【インタビュー】日向坂46、新しい体制で臨む<LuckyFes 2025>「自分たちだけの色をしっかりとお見せして、印象付けることができたら」

◾︎このまま私たちらしく色濃く頑張っていきたい
──ちなみに、皆さんは会場となっている国営ひたち海浜公園には行ったことがありますか?
髙橋・平岡:ないです。
──公園自体はお花がすごく綺麗で、春は青いネモフィラが一面に広がる光景が有名なんですよ。
髙橋:あ、写真で見たことあります! たぶんメンバーの中には行ったことがある子もいるんじゃないかな。
平岡:メンバーの中でカメラが流行っているので、当日も出番が終わって顔が真っ赤のまま撮影してそうな気がする(笑)。でも、そのほうが現場の熱が伝わりますよね。
──ここからはグループの近況についてお話を聞かせてください。先ほどおっしゃったように、日向坂46は5月21日に14thシングル「Love yourself!」をリリースし、その1週間後には<OVER THE RAINBOW>で同曲をライブで初披露しました。お客さんの前でパフォーマンスしてみたことで、この曲との向き合い方や曲から受ける印象について何か変化はありましたか?
髙橋:私自身は自己肯定感が低いほうなので、「自分を愛してあげてね」というメッセージが込められた「Love yourself!」を最初に聴いたときは自分に言い聞かせるというよりはファンの方に語りかけるというか、皆さんの背中を押してあげられるパフォーマンスをしたいなと思っていたんです。振付師さんにも「誰か大切な人を思い浮かべながらパフォーマンスしてね」と言われていたので、自分じゃない誰かを思い浮かべて踊っていたんですけど、<OVER THE RAINBOW>でライブ初披露したときに初めてこの曲の歌詞を自分のこととして考えられたというか。そのライブ自体が新体制のお披露目ということもあったので、メンバーが緊張していたり不安を感じていたりする姿も目にしていたし、自分自身も心のどこかでそういう気持ちを抱えていたし……でも、初日に「Love yourself!」を初めてお客さんの前でパフォーマンスした瞬間に、ここまで頑張ってきた自分を認めてあげられる瞬間があって。それに気付いたことで、自分の中でこの曲に対する解釈がひとつ変わった気がします。

──特に髙橋さんは新キャプテンになってから初めての大きなライブということもあり、いろいろ抱えているものも大きかったでしょうし。
平岡:かなり背負い込んでましたよね。近くで見ていてわかりました。
髙橋:でも私、ステージ上では強がっちゃうタイプなので、曲中は絶対に泣きたくなくて。なのに初日の「Love yourself!」はすべてがめちゃくちゃ刺さって、目に涙を貯めながら「絶対に流さない!」と気合いを込めて歌ってました(笑)。
平岡:私、ポジションが未来虹さんの隣なので、ライブが始まる前から「ヤバい、『Love yourself!』がめっちゃ刺さる」と言ってるのをよく聞きましたし(笑)。確かに今の未来虹さんにはめちゃくちゃ刺さるだろうなって思いながら、私も未来虹さんを抱きしめてやるんだっていう気持ちで踊ってました。
髙橋:ありがとう(笑)。
──平岡さんはこの曲をどう捉えていますか?
