【インタビュー】GUMMY、ロックバラード盤『GIVE ME CHOCOLATE』と天真爛漫なバンドの素顔「自分を偽らずにいられる。それがGUMMYかな」

2026.09.02 20:00

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■なんでもいいわけじゃない
■ちゃんと自分のルールがあって、そこははみ出さない

──Garaさんは、このバンドで出てきた新しい自分ってありますか。

Gara:最初は“メリーをやってるから、何か違いを出さなきゃ”って逆に思ってたかもしれない。でも始めてみたら、“そんなもの意識しなくても大丈夫なんだ。逆に考えないほうがいいんだ”って思いましたね。それこそ歌詞とか、バンド名とか女装も決まってない段階から書いてたから、“さて、このバンドはどういうバンドなんだろう?”っていう探りから入っていたところがあって。

──最初のEPは、コンセプトなしの段階で録ったもの?

Lotty:ほぼなかったです。最初のEP『GIVE ME GUMMY』だけじゃなくて、今回のEP収録曲もコンセプトのない段階で半分くらい録り終わってた。

Gara:今回の「マノス」が、一番初めにレコーディングした曲。2年くらい前。バンド名も決まってないし、“このバンドどういう感じなんだろう?”って探りながら書いたのがこの曲ですね。

Gara (Vo)

──書きづらくなかったですか。

Gara:最初は書きづらかったっす。マッドさんからも「いや、歌詞もうちょっと面白いのがいい」とか言われるんだけど「バンドの方向性がわかんないんだよなぁ」って悩んでたところが正直あって。なので、今回の他の曲、「バルボラ」とかも3回くらいレコーディングし直してる。歌詞を変えて「もう一回歌わせてくれ、もう一回」って感じで。

──だから、失礼は承知ですけど、前作のほうがガツンと伝わってきた印象です。曲調も歌詞も全部ガレージ系に寄せたものだったし。

Gara:うん、それはあると思いますよ。今回の曲はまだ探ってる感じ。どっかでメリーのガラを引っ張ってるところもあると思うし。

──その記録をあえて隠さず出した?

Lotty:最初のEPに収録されてる「氷の結末」に関してはバンドの設定がない状態、「プロトタイプみたいなものを出したほうがいいんじゃないか」って話をしてましたよね。

マッド・デンジャラス:もともと最初から6曲入りEPを3枚出したいっていうプランで進めてて。この手のロックバラードを3枚に散らしたくなかった。だからイメージはブルーハーツの『STICK OUT(凸)』と『DUG OUT(凹)』みたいな感じ。1枚目には「すてごま」とか入ってて、2枚目には「夕暮れ」とか歌ものが入ってて。で、3枚目でグッとまた攻撃的になったほうがいいのかなって。

Gara:だって、こないだ飲んでたらマッドさん「今回のEPはハズレ盤だ」って言ってたもん。

マッド・デンジャラス:そうそう。ハズレ盤。ははは!

──これ……プロモーションのためのインタビューですよね(笑)?

Gara:でもそのあと、「GUMMYがそこまで続くかわからないけど、10年後に評価されるEPなんだ」って言ってて。それでみんな納得しました。

──あぁ、初期の貴重な模索の記録、とか言われるようなやつ。

マッド・デンジャラス:そうそう。だからハズレ盤というかサービス盤。しばらくこの手のミドルテンポは作る気がないし。もう十分、6曲もあれば。

マッド・デンジャラス (G)

──こういう歌謡曲っぽいミドルも必要と判断したのは、Garaさんのスタイルに合わせた結果?

マッド・デンジャラス:いやいや。作ってた時は何にもノープランの状態。

Lotty:まだGaraさんいなかったですもんね、最初に「grunge」とか作ってる時は。

マッド・デンジャラス:“とりあえずいろんなバリエーションの曲をストックしておこう”みたいな時期だった。

Gara:「grunge」も当時は仮タイトルで、「タイトルどうする?」って話をしてて「……英語にしたら“grunge”ってカッコよくねぇ?」とか、ほんとどうしようもないこと言ってて(笑)。

康太 (B)

──10代で初めて組んだバンドのような、バカっぽい高校生ノリをあえてまたやっている、みたいな話でしょうか。

Gara:まさに。それが楽しい。10代で誰かの家に集まって「カッコいい、これやってみようぜ」って言ってるノリがずっと続いてる。

マッド・デンジャラス:もちろん、そこにキャリアとスキルがないと成立しないとは思うんです、このバンド。プランだけだったらスベる。音楽がちゃんとしてるから成立する。だから、なんでもいいわけではなくて。この見てくれも実はちょっとオマケに近いっていうか。

Gara:飲んでるとaieくんがよく言うよね。「なんでもいいわけじゃない、ちゃんと自分のルールがあって、そこははみ出さない」って。でも僕はそれがどこなんだかよくわかってない。

Lotty (Dr)

──ボーカルがこの感じでいいんですか?

マッド・デンジャラス:全然いい。

康太:Garaは迷ってるくらいがいいんです。

Gara:みんないい大人だから「それは違うよ、Gara」とか「いいね」って言ってくれるかなと思ってるし、そこは僕も安心してるんですけど。ただ、最近グループLINEで僕から「こんなのどうですか?」って送っても、誰も返信してくれないですからね(笑)。既読スルー。

Lotty:そういうの、意外と気にしますよね。

康太:既読はつけてる。ちゃんと見てはいます。

Gara:でも、何かしらのリアクションが欲しくなるじゃないですか。だからすぐ個別でLottyにLINEしたり。

Lotty:夜中に来ますね。今回も「この音源、めっちゃいいよね!」とかLINEが来て。僕はスタンプだけ返しましたけど(笑)。