スピッツの名曲「楓」が映画に

2025.07.17 13:02

Share

Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会 

スピッツの「楓」を原案にした映画が今冬12月19日(金)に全国公開されることが決定した。

98年にリリースされた8thアルバム『フェイクファー』の収録曲で、同年にアルバムからシングルカットされた「楓」は、大切な人との別れとその思い出を胸に前に進もうとする、美しくもはかない、そして切なくも希望を感じる歌だ。27年が経った現在も幅広い年代に愛され、今なお我々に寄り添う名曲として歌い継がれている。

今回の映画を企画した井手プロデューサーも「スピッツの「楓」は、決して色褪せることなく、多くの人に長く愛され続けている名曲です。私にとっても、人生を通して聴き続けてきた曲といっても過言ではありません。年を重ね、別れを経験するたびに、いつも自分を未来へと導いてくれました」と語っている。

監督を務めるのは『世界の中心で、愛をさけぶ』『ナラタージュ』『劇場』の行定勲。名作“セカチュー”から約20年、再び時代を代表するラブストーリーに挑む。行定自身も「『世界の中心で、愛をさけぶ』は、失った人を心に、再び歩き出すことを決意したラストだった。それから20年後に、スピッツの名曲にインスパイアされた再生の物語に携わるという巡り合わせに胸を熱くしている」と、本作に懸ける想いを語っている。

脚本は『ソラニン』『東京リベンジャーズ』の髙橋泉。長く愛される楽曲原案のオリジナルストーリーということで、高いハードルはあったが、色褪せないメロディと歌詞が紡ぐはかなく美しい「楓」の世界観を物語として作り上げる。

解禁された映像とビジュアルに映る壮大な青い空が広がる景色は、ニュージーランドで撮影されたもの。緑豊かな山々、湖、星空など、自然の美しさが魅力のニュージーランドでのロケーションが、本作を彩る。

さらに、赤く色づいた「楓」の葉と、夕暮れの日の光が差し込むニュージーランドの空も、物語の始まりを予感させる。映像では、車のラジオから流れる音楽や路地裏の階段、学校の屋上、といった日常の風景も映し出される。これから始まる登場人物たちの日常や、大切な思い出、未来への歩みとともに描かれる、壮大なラブストーリーが期待できそうだ。

   ◆   ◆   ◆

■行定勲監督

この映画は喪失から立ち直れない人々を描く物語です。
人間の美しさだけでなく愚かさや身勝手さが露呈するのが恋愛だ。だから、ひとりでは生きていけない弱さや狡さがそこに介在する。
楓の花言葉には、『調和』『美しい変化』『大切な思い出』『遠慮』とあります。
私は『遠慮』をこの物語の核にして恋愛を描きたいと思いました。人の為に自分の気持ちを遠慮させて相手のことを想う男。その想いに気付きながらも、失くした最愛の人のことを想い続ける女。
20年前に『世界の中心で、愛をさけぶ』を作った。あの映画は失った人を心に、再び歩き出すことを決意したラストだった。それから20年後に、スピッツの名曲にインスパイアされた再生の物語に携わるという巡り合わせに胸を熱くしている。

■井手陽子プロデューサー

スピッツの「楓」は、決して色褪せることなく、多くの人に長く愛され続けている名曲です。
私にとっても、人生を通して聴き続けてきた曲といっても過言ではありません。
年を重ね、別れを経験するたびに、いつも自分を未来へと導いてくれました。 
“楓”の花言葉には、『調和』『美しい変化』『大切な思い出』『遠慮』の意味があります。
人生には、多くの別れがあり、喪失は誰もが経験するでしょう。
その悲しみは、すぐに癒えることはない。それでも、季節は変わらず巡っていく。
流れる時間の中で、様々な感情が複雑に交差する。
忘れられない、忘れたくない想い。新たに生まれる想い。
純粋すぎるがゆえ、ときに残酷な想いを抱え、人はどう生きていくのか。
大切な思い出を胸に、美しく変化する男女の想いを描けたらと思いました。
「楓」から生まれたこの映画が、誰かの人生に寄り添い、未来への希望となることを願います。

   ◆   ◆   ◆

映画『楓』
原案・主題歌:スピッツ「楓」(Polydor Records)
監督:行定勲
脚本:髙橋泉
コピーライト:Ⓒ2025 映画『楓』製作委員会 
公開表記:12月19日(金)全国公開
配給:東映/アスミック・エース

公式サイト: https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp
公式X/公式Instagram/公式TikTok:@kaede_movie1219

Related Tags関連タグ