エミネムによるアップルコンピュータへの訴訟が一歩前進

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エミネムの曲の著作権を侵害したとして、エミネムの音楽出版会社がアップルコンピュータらを提訴した件について、AP通信などが訴訟の進捗状況をレポートしている。

問題となっているのは、アップルコンピュータによるiPod及び「iTune Music Store」のコマーシャルの中で、エミネムの大ヒット曲「Lose Yourself」を無許可で使用しているというもの。無許可のまま、このコマーシャルがMTVやアップルコンピュータのウェブサイトで少なくとも3ヶ月に渡って放映されていた。

これに関して、エミネムの音楽出版会社エイト・マイル・スタイルが今年2月に提訴を行なったが、今週5月17日にデトロイトの地方裁判所判事アンナ・ディグス・テイラーは、エミネム側による著作権侵害の主張を受け入れ、裁判を進める旨の判断を下した。また、同判事はその根拠として不公正競争と不当利益の観点で州の法律に違反している点を挙げ、アップルコンピュータ及びMTVの親会社であるヴァイアコム、広告代理店など数社を被告として裁判が行なわれる。

エミネム側はこのコマーシャルを「エミネムがアメリカ国民に対して、製品を薦めているかのような誤解を与える」と主張しているが、これに対して被告側の弁護士は「視聴者はエミネムがiTuneサービスを支持したというようには考えないだろう」と反論している。

関連ニュースとしては、エミネムは5月22日にデトロイトで行なわれるヒップホップ・サミットにてホストを務める予定で、このイベントには50セント、オービー・トライス、ダグ・E・フレッシュ、RUN DMCのランらも出演する。

K.Omae, LA
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