空前のバンド・ラッシュに沸いたイギリスのロック・シーンにおいて、ひときわ異才を放つバンドがホープ・オブ・ザ・ステイツだ。ニュー・ウェイヴ・リバイバル、ガレージ・ロックが主流な今のシーンにおいて、彼らはプログレをも思わせる壮大なサウンド・スケープに社会的なメッセージを託した独自の歩みを進め、注目を浴びている。そんな彼らを 11月に行われた来日公演の際に直撃してみた。
──結成当時はどんな音楽をやろうと思っていたのですか?
サイモン(Dr):僕たちは30分ぐらいあるインストの曲が元々は好きだったんだ。映画で使われるような壮大な、映像の浮かんでくる音楽をね。それをポップ・ソングでやってみたかったんだ。
──それぞれ影響を受けた音楽は?
アンソニー(G/Pf/Og):昔のサントラとかジャズ。今ならエレクトロニカとかだな。
サム(Vo):キンクスにシド・バレットにトム・ウェイツ、リバティーンズにシガー・ロス。
ポール(B):僕もシガー・ロスかな。
サイモン:最近はメンタルなハードコアを聴くな。ブラッド・ブラザーズとか。今よく聴くのはキャット・パワーかな。
マイケル(Vl):僕はバイオリンを弾くからやっぱりクラシックは大きいよね。でも、ブリット・ポップも好きだったよ。あと、フォークやジャズも大好きだ。ポスト・ロックもね。
マイク(G):ソニック・ユースとかステレオラブとかね。
──僕は昨年の2月にロンドンでNME主催のライヴを観ているのですが、その時僕は「レディオヘッドの『OKコンピューター』以降の世代のバンド」という印象を抱いたのですが。
サム:レディオヘッドは僕らみんなが好きなバンドだから、比較されるのは大変光栄なことだよ。とくに『OKコンピューター』はどの時代でも通用するタイムレスの1枚だしね。僕たちもああいった時代の波に流されてしまわないような音楽を作って行きたいんだ。
|
『ザ・ロスト・ライオット』 Sony Music Japan International EICP-399 \2,520(tax in) 1. ザ・ブラック・アムネジア 2. エネミーズ/フレンズ 3. 66 スリーパーズ・トゥ・サマー 4. ドント・ゴー・トゥ・ピーシズ 5. ザ・レッド・ザ・ホワイト・ザ・ブラック・ザ・ブルー 6. ブラック・ダラー・ビルズ 7. ジョージ・ワシントン 8. メ・ヴェス・イ・スフレス 9. サッドネス・オン・マイ・バック 10. ネヘミア 11. グッドホースヒム 12. 1776 13. ザ・ワークマイザー・ハーモニーズ 14. エンジェルズ・オーヴァー・キルバーン/ア・クラック・アップ・アット・ザ・レース・ライオッツ
「ザ・レッド・ザ・ホワイト・ザ・ブラック・ザ・ブルー」PV映像はこちら(Official Site) ※メニューのVIDEOから選択
|