【インタビュー】大貫憲章主宰<LONDON NITE EXTRA>、2026年10月17日に原宿で開催へ「奇跡の溜まり場」を振り返る

大貫憲章が主宰する<LONDON NITE EXTRA>が、2026年10月17日(土)に東京・Deus Ex Machina Harajuku Cafeで開催される。「Do You Remember Milos Garage / CLUB WIRE ?」をテーマに、新宿のミロスガレージ〜CLUB WIRE時代に焦点を当てたパーティーとなる。
1980年に始まったLONDON NITEは、「ロックで踊る」をテーマに続けられてきたDJイベントだ。今回は大貫をはじめ、ヒカル、稲葉達哉、SHOJI、YOSSY、U-ichi、YU-TAに加え、DJ COBRA、DJ DRAGON、奈歩、LODIO、Katchin’、鮎川陽子、柳川知生が出演する。V.I.P.Ambassadorとして牧野雅己も参加する。開催を前に、BARKSでは大貫にメールインタビューを実施した。毎週のフロアで生まれた出会い、海外ミュージシャンとのエピソード、選曲の考え方、そして46年にわたって続く「ロック興し」への思いを聞いた。
──今回のテーマは「Do You Remember Milos Garage / CLUB WIRE ?」。今、あの時代の仲間や来場者に集まろうと呼びかけたきっかけを聞かせてほしい。
大貫:自分の中でLONDON NITEの46年のヒストリーの主軸である時期の新宿ミロスガレージとクラブ・ワイヤーをパーティーとして総括したかったんです。ツツバキハウス以降の90年代〜2010年代の音楽ストーリーも共有しながらあの時代を改めてハダで感じたかったんです。
──ミロスガレージ〜CLUB WIREで毎週開催されていた時期は、大貫さんにとってどのような時代だったのだろうか。思い浮かぶフロアの風景や、忘れられない一夜について聞きたい。
大貫:まさにこの時代のロンナイは「完成期」「爛熟期」「沸騰点」でした。踊るのはもちろん、集まった人たち同士で仲間となりそこから新たなストーリーが始まるという。奇跡の溜まり場でした。それが「日常」だったんですからね。ある意味、毎回思い出の一夜でした。

当時のミロスガレージのマンスリーと当時の写真(左からジョニオ氏、TAGO氏、K氏、大貫憲章氏、松岡轍氏)
──以前のインタビューでは、LONDON NITEは「行けば誰かに会える」、音楽好きの社交場でもあったと語られていた。毎週同じ場所に集まることで、どのような関係や面白さが育まれていたのだろうか。
大貫:上記したようなことと重なりますが、単にクラブで踊るというレベルではなく「行けば何かが起こる」「新しいコトに出会える」という感覚。その心が震えるような高揚感は他にないものでした。
──ミロスガレージ〜CLUB WIRE時代のフロアを思い出す曲を、当時のエピソードとともに挙げてほしい。
大貫:どれもが思い出になって錯綜して3曲に絞るのが極めて難しいですね。強いて言うならよく海外のミュージシャンが顔を出してくれたんですが、中でもスエードのボーカル、ブレットがいきなり「ピストルズの「ボディーズ」かけてもらえる?」ってリクエストして来たのにはびっくり、そして曲をかけたらフロアであの独特のウネウネなボディームーブで踊っててさらにびっくり。見てるお客さんもびっくりでした。
──おなじみの曲で盛り上がる楽しさと、知らなかった曲に出会う楽しさ。その場の来場者の反応と「これを聴いてほしい」という自身の気持ちは、どのように選曲に反映されているのだろうか。
大貫:基本、イベントにはそれぞれのカラー、個性、指向性があります。なので自分もパンクとかオールディーズとかガレージとかお客さんの期待値を考えて経験的に選曲しています。ただ、根本は自分自身の「音楽観」に根ざす推し曲を紹介させてもらってますね。
──今回はレギュラーDJをはじめ、ゆかりのあるメンバーが集まる。この顔ぶれへの思いや、長く音楽をかけてきた仲間それぞれの面白さを聞かせてほしい。
大貫:長い期間の中からDJ の人選をせざるを得なかったので今回の方々はあくまで言い方は悪いかもですが「サンプル「見本」のような感覚です。とはいえ、同じ空気を共有した仲間同士なので皆さん、自分の立ち位置や他のDJとの距離感も理解してるので、その辺が個々人の個性として出るのが面白いかと。
──35周年のインタビューでは、音楽の魅力を伝える「ロック興し」への思いが語られていた。それから11年が経った今、DJとして音楽を届けることへの思いに変化はあるのだろうか。
大貫:いや、その「ロック興し」の感覚は DJ を始めた46年前も今も変わらないです。DJ によって楽曲はいかようにも変化、変容します。そう言うところも踏まえて音楽の無限の可能性や魅力を引き出し伝えられれば素晴らしいなって無邪気に信じてます。
──当時フロアを沸かせた曲を、初めて聴く世代にかける楽しさもある。最近、世代を超えて音楽が伝わったと感じる瞬間はあったのだろうか。
大貫:それはロンナイではわりと日常的に起こっていると思います。お客さんに千秋さんがいるんですが、彼女は若い頃から来ていて、曰く「ピストルズが爆音で流れてそれに熱狂する若者がいまだにロンナイにはいるんだよ」って。まさにそこですよね。
──今回は原宿のDeus Ex Machina Harajuku Cafeで、17時から22時までの開催となる。この場所で、どのような5時間をつくりたいと考えているのだろうか。
大貫:5時間がどういうものになるのかは自分にもわかりません。それは来場、来店されてるお客さんそれぞれの思いや気持ちで創出されるものではないでしょうか。こちらから「こうして欲しい」というのもありません。自由に自身の肌感覚でその場の空気を作ってもらえれば嬉しいですよね。
──久しぶりに訪れる人、初めて体験する人へ、2026年10月17日(土)の開催に向けたメッセージをお願いしたい。
大貫:あの頃をよく知ってる方はもちろん、知っていても行けなかった、コワイって感じで敬遠してた、という様々なみなさんに集っていただきたいですね。そしてそうした気持ちをDJ の音楽を聴きながら「ご歓談」してくれたらパーティーは大成功なんです。

ミロスガレージのフロア、DJ HIKARU、千秋 引用:千秋Instagram
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イベント情報
<LONDON NITE EXTRA>
“Do You Remember Milos Garage / CLUB WIRE ?”
開催日:2026年10月17日(土)
会場:Deus Ex Machina Harajuku Cafe(東京・原宿)
東京都渋谷区神宮前2丁目32−5 Bprスクエア神宮前1 1F & 2F
OPEN 17:00/CLOSE 22:00
入場料:3,000円(1ドリンク付き)
DJ:大貫憲章/ヒカル/稲葉達哉/SHOJI/YOSSY/U-ichi/YU-TA/DJ COBRA/DJ DRAGON/奈歩/LODIO/Katchin’/鮎川陽子/柳川知生
V.I.P.Ambassador:牧野雅己
取材・文◎DRAGON (BARKS)

