【インタビュー】中島晴香「大分から全国へ、全国から世界へ」

5月に東京で行ったワンマン公演をソールドアウトさせ、地元大分を軸に据えた九州全域はもちろん、全国的に支持を広げているシンガーソングライター・中島晴香。
7月4日には、大阪・関西万博内で行われるイベントライブ<EXPOアリーナMatsuri>と<ポップアップステージ西>への出演が決定。7月19日には、イギリスはロンドンで行われる<hyper Japan festival>へ。8月17日には、カナダで開催になる<ジャパンフェスティバルカナダ2025>への出演も決定している。彼女は今、<hyper Japan festival>参加に向けてのクラウンドファンディングも実施中。その中島晴香の魅力をお伝えしたい。
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──晴香さん、7月は、4日に大阪・関西万博内でのライブ。19日にロンドンで行われるフェスティバルへ出演。8月17日には、カナダで催されるフェスティバルへの参加も決定しています。この夏、大きなステージへの出演が続々と決まりましたね。
中島:本当に嬉しい挑戦の場になります。最初にお話をいただいたのが、8月にカナダで行われる<ジャパンフェスティバルカナダ2025>でした。わたしは「大分から全国へ。全国から世界へ」と目標を掲げ、まずは全国へ向けて活動をしていました。そこへ、突然「カナダで行われるフェスに出ませんか?」と誘いの声をかけられ、「このチャンスを生かしたい」と思い、参加を決めました。そこから立て続けに、7月にロンドンで行われる<hyper Japan festival>へのオファーが届けば、さらに大阪・関西万博への出演というお話まで繋がっていきました。自分でも驚くくらい大きなチャンスを次々といただけて、今は嬉しい忙しさです。

──その挑戦の中の一つ、<hyper Japan festival>出演へ向けて今、支援を求めるクラウドファンディングを行っています。
中島:わたしの大きな目標の一つとしてあっ、“世界へ”の第一歩を踏み出す大きなフェスへの出演が決まったこともあり、わたしの歌声や思いを、日本の文化や音楽に興味を持っているイギリスの人たちへしっかり伝えるためにも、みなさんの支援や応援のパワーも力にして挑戦できたらなと思って始めたことでした。「日本にはこんな素敵なアーティストがいるんだ」という姿を現地の人たちに知ってもらうためにも、支援をいただけたら嬉しいです。
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──そういう思いだったのですね。
中島:リターンの内容は、支援した額によって変わりますけど。わたしが厳選したイギリスでのお土産や、お礼の動画。Zoomを使った報告会を通して、わたしが直接みなさんにお礼や感想の声を届けたいなと思っています。わたしは、誕生日当日に当たる12月21日にワンマンコンサートも企画しています。クラウドファンディングで支援してくださった方々には、そのチケットもプレゼントします。他にもいろいろ用意しているので、細かくはクラウドファンディングのページを見ていただけたら嬉しいです。
──晴香さんは、大分県に住みながら活動を続けています。最近は、いろんな地域へ足を運んでいますよね。
中島:以前は九州全域をまわるツアーを中心にしていましたが、次第に、東京や大阪など他の地域にも足を運ぶ機会が増えています。アルバム『花風』のリリースを決めてからはとくに、プロモーションも兼ねて関東や関西へ頻繁に足を運び、リリース記念として東京でワンマンライブも行い、みなさんの応援のおかげでソールドアウトしました。最近も、大阪・関西万博出演に伴う活動として大阪へよく足を運びますし、九州地域以外での活動も積極的に行っています。

──晴香さんのファンの方って、熱狂的な人が多いですよね。
中島: 応援してくださる方々には、「親しみを持てる性格」「応援したくなる魅力を持っている」とよく言われます。実際に、ファンの方々との距離も近いし、わたしもその関係を大切にしています。熱狂的とおっしゃってくださいましたけど、わたしのファンはまさにその通りで、中島晴香のことを信じてついてきてくださる方々が本当に多いです。スタッフさんも含め、わたしのまわりには、とにかく熱い人たちが多いです。
──晴香さんには、誰とでも同じ目線で接する親しみやすさがあるじゃないですか。だから、こちらも自然と心を開いてしまうんだと思います。
中島 :だとしたら嬉しいです。ちょっと余談ですが、わたしビールが好きなんですね。たまにオフ会を開催すると、「閣下はビールが好きだから」とわざわざ買い込んできて、一緒に乾杯する間柄の人たちばかりですからね。
──しかも、意外とドジッ子ですもんね(笑)。
中島:あっ(笑)。わたし、ポンコツなんですよ(笑)。すぐに忘れ物をするし、コケたり。そのたびにみんな「あー、またね。はいはい」みたいな感じで面倒をみてくれます(笑)。初めてお会いした方には、「しゃべらなかったらクールで近寄りがたいんだけど、一度話したら印象がまったく違ってすごく親しみやすさを感じる」「知れば知るほどポンコツで面白い」ってよく言われます。