平岡:私は未来虹さんとは真逆のタイプで、自分にかなり甘い性格をしているので(笑)、だからこそ周りの人が自分に厳しい様子がよりはっきり見えるんです。なので、未来虹さんみたいに自分に対して厳しい人たちに対して、心の底から「もっと自分を大切にして、愛してあげてね」と語りかけるようにパフォーマンスすることを心がけていて。その気持ちはわりと最初から変わらないんですけど、確かに<OVER THE RAINBOW>を通してその思いはより強くなったかもしれません。
──ミュージックビデオを観ると皆さんカラフルな衣装を着て踊っていることもあり、歌詞も相まって優しさが伝わってくるような印象を持ったのですが、<OVER THE RAINBOW>のライブパフォーマンスをでは皆さんの思いの強さがよりダイレクトに伝わる、そんな熱を強く感じてまったく違う印象を受けたんですよ。
平岡:MVでは表情感とかも歌詞に寄り添っていて、苦しい歌詞のときは結構目に力を入れたりして撮ったりしたんですけど、ライブパフォーマンスだと同じフレーズでも笑顔で包み込むようなパフォーマンスを意識していたので、確かにMVとライブとで受ける雰囲気は違うかもしれませんね。
──<OVER THE RAINBOW>では、シングルのカップリング曲「海風とわがまま」もライブ初披露となりました。どちらかというと大人な表現が求められる「Love yourself!」とは対照的に、こちらは日向坂46の王道ナンバーと言わんばかりの弾けたポップチューンです。MVも皆さんの笑顔が印象に残る、実に日向坂46らしい仕上がりですね。
髙橋:この曲のMV撮影はめちゃくちゃ楽しかった記憶しかなくて。鬼ごっこがテーマで、私が笛を吹くとメンバーが何チームかに分かれて一斉に逃げるんです。ダンスシーンももちろんあるんですけど、それ以上にメンバーがわちゃわちゃするシーンがたくさん用意されていて、それこそメンバー同士が絡んでいる瞬間にふと出る表情とかで私たちの良さが全部伝わるんじゃないかなと思います。あと、楽曲自体もすごく爽やかで、改めて日向坂46と夏の相性って抜群だなと実感しました。
平岡:MV撮影ってパートごとに数人に分かれて、別々の場所で撮ったりすることも多いんですけど、「海風とわがまま」は二期生さんから四期生までの全員が揃っているから、常に人わちゃわちゃしているんですよ(笑)。しかも期の垣根を超えてみんなで美味しいものを食べたり、「衣装かわいいよね!」とか言い合ったりすることが本当に楽しくて。「Love yourself!」も楽しかったけど、「海風とわがまま」はより笑顔が多かった撮影だった記憶があります
──「Love yourself!」と「海風とわがまま」、それぞれ違った見せ方をしていますが、両方とも実に日向坂46らしいなと思いました。
髙橋:そう伝わっていて安心しました。私、基本的に自信がないタイプだから、第三者からの意見がすごく気になるんです。なので、そう見えているのならすごく嬉しいです。
──どちらか一方の色だけというわけではなく、その両方を兼ね備えているのが今の日向坂46の強みなんだと思いますよ。
平岡:確かに。「Love yourself!」で日向坂46の芯みたいなものを表現して、「海風とわがまま」では無邪気で飾らない日向坂46の色を皆さんにお伝えできているのかもって、今お話を聞いて感じました。
──さらに、そこに五期生という新たな色も加わった。今回のシングルでは初の期別楽曲「ジャーマンアイリス」が収録されており、そこから5月27日には<日向坂46 五期生 おもてなし会>があり、28〜29日には<OVER THE RAINBOW>にも参加と、早くも大きな戦力として活躍しています。
髙橋:<おもてなし会>はもちろん、<OVER THE RAINBOW>でもすでに全体楽曲の数曲参加したんですけど、すごく期待しています。<OVER THE RAINBOW>では「絶対的第六感」を五期生だけで披露したんですけど、そのリハーサルを「絶対的第六感」の選抜メンバーで見学させてもらったら、すごく難易度の高い曲なのに「あれっ、この子たち加入して何年目だっけ?」ってくらいに踊れていて。きっとものすごく練習してきたんでしょうね。わからないところはすぐ人に聞ける子たちだし、そうやって素直にパフォーマンスを磨こうとする意識も高くて、私自身尊敬する部分がたくさんあります。「ジャーマンアイリス」のMVを観ても、あれが初めてのMV撮影とは思えないくらい表情やダンスがしっかりしていましたし。私もアイドルが好きだったからわかるんですけど、五期生は日向坂46が好きな子たちが入ってきてくれているから、これまで日向坂46やほかのアイドルグループのMVを観る習慣が根付いていたんでしょうね。だからこそ、「こういう表情が合うんじゃないか」とか「こういう場面ではこうすればいいんじゃないか」とか求められていることも自然と理解できているんじゃないかな。
