2025年4月にメジャー1stフルアルバム『Ｒ』をリリースし、現在リリースツアー＜Bimi Release Party Tour 2025 -Ｒ-＞真っ最中のBimiが、スタジオライブ動画「Studio Performance Video」を公開した。アルバムに参加したフィーチャリングアーティストとのパフォーマンスが全曲披露されるという。

◆スタジオライブ動画

BARKSではすべてのスタジオライブパフォーマンスについてBimiに訊くインタビューシリーズを全7回に渡り展開する。第1回目は「百鬼夜行 feat.Whoopee Bomb」。一般社会のくくりや常識からはみ出し、世間から“異端”や“孤高”と揶揄されることもある表現者の存在を妖怪に例え、百鬼夜行に見立てた和風ジャージークラブビートの楽曲である。ルーツが異なりながらも同じラップという表現をするWhoopee Bombとのステージに、Bimiはどんな刺激を受けたのだろうか。

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◾︎Whoopee Bombパフォーマンス直後コメント
スタジオライブ、めっちゃ楽しかったっすね。オートチューンが用意されてて、最初から結構テンション上がってやらせていただきました。ノレる感じにガヤを入れたり、ライブアレンジも多めなので、そういうところも注目してみてもらえたらうれしいです。Bimiくんはやっぱイケイケっすね。自分を持ってるのが伝わってきて、かっこいいなって思いました。

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──Whoopee Bombさんは『Ｒ』フィーチャリングアーティストの中で、唯一Bimiさんの年下です。

Bimi：ほぼ同世代だけど、やっぱり彼のほうが感性が若いですよね。俺は10代でロックに影響を受けたけど、2003年生まれのWhoopeeくんは多感な時期にヒップホップやハイパーポップに影響を受けてるから、俺とはフロウやノリ方も全然違って。でもアプローチが全然違う人間同士でやっても成立するのは、ヒップホップのいいところだなと思います。同じビートでも、ラップする人間次第で全然印象が変わるから楽しいですよね。

──ラップの自由度の高さがあってこそできることですね。ヒップホップはもともとストリートから始まった音楽ですし。

Bimi：身体ひとつあればできるところから始まってますもんね。だからどんなふうにそのビートに乗るかは、その人の音楽人生やある種の性癖が出てくるんですよ。Whoopeeくんは音楽変態だから、すごい変わった乗り方をするし楽しかったっすね。なんであんな強面ででかい図体のくせにあんなかわいい声出すんだよっていう（笑）。ラップにおいてへんてこな声ってやっぱいいんすよ。声にコンプレックスあるやつが光る場だなって。

──特にマイクリレーだと個性的な声はアクセントになります。

Bimi：耳に残りやすいし、音にうまく乗ったりするんですよね。だから聴いた人が「なんだこれ？」って歌詞に注目する機会も多いし、フロウのすごさとかで勝負できる。でも輪入道さんみたいな実直な声は、ド直球で刺さるという強みがある。やっぱラップは人種差別をしない音楽だなとあらためて思ったし、「百鬼夜行」はアルバムの中でいちばんそれが色濃く出ましたね。だからこの曲の音源使って、これ読んでる人もラップ乗せてほしいです。今後いろんな人がこの曲に乗ってほしいし、その最初がWhoopeeくんで良かったです。

──スタジオライブでも、Whoopeeさん最後笑ってらっしゃいましたね。

Bimi：楽しそうでしたね。可愛いですよね、彼。ちょっと魔人ブウみあるんだよなあ。

──たしかに。毒気と無邪気さと。ちょっとビジュアルも通ずるものがあります。

Bimi：髪の毛くるくるしていろんなものつけてて、避雷針みたいですもんね。めちゃくちゃ可愛い。あの年齢で独自のスタイルを確立してるのはやっぱすごいなと思います。

──世代の違うラッパーを客演に招くのは刺激になりますか？

Bimi：もちろん刺激にはなるけど、そんなに年齢は気にしてないんですよね。でも時代によって流行った音楽は違うから、10代の頃好きだった音楽、20代の頃好きだった音楽って年齢層によって変わるなとは思うんです。その時代を生きるなかでみんな自分たちなりに「ここが気持ちいい」「ここが好き」っていうフィルターを作っていって、そのうえでいろんな音楽を楽しんでいる。だから年齢や世代というよりは“人”かな。人それぞれで取り入れ方が違うから面白いですよね。

取材・文◎沖さやこ

メジャー1stアルバム『Ｒ』

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