──ステージの上と普段のキャラクターに、良い意味でギャップのある人ですからね。
中島:それも、よく言われます(笑)。「閣下と話をしているときは親しみやすくてポンコツなのに、歌っているときは格好いいし、歌声もすごくいい」って、みなさん言ってくださいます。
──なぜ、閣下なんですか?
中島: 最初は、ファンの方々が親しみを持って「魔王」「帝王」「閣下」などいろんな呼び方をしてくださっていました。その中でも閣下という言葉が定着してきて、初めてお会いする方からも「閣下ですよね」と言われはじめたことから、わたしも「閣下と呼ばれるならそれでもいいかな」「どっちの名前で呼んでもらっても良いな」と思って、Xでは中島晴香@閣下と名乗っています。
──もしや、「魔王」「帝王」「閣下」的な性格も持っている方?
中島:わたしはぜんぜん自覚ないですけど。みなさんがそう呼ぶということは、そうなんでしょうね(笑)。わたし、ほぼ毎日のようにライブ配信をやっていますけど、そこでもよく「ポンコツ閣下」と呼ばれています(笑)。

──晴香さんの歌を聴くたびに、背中を押す勇気や元気をもらえます。そこも、惹かれる理由なんですよね。
中島:わたし自身は、「いつだって等身大な自分でありたい」と思っていて、そのときに感じた思いを歌にしています。それこそ「背伸びしたいな」と思う自分がいたら、その気持ちを歌にするなど、自分が感じていることを素直に歌にしています。ときには悲しい曲も歌いますけど。ただ悲しいで終わるのではなく、それが自分であれ、聴いてくださる方へ向けてだろうと、最後にはかならず「頑張んないとね」と背中を押す前向きな歌にすることも大切にしています。
──だから、その歌に共感や共鳴し、勇気や元気をもらえるんだ。
中島:わたし自身が、いろんな人生を歩み続けてきたので。わたしが日頃感じている気持ちって、みんなも毎日の中で感じていることだとも思っています。よく「背中を押す歌が多い」と言われるのも、自分を奮い立てているのもありますけど、聴いてくれる人たちの背中を押したい気持ちもありますし、そういう人たちと一緒に前へ進みたいからなんだと思います。
──先日、アルバム『花風』をリリースしました。収録した曲たちは、どれも表情豊か。ジャンルも多岐に渡っていますよね。
中島:今回のアルバムは初の全国リリース盤になるから、「これが中島晴香です」という作品を届けたいなと思いました。わたし自身が、いろんなことへ挑戦したい好奇心旺盛な性格。それが表現する音楽にも現れるからか、ダンス系の楽曲も、激しい音を響かせるロック系の曲も歌います。でも、弾き語りで届ける曲も大好きだし、ポップスやバラードだっていろいろ歌ってきました。それがわたしのスタイルでもありますね。だからアルバムにも、一つのイメージに縛られることなく、いろんなスタイルの音楽を詰め込みました。それに、私自身が「自分のスタイルをまだ固めたくはない」と思っていることも、いろんなジャンルの音楽に挑戦している理由です。
──よければ、いくつかお勧め曲も聴かせてください。
中島:弾き語りで歌っている「Goodby to me until now」は、人間関係や周りの環境がガラッと変わって落ち込んでいた時期に作った曲。どうしようもない不安な気持ちを抱えながら、でも進んでかなきゃいけない……そういう気持ちを歌にした、わたし自身の転機になった楽曲です。この曲を通して自分の気持ちを奮い立てて以降、イギリスやカナダで行われるフェスや大阪・関西万博へ出演のお話をいただけたので、本当にわたしの転機になった楽曲にもなりました。
──もう1曲挙げるなら?
中島:「wake up!!」かな。この曲では、「ただひたすら前を向いていこう」「力強く頑張っていこう」「前を向いて笑いながら走っていこう」など、とにかく前向きな思いを歌にしています。自分の気持ちを整理した「Goodby to me until now」と「wake up!!」の2曲を通して、楽しく笑顔で、前を向きながら一気に走り抜けようという流れを持って聴こえるます。本当に、そのとぎどきのわたしの気持ちが楽曲たちには記されていますね。

──その思いが、海外の人たちの胸にも響いたら嬉しいですよね。
中島 :<hyper Japan festival>も<ジャパンフェスティバルカナダ2025>も、日本のカルチャーが好きな人たちが集まるフェスなので、歌声や歌っているときに見せる表情や空気感を通して、わたし自身の想いは伝わると信じています。
──どんな成果を見せてくれるのか、ぜひ報告を待っています。
中島:わたしが目標にしている「大分から全国へ、全国から世界へ」の目標でもある、世界へ踏み出す最初のチャンスの扉が開かれました。応援してくださる人たちからいただいたエネルギーを思いきりぶつけていこうと思います。これはちょっと先の話にはなりますが、わたしの誕生日当日になる12月21日に、関東で生誕ライブを行います。こちらも楽しみにしていてください。最近は、あえてライブ本数を絞り、1本1本の内容を濃くして届けています。直接お会いできる機会は限られてしまいますが、そのぶん、ほぼ毎日のように配信活動をしています。最近はとくにYouTube Liveに力を入れていますから、興味を持ったら一度配信を通して中島晴香に触れ、そのうえで興味を持ったら、クラウドファンディングでの支援を含め、応援してくださったら嬉しいです。まずは、配信の場を通してお会いしましょう!
取材・文◎長澤智典
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