──四期生が「ブルーベリー&ラズベリー」でデビューしたときとも、また違う印象を受けますよね。
平岡:全然違いますよね。私たち四期生は最初、カメラの前に立つこと自体が怖くて怖くて……っていうタイプばかりだったから表情もガチガチだったし、MVで着た衣装も真っ白だったからどこかヒヨコみたいだったし。だから、恥ずかしくて今はあのMVを見返すことができないんですよ(苦笑)。
髙橋:なんでよ〜(笑)。そういうところから成長していくのが楽しみなんじゃない。
平岡:本当ですか? じゃあ今度見返してみます(笑)。でも、「ジャーマンアイリス」には本当にびっくりしました。こんなにもいい表情を見せてくれるんだ!って驚きましたし、すべてにおいてこれからが楽しみになる存在で。ここから一緒に作品やライブを作っていくのが楽しみです。
──<OVER THE RAINBOW>では、五期生が数人ずつ各期別曲に参加してパフォーマンスする演出も用意されていました。
髙橋:初めての試みでしたけど、ステージ裏では緊張を隠せない様子なのにいざステージに出ていくとみんな本当に堂々としていて。私は三期生楽曲の「パクチー ピーマン グリーンピース」で坂井新奈ちゃんと同じパートだったんですけど、ステージ裏で暗い顔をしていたから「大丈夫だよ!」ってずっと励ましてました。そういうところは初々しいですよね。
平岡:佐藤優羽ちゃんはダンスが苦手で、ダンストラックのときもなかなか周りについていけていなかったんですけど、すごくポジティブな子なのか「だから同期がみんな私に教えてくれるんです!」と笑顔で言っていて。そういう瞬間に五期生の雰囲気が見えてきて、すごくいいなと思いました。特に私たち四期生にとっては初めての後輩でもあるので、そういう困った瞬間を見つけたら、今まで私たちが先輩たちにしていただいたように、同じことを後輩たちにもして助けてあげられたらなと思っています。

──8月の<LuckyFes 2025>を終えると、9月からは五期生が参加する初の全国ツアーも始まります。全国6都市13公演と規模感も昨年以上となりますが、新生日向坂46として2025年後半をどう過ごしていきたいですか?
髙橋:<OVER THE RAINBOW>のMCで「さらにパワーアップした姿で帰ってくると、皆さんに約束します!」と私が言ったんですけど、この夏には四期生の単独ライブがあったり、全体としても<LuckyFes 2025>があったりと、いろんな形で心も体も強くなれるんじゃないかと思っていて。もしかしたら五期生はまた別の動きがあって、そこで力を付けていくのかもしれないけど、全員が揃ったときに<OVER THE RAINBOW>を超える力を発揮できるようになりたいですし、それによって全国各地で新しいおひさまを獲得できたら嬉しいなと思います。
平岡:フェスとか外のお仕事に行くたびに、未来虹さんは「こういうところで力を付けて、ツアーにつなげたいと思っています」ということを声に出して言ってくださるんですけど、本当にそのとおりだと思っていて。一つひとつの活動をいろんな方にしっかり見てもらえるように、今の日向坂46をアピールして、未来虹さんのこの熱い気持ちに全員で乗っかってついていけば、私たちを応援してくれる方も自然と増えるんじゃないかと思うので、このまま私たちらしく色濃く頑張っていきたいなと思います。
──個人的にも<OVER THE RAINBOW>は近年の日向坂46のライブの中で一番よかったと思うので、ここからさらに右肩上がりになっていくことを期待しています!
髙橋:ありがとうございます。そう言っていただけるのは本当に嬉しいです。最近、ファンの方やスタッフさん、関係者の皆さんから「あのライブ良かったよ」という声をたくさんいただいていますし、何よりメンバー自身が本当に楽しかったと言っているのを聞くと、自分のことのように嬉しくて。グループとしても新しい体制で臨む最初のライブだったので、メンバーやスタッフさんにも多少不安があったんですけど、現時点ですごくポジティブな気持ちでいられることにホッとしています。もちろん、そこに甘んじていてはいけないので、ここからさらにいい風を吹かせられるように頑張ります!
取材・文◎西廣智一
撮影◎TOYO

■<LuckyFes’25>
チケットページ:https://luckyfes.com/ticket/
オフィシャルサイト:https://luckyfes.com/



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Overture
キュン
こんなに好きになっちゃっていいの?
Am I ready?
MC
ロッククライミング
この夏をジャムにしよう
自販機と主体性
Dash&Rush
最初の白夜
耳に落ちる涙
MC
飛行機雲ができる理由
声の足跡
恋は逃げ足が早い
MC
雪は降る 心の世界に
君を覚えてない
10秒天使
孤独な瞬間
もうこんなに好きになれない
夢は何歳まで?
