──今回のあなたのデビューは、もちろんお兄さんの流れのこともあったと思うのですが、あなたはそういうこととは関係なしに“ナターシャらしさ“を前面に出すのに成功したと思うんですよね。お兄さんの成功などのプレッシャーがある中で、あなたは自分らしさを出すためにどういう努力をしましたか?
ナターシャ:たしかに身内が成功すると“七光り”みたいな形で出て来る人はいると思うけど、私はとにかく“良い曲さえ書いていれば”と思っていたので、そこに自信を持ってやっていたの。
──今回のサウンド自体はR&B/ヒップホップ色が想像以上に強いと思ったのですが、やはりそういうものを作りたいのですか?
ナターシャ:そうね。基本的に好きなものはソウル・ベースのものが多いかな。ビョークもある意味ソウルだと思うし。ロンドン育ちの自分の環境もあると思うけど、でも、自分のサウンドをどれかひとつに絞るようなことはしたくないの。自分の感情に合わせて音を選びたいな。
──ベディングフィールド兄妹はイギリスではもっともビッグなセレブになったわけですが、アメリカ市場は狙いたいですか?
ナターシャ:もちろん! クリスマス以降に本格始動するつもり。アメリカではブリトニーやジャスティンと同じレーベルになるし(笑)。
──ナターシャはブリトニーやジャスティン、ビヨンセと同じ年(1981年生まれ)なんですが、彼らに対しては意識はある?
ナターシャ:えっ、ホント!? それ、知らなかった。いい年ね(笑)! ビヨンセは才能あるわね。人間的にも素晴らしい人だと思うし。ブリトニーは優れたエンターティナー。“プリンセス・オブ・ポップ“ね。ジャスティンはダンスの素晴らしさ“と、ブリトニー同様、人を楽しませる才能があると思う。女のコはみんな彼にメロメロよ(笑)!
──イギリスで大ヒットした「シングル」や「ディーズ・ワーズ」はポジティヴな女性像が描かれていますよね。あなたくらいのイギリスの女のコって、作られたアイドルみたいな人が多い中、あなたみたいな同性が共感するキャラクターは珍しかったと思うのですが?
ナターシャ:特にそういうことを狙って書いたわけじゃないけど、あの2曲を書いた時の気持ちは「男に頼らないでも生きて行ける!」って感じだったの。でも、だからと言って男を拒絶してるわけじゃなくて、むしろ好きなくらい。そういう素直なところに共感してもらえたんだと思う。あと、たしかに10~20代の女のコにファンが多いのは事実なんだけど、面白いことに私の場合、結構男性ファンも多いのよ。
──この数年、家族も含めて生活が激変したと思うのですが、バランスを取るのは大変ではないですか?
ナターシャ:たしかに。バランスを取るのはすごく大切よ。パーティに出てはしゃいだり、今の成功を素直に楽しむのももちろん大切だけれど、休んで冷静になることも大切。そのバランスは崩したくないわね。
──これからいろんなことがあなたにふりかかかると思うのですが、当面の夢は?
ナターシャ:当面はこのアルバム『アンリトゥン』のリリースよ。そこから先は、あなたも言うとおり色々あるだろうけど、逃げずに挑戦して行くのみね!
取材・文●沢田太陽
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『アンリトゥン』 BMGファンハウス BVCP-27068 \2,000(tax in) 1. ジーズ・ワーズ 2. シングル 3. アイム・ア・ボム 4. アンリトゥン 5. アイ・ブルーズ・イーズィリー 6. イフ・ユーアー・ゴナ… 7. サイレント・ムービー 8. ウィーアー・オール・マッド 9. フロッグス&プリンセス 10. ドロップ・ミー・イン・ザ・ミドル featuring ビザール from D12 11. ワイルド・ホース
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