恋愛小説のような恋のマストアイテム 「Jabra BT8010」

【 第1話 】
─── たとえば、外回りの途中。たとえば、出張先。“NO MUSIC, NO LIFE.”な僕らのポケットには、常にiPodがある。
“ちょっと疲れたから、コーヒーでも飲もう”
駅前にあるコーヒーチェーンの店舗に入り、アイスコーヒーを注文。窓の外が見える席に運んで「BT8010」を装着する。流れてくるのは、お気に入りのアルバムの1曲。窓の外に目を移すと、学校帰りの小学生や、井戸端会議に花を咲かせる主婦や…。
ふと、心地よい音楽に割って入る着信音とバイブレーション。鞄の中の携帯電話に着信のようだ。
“…もしもし?”
携帯は取り出さない。「BT8010」のディスプレイに映し出された番号から、相手は旧友だとわかるから。
“もしもし?あのさ、今週の金曜に軽い同窓会のノリでみんなで集まるんだけど、こない? お前が昔好きだった、あの娘もくるぜ?”
“マジで? 行くよ、絶対。”
<数分後>
“じゃあ金曜日な。待ち合わせ、遅れるなよ。”
“ああ、わかってるって。サンキュー。”
通話を終えると、再びiPodから心地よい曲が流れてくる。僕は音の波に身を委ねながら思いにふける。懐かしいあの頃の記憶と淡い恋心がよみがえってきそうな今年。ふと、窓の外にいた小学生が、照りつける太陽を恨めしそうに見上げていた…。







