【インタビュー】yukihiro (L’Arc-en-Ciel / Petit Brabancon / geek sleep sheep / ACID ANDROID)が語る豊作の2025年と、2026年の新たな予感「もっとやりたいですね」

■無理なくやってる
■だからやれてる
──そしてPetit Brabanconのふたつのライヴシリーズの間には、ACID ANDROIDの7年ぶりアルバム『fade into black cosmos』のリリースと8月の東京2DAYS公演が開催されました。アルバムについてはBARKSでインタビュー掲載いたしましたのでスキップさせていただいて、10月にはgeek sleep sheepの東名阪ツアー<geek sleep sheep tour confusion bed room 2025>が行われるなど、8月から10月は、ACID ANDROID、Petit Brabancon、geek sleep sheepといった3つの異なるプロジェクトのライヴが続いた形となります。geek sleep sheepとしては約1年ぶりのライヴでしたが、いかがでしたか。
yukihiro:これはどのプロジェクトもそうなのですが、みんなそれぞれ、そこでやることがわかってやっているので、久々といってもあまり違和感とかはないんです。


──geek sleep sheepは2023年から、晩秋にライヴを行うことが毎年恒例となってます。このプロジェクトは活動ペースを含めて、他とは違う独特の空気感が漂っているような気がするんですけど。
yukihiro:今3人で集まると、こんな雰囲気になるって感じです。この場所ではこういう音楽をやって、こういう演奏をしてっていうことなのかな。無理なくやってる、だからやれてるっていうのもあると思います。
──<geek sleep sheep tour confusion bed room 2025>では、Blurの「Song 2」、The Cureの「Just like a heaven」、坂本龍一+忌野清志郎の「い・け・な・いルージュマジック」といった3曲のカバーが披露されました。これらはyukihiroさんの選曲だったそうですね。
yukihiro:新曲が準備できなかったので…カバーを3曲やったら許してもらえるかなと思って選曲しました。


──geek sleep sheepは、過去にもカバー曲のリクエストを事前にXで募ったこともありましたし、カバーは楽しみのひとつですね。今回は振り幅のある3曲がセレクトされましたが、まず最初に選んだのは?
yukihiro:Blurでしたね。
──「Song 2」はgeek sleep sheepに似合いますし、何よりライヴで盛り上がる曲です。
yukihiro:だよねっていう選曲でしたね。
──「Just like a heaven」も、百々さんも345さんも納得みたいな。
yukihiro:そうですね。「い・け・な・いルージュマジック」は、百々さんがどう思うかな?っていうのはありました。
──ある程度yukihiroさんがアレンジしてふたりに渡した感じですか。
yukihiro:「い・け・な・いルージュマジック」は、百々さんから「3人だけの演奏だと普通のロックンロールになっちゃうから、シーケンスを作ったほうがいいんじゃないか」っていうアイデアがあったので、スタッフにお願いして作ってもらいました。
──こうしたカバーにもgeek sleep sheepのバンド感やムードが出ていいですね。
yukihiro:楽しかったですね。

──そして12月は、ACID ANDROIDの東名阪ツアー<ACID ANDROID LIVE TOUR #2>がありました。最新アルバム『fade in to black cosmos』収録曲を基軸としたセットリストでしたが、このアルバムがあったからこそ、こういう曲も入れてみようという考えもありましたか。
yukihiro:そうですね。アルバムを出して一区切りついたというか。次のステップに行こうかなという感じでした。
──ということは、次のモードも表れていたという?
yukihiro:そこまでじゃないけど、ちょっとは出ているかなくらいです。
──今回のセットリストは「switch」「enmity」といった初期の曲が、かなり久しぶりにライヴ披露されました。これらの曲がセットリストに入ってきたことで、これからのACID ANDROIDに新たな予感が生まれたと思います。
yukihiro:「switch」や「enmity」は、今ライヴで演奏したら次が何か見えるかもと思ったんです。
──特にラストナンバーに据えられた「enmity」はフロアが沸騰しました。
yukihiro:アルバム制作が終わった後、このツアーのタイミングでライヴのシーケンスのアップデートをしようと思っていたので、ACID ANDROIDの今までの楽曲データを整理し、全て聴けるような状態にしておいたんです。その中から最近演奏していなかった2曲を選曲してセットリストを組みました。今回リストに入った曲は、今の自分のモードを反映したアップデートができたのでライヴも楽しかったです。ちょっといろいろ触ってみようかなという気になって。ライヴでやりたいなって曲を選んでアップデートしています。今回の「switch」や「enmity」もシーケンスはそのときに新しくなっています。


──シーケンスほか、ギターサウンドの質感にも変化があって、ますます今後に期待が高まります。さて、2025年12月下旬現在、今年のいろいろな活動に一区切りがついて、一息つけるなという時間ですか?
yukihiro:今やっているPetit Brabanconの作業が終われば2025年は一段落ですね。あとは来年に向けて機材周りのアップデートを準備しようかなと思っています。
──新たな制作のためのアップデートですか?
yukihiro:いろいろな作業が一段落したので、新しくできるところに手を付けたいですね。たとえばケーブル1本でも、それを変えると音が変わっちゃうので、今年は機材周りにはあまり手を出せなかったんです。






