【インタビュー】BREAKERZ、20thシングル完成「改めて“ロックバンドっていいな”と」

■次の時代に進む節目に
■メモリアルな曲を作りたかった
──ミュージックビデオに青い鳥が出てきますが、羽ばたいて飛び立っていくようなギターソロですよね。
AKIHIDE:そのヴィジョンがDAIGOくんには見えていたから、うまくリンクしたんだと思います。
DAIGO:いまのところ令和の時代で、いちばんカッコいいギターソロなんじゃないかな(笑)。
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| ▲AKIHIDE(G) |
──ミュージックビデオには画家役で山本耕史さんがゲスト出演していますが、DAIGOさんとは前から交流があって?
DAIGO:僕の芝居の師匠みたいな存在で、ホントに仲良くさせていただいているんです。山本さんご自身もBOOWYとか布袋さんとか、音楽が大好きだし。
──ドラマ仕立てのミュージックビデオとなりましたが?
DAIGO:ミュージックビデオには、苦悩しながらずっと絵を描き続けている画家を登場させたくて。最初は僕が演じる可能性もあったんですけど、“自分にはできないな。山本さんがやってくれたら最高だな”って思っていたら、たまたま撮影の少し前に食事をする機会があったので、「今度、一緒にお仕事したいですね」って言ったら「面白そうだね」っておっしゃってくれまして。「これは運命的な流れかもしれない」って直接連絡したらOKをいただいたんです。
──撮影現場にDAIGOさんもずっと立ち会っていたとか。
DAIGO:そうですね、最初から最後まで。ほぼ監督みたいな感じで山本さんに「こういうイメージでお願いします」とか「もうちょっとこんな感じがいいです」って伝えさせていただいたんですけど、リクエストすると秒単位で応えてくださるんですね。「ここは少し荒れた感じの演技で」ってお願いすると想像を超えたお芝居をしてくださって、やはり本物の俳優さんだなってめちゃくちゃ鳥肌が立ちました。僕も山本さんも、いろいろな挫折を経験した主人公に近い年齢なので、スランプに陥って絵が描けなくなる画家の苦しみだったり、納得がいかないから描いては消していって真っ黒になる中、自分の中の青い鳥を見出すっていうストーリーを見事に表現していただきましたね。映像に出てくる絵は僕の知り合いの画家、国松飛龍さんが描いてくれているんですけど、いろいろな意味ですごくクリエイティヴな作品になったなと思いますね。
──ミュージックビデオも含めて鳥肌が立つことが多かった楽曲です。
DAIGO:はい、すごく不思議な曲で、日によって歌も表情が変わってしまうので自分自身、苦悩して4回ぐらい録り直したんです。だけど、その先に希望を見出せたというか、BREAKERZのバンド感がしっかり出せた曲になりました。
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| ▲「闇夜に舞う青い鳥」初回限定盤B |
──それと今回のシングルにはメンバーのバースデイライブで披露した楽曲が収録されています。先行配信された「新しい世界へ 新しい時代へ -Single Version-」はDAIGOさんの作詞作曲ですね。
DAIGO:僕のバースデイライブが平成最後、令和という新しい時代に変わるタイミングだったので。祖父が総理大臣になったときに昭和から平成に変わったことも含め、僕自身、平成という時代には思い入れが深いので、次の時代に進む節目にメモリアルな曲を作りたかったんです。
──だんだんドラマティックになっていくバラードで、後半のコーラスがピースフルな雰囲気ですね。
DAIGO:この曲もいまの年齢だから書けた歌詞ですね。“数えきれないほど 失くしてきた宝物 ”という一文があるんですが、宝物は、例えば大切な人だったり……生きていると失くしたくなくても失くしてしまう宝物があると思うんです。僕だったら祖父もそうですし、そういう大事なものをずっと忘れずに生きていきたいって。
──そういう想いを持ったまま次の時代の扉を開けるっていう。
DAIGO:そうですね。大切な存在や大事な思い出をずっと忘れずに、新しいドアを開け続けていこうということが歌いたかったんです。
AKIHIDE:最初のデモはピアノとDAIGOくんの歌だけだったんですけど、その時点ですごくいい曲だなって。1980年代のシティポップ感のあるキーボードもあいまって、BREAKERZにはなかった新しいタイプのバラードになりましたね。
SHINPEI:僕らのバラードの中でも力をもらえる曲なので、これからライブの大事な場面で歌うことがありそうだなって。歌詞もいい言葉がたくさん散りばめられていますよね。