酸っぱい自己嫌悪
Footsteps
どうして雨だと言ったんだろう?
MC
ガラス窓が汚れてる
アディショナルタイム
膨大な夢に押し潰されて
永遠のソフィア
キツネ
VTR
イマニミテイロ
MC
三輪車に乗りたい
My fans
期待していない自分
MC
ブルーベリー&ラズベリー
ゴーフルと君
43年待ちのコロッケ
世界にはThank you!が溢れている
嘆きのDelete
Cage
どこまでが道なんだ?
あくびLetter
真夜中の懺悔大会
MC
接触と感情
何度でも何度でも
ただがむしゃらに
VTR
五期生お披露目
約束の卵 2020
NO WAR in the future 2020
あの娘にグイグイ
One choice
月と星が踊るMidnight
絶対的第六感
アザトカワイイ
MC
JOYFUL LOVE
佐々木美玲Memorial VTR
Overture(佐々木美玲ver.)
わずかな光
佐々木美玲Message
MC
Instead of you
好きということは…
MC
知らないうちに愛されていた
[Blu-ray:DISC2 / DVD:DISC3,4] ※「6周年記念MEMORIAL LIVE ~6回目のひな誕祭~ in 横浜スタジアム-DAY2-」同内容
Overture
ドレミソラシド
ソンナコトナイヨ
ってか
MC
シーラカンス
雨が降ったって
愛のひきこもり
Right?
沈黙が愛なら
君のため何ができるだろう
愛はこっちのものだ
骨組みだらけの夏休み
MC
ときめき草
友よ 一番星だ
思いがけないダブルレインボー
MC
SUZUKA
一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない
ママのドレス
やさしさが邪魔をする
窓を開けなくても
恋とあんバター
See Through
まさか 偶然…
MC
青春の馬
孤独たちよ
川は流れる
見たことない魔物
VTR
My god
抱きしめてやる
沈黙した恋人よ
車輪が軋むように君が泣く
MC
足の小指を箪笥の角にぶつけた
パクチー ピーマン グリーンピース
You’re in my way
君は逆立ちできるか?
どうする?どうする?どうする?
妄想コスモス
夜明けのスピード
どっちが先に言う?
ナゼー
その他大勢タイプ
MC
ホントの時間
一生一度の夏
メッセージ映像
ひらがなけやき
MC
永遠の白線
僕に続け
HEY!OHISAMA!
錆つかない剣を持て!
僕なんか
君しか勝たん
君はハニーデュー
卒業写真だけが知ってる
君は0から1になれ
MC
日向坂
Overture(佐々木久美ver.)
立てこもりVTR
ひらがなで恋したい
夕陽Dance
青春ポップコーン
恋した魚は空を飛ぶ
ハロウィンのカボチャが割れた
佐々木久美 Memorial VTR
佐々木久美 Message
誰よりも高く跳べ! 2020
ENDING
[Blu-ray:DISC3 / DVD:DISC5]※完全生産限定盤のみ
特典映像「Behind the scenes of 6回目のひな誕祭」収録
■ライブ情報
<日向坂46 四期生ライブ Presented by 新・日向坂ミュージックパレード>
神奈川県・ぴあアリーナMM
2025年7月29日(火) 開場 17:00 / 開演 18:30
2025年7月30日(水) 開場 17:00 / 開演 18:30
2025年7月31日(木) 開場 17:00 / 開演 18:30
<LuckyFes’25>
2025年8月9日(土) 茨城県・国営ひたち海浜公園
<日向坂46 全国ツアー2025 「タイトル未定」>
2025年9月20日(土)、21日(日) 宮城県・セキスイハイムスーパーアリーナ
2025年9月27日(土)、28日(日) 広島県・広島サンプラザホール
2025年10月1日(水)、2日(木) 福岡県・マリンメッセ福岡A館
2025年10月13日(月・祝)、14日(火) 愛知県・ポートメッセなごや 第1展示館
2025年10月22日(水)、23日(木) 大阪府・大阪城ホール
2025年11月19日(水)、20日(木)、21日(金) 東京都・国立代々木競技場 第一体育館







