリーン・デイが遂に登場! アルバム、そして今回のツアータイトルでもある「アメリカン・イディオット」でコンサートは幕を開けました。

ここ豪州/アデレードは9年振りの公演という事で、オーディエンスも「アメリカン・イディオット」の演奏が始まるやいなや一気にヒートアップ! 上がりまくるオーディエンスに対し、息つく間もなく「ジーザス・オヴ・サバービア」、「ホリディ」と、アルバムから立て続けに繰り出すグリーン・デイ。今回のツアーで目玉の“パイロ(火柱)”の上がるステージは、実際に観ると想像以上に迫力満点! ライヴでは定番の「ヒッチン・ア・ライド」が終わると、ビリーの口から、「ドラムたたける奴はいねーか!」「ベース弾きたいヤツはいねーか!」「ギター弾きたいヤツはいねーか!」のMCが! このMCにオーディエンスは待ってましたとばかりに大盛り上がり。ラッキーにも選ばれた3人は、バンドに代わり大観衆を前に「ノウリッジ」をプレイし、ヴォーカル・ビリーとのセッションを行ないました。終了後ギターをプレイした男の子にビリーはなんとギターをプレゼント! ベースもか? と思われた矢先、ベースをプレイした男の子には、ベースの代わりにステージからのダイビングがプレゼントされ、ドラムマーチをBGMに花道を駆け抜け、アデレードのビッグステージからオーディエンスのモッシュの中へ見事ステージダイヴをキメました。

これは絶対気持ち良かったはず! 日本でも絶対やって欲しい演出ですよね。

プレイした曲の中でも、「バスケット・ケース」、「マイノリティ」はここオーストラリアでも大人気! 迫力のパイロ(火柱)、花火がふんだんに使われたステージは、「マイノリティ」で幕を閉じ、メンバーは一旦楽屋へ。ちなみにしつこいようですが、このパイロは火薬の量が日本ではありえないほどハンパなく、すごいんです。

アンコールで再び登場したメンバーは、ただ今世界中で大ヒットを記録している「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」、そして「ホエン・アイ・カム・アラウンド」に続きSUMMER SONIC '04のステージでもオーディエンスを沸かせたクイーンのカヴァー「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」をプレイ。会場全員で歌えるようにと、ステージ脇のスクリーンには歌詞まで表示される親切な演出で、会場中が大合唱。演奏中に、アリーナ上空からグリーンと、アルバムジャケットにあるハート型の手榴弾がプリントされた2種類の紙ふぶきが舞い、感動的な光景に包まれました!(この紙ふぶきは必見! 日本でもぜひやって欲しい!)

ラストは、これまた会場大合唱の「タイム・オブ・マイ・ライフ」でステージは終了。

日本のファンにとっては夢の競演とも言える、シンプル・プランとグリーン・デイが一度に観られるオーストラリア公演。とにかく迫力と感動に溢れる素晴らしいステージでした。

いよいよ今週から、日本公演がスタートしますが、見逃すと絶対後悔するライヴになる事必至! 両バンドとも、会場で一緒に唄って盛り上がる一体感は、他のバンド以上に感動できるものなので、英語が苦手なキミも、ぜひライヴ前に1コーラスだけでもいいのでマスターしておこう。

「覚えなきゃ歌わなきゃ」マスト曲は以下2曲ですよ!

★シンプル・プラン「パーフェクト」
(できれば「ウェルカム・トゥ・マイ・ライフ」もおさえておくのがオススメ)
★グリーン・デイ「ブールヴァード・オブ・ブロークン・ドリームス」

以上、豪州アデレード公演終了1時間後のWMJスタッフKOBIからのレポでした。日本公演をお楽しみに!
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