フィル・アンセルモ、ダレルの死に沈黙を破る

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ダメージプラン/元パンテラのギタリスト、ダイムバッグ・ダレルの死を受けて、大勢のアーティストたちがコメントを発表しているが、事件から1週間が過ぎた12月16日、最も注目される人物から衝撃的なコメントが届いた。

元パンテラのヴォーカリスト、フィリップ・アンセルモがダレルの死について沈黙を破った。アンセルモは先日、海外の音楽メディアに向けて公式なステートメントを発表。過去にダレルとの確執が報じられたアンセルモだが、声明の中で「ダイムバッグ・ダレルを愛している。奴ほどのマザーファッカーはいない。兄弟のように愛している」とし、彼の家族と他の被害者に哀悼の意を表した。また、ダレルと実の兄弟でドラマーのヴィニー・ポールにもメッセージを送っている。彼はヴィニーを「もう一人のブラザー」とし、彼の家族と友人の今後の幸せを願った。

アンセルモはダレルの家族の意向で、葬儀には出席していない。彼は次のように語った。

「きちんとした形で別れを言うことができなかった。ひどく心が痛む。葬儀に行けたらと本当に悔やんだが、家族の希望を尊重しなければいけない。俺は望まれてないんだ。仲間であることを信じているが、事情はよく理解している」

彼は最後に、今回のダレルの死をきっかけにシーンから身を引くことを示唆した。

「今回の事件で世界がまるっきり変わってしまった。これが最後になるだろう……へヴィメタル音楽誌、メディア、みんなの幸せを願っている。皆が幸せでありますように。俺は終わった。」

ダレル(本名:ダレル・アボット)は12月8日、オハイオ州コロンバスのロッククラブ「アルローズ・ヴィラ」でパフォーマンス中に射殺された。犯人のネーザン・ゲール(25歳)も警官によってその場で射殺されている。悲劇となったこの事件は、現在、地元警察が犯行の動機を含む全貌の解明に向けて調査を進めている。ダレルの遺体は14日、テキサス州アーリントンの墓地に埋葬された。

メタルシーンに衝撃が走った1週間だった。ダレルの冥福を祈る。

T.Kimura
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