ローランドからギター&エフェクター、電子ドラムなど続々登場!高崎晃がギターもドラムも!新製品発表会レポート
ローランドは、新製品発表会「NEW PRODUCTS MEETING」を開催、ギター、エフェクター、電子ドラム、電子ピアノなど数多くの新製品をプレゼンテーションやライブ演奏を交えて紹介した。
今回の発表会は、1月にアメリカ・アナハイムで開催された楽器展示会WinterNAMM Show 2012で発表された製品を中心としたもので、2月8日、東京都港区のライブハウス赤坂ブリッツで行われた。製品発表のプレスリリース情報は1月中に出されていたものの、販売店および報道関係者を中心とした来場者が実際に製品を目にするのはこの機会が初となるタイミングだ。
発表会の冒頭、壇上に上がったのは田中英一社長。NAMM Showにおける活況を伝えたあと、創立40周年を迎えるローランドのさまざまな提案を紹介した。「1972年の創業以来、一貫して電子楽器の開発・製造にフォーカスしてきた。『創造の喜びを世界に広めよう』という企業スローガンにもとづき、シンセサイザー、リズムマシン、電子ピアノ、ギターシンセサイザーなど世界初、日本初の新製品を数多く発表してきた。これらの製品開発をささえているのが、コア・コンピタンスである独自開発技術だ。先行投資を行い、長い時間をかけて獲得したもので、ローランドの大きな強みであり、他社と差別化できる部分だ。電子楽器にフォーカスしているローランドだからこそ、このコア・コンピタンス技術の強みをさまざまな製品に水平展開していくことができる。今回の新製品は、特にピアノ、ドラム、ギターという3つの代表的な分野でその成果を十分に発揮した」と述べた。
▲無段階の音色変化が特徴のスーパー・ナチュラル音源搭載のHP500シリーズ。写真左はHP507(ローズウッド調仕上げ)、右はHP503(ライトウォールナット仕上げ)。 まず、紹介されたのが電子ピアノ。アコースティックピアノの発音原理をデジタル技術で再現、さらに電子楽器ならではの新たなピアノ音を追加する画期的な音源技術を搭載した昨年発売のフラッグシップモデル「V-Piano Grand」の「V-Piano」音源。これをもとに、コンシューマー層をターゲットに開発された「スーパーナチュラル・ピアノ音源に加え、スピーカーの存在を感じさせないアコースティックプロジェクションで自然で立体的な音場を実現したホームピアノ「HP500」シリーズが紹介された。
電子ドラムのV-Drumsシリーズは、新たなフラッグシップモデル「TD-30」シリーズが登場している。「JUPITER-80」で搭載され高い評価を得た、楽器そのものの幅広い音色変化に加え、演奏方法に応じた楽器独自の振る舞いを再現する「ビヘイビアモデリング・テクノロジー」を搭載。ドラム独特の奏法に応えるサウンドを実現している。重厚なカラーリングなどデザインにもこだわり、「すべてのドラマーに納得してもらえる完成度」とした。
同時にエントリーモデルとして「V-Drums Lite HD-1」の後継機「HD-3」も登場。さらに練習アプリ「DT-1」、世界中のユーザーと楽しく演奏を競い合えるソーシャルツール「V-Drums Friend Jam」の提供など、製品開発だけでなく、ドラム演奏の楽しさを広げる活動への注力についても語られた。
▲電子ドラムはV-DrumsのフラッグシップモデルV-Proシリーズ2モデルに加え、ホームユース向けのHD-3が登場。
ギター関連では、2007年のFenderとの提携により実現した「VG Stratocaster(R)」に続き、市場拡大のための新たなステップとして、FenderブランドのVGシリーズの開発とマーケティングをローランドが主導し、ローランドの流通チャンネルで販売。このカテゴリを「V-Guitar」と名付け、新たにマーケットを創造するとした。そして、新製品としてFenderブランドの「VG Stratocaster(R) G-5」「GK-Reasy Stratocaster(R)」が登場。アコースティックギターからエレキギターへ進化したギターが、ローランド独自の信号処理技術により、さらに表現力を格段に進歩させた「エレクトロニック・ギター」という新しい市場を創造するとした。
▲ギター・モデリングをストラトに融合したG-5と、VG-99/GR-55を演奏できる新生代ストラトGC-1の2モデルを用意するV-Guitar。いずれも2カラーをラインナップ。
▲最新カスタムDSPで進化したCOSMアンプを搭載したアンプギター用マルチエフェクターGT-100。 BOSSブランドからは、ビンテージアンプのモデリングを超えたオリジナルアンプ「ADVANCED AMP」を搭載したマルチエフェクターのフラッグシップモデル「GT-100」、カラー液晶搭載の待望のクリップオンクロマチックチューナー「TU-10」が登場。
また、新たなブランディングキャンペーンとして「YourTone」も発表。ギタリスト・ベーシストだけでなく、ボーカリストなどさまざまな幅広いユーザーに向けたマーケットを創造するとした。
▲シルバー、ブラック、メタリック・レッド、メタリック・ブルー、メタリック・ブラウンの5色をラインナップするクリップ式チューナーTU-10。
▲音量と定位をグラフィカルに表示し、楽器やボーカルの抜き出しが行えるWindows/Mac用ソフトウェアR-MIXは3月発売予定。 このほか、カラオケや耳コピーのデータ作成に威力を発揮するiPadアプリ「R-MIX Tab」に続いて発売予定のWindows/Mac版ソフトウェア「R-MIX」については3月登場とアナウンス。また、「LoopStation Championship」など楽器演奏の楽しさを広げるコンテストや、V-Paino Grandによるクラシック・コンサート「ワールド・プレミア」をはじめとした各種コンサート、店頭イベントなどについても触れられた。
●V-Guitar G-5 / GC-1
引き続き行われたデモンストレーションのトップを飾ったのが「V-Guitar」製品。通常のStratocaster(R)としての使用はもちろん、Telecaster(R)やハムバッカー、アコースティックギターや12弦ギター、変速チューニングの曲にこれ1本で対応する。「VG Stratocaster(R) G-5」は通常のStratocaster(R)にディバイデッドピックアップを内蔵、各弦からの信号を個別に送出し、演奏情報を正確に抽出。その信号からさまざまなギターのボディ、ピックアップ、チューニングなどを緻密に解析してモデリングするという仕組み。アコースティックギターモードでは、スチールやナイロン、ジャズギターやエレクトリックシタールも選択可能だ。いずれも瞬時に切り替え可能で、ギターを持ち替えずに多彩なサウンド、チューニングが得られる。さまざまなギターサウンド、チューニングによるデモ演奏を披露した安達久美は「いろんな音が入っている、幅広いジャンルの音楽を1曲の中で演奏できるので曲作りの仕方も変わってきそう」とコメントした。「小さい頃から使い慣れているStratocaster(R)でシタールや12弦ギターとか所有したこともない、なかなか入手するのもむずかしいギターの音色が出る。ナイロン弦やジャズギターの音もたくさん出せてめちゃくちゃおもしろい」とも。「G-5」は、メイプル指板のブラックとローズウッド指板のサンバースト、2モデルのラインナップで発売は3月下旬予定。
▲ストラト、テレキャスター、ハムバッカーといったエレキギターから、アコースティックギターやシタールの音まで、1本で対応できるG-5。
一方の「GK-Ready Stratocaster(R) GC-1」は、Stratocaster(R)にディバイデッドピックアップを内蔵、GK出力端子からGKケーブルを1本接続するだけで、V-Guitarシステム「VG-99」、ギターシンセサイザー「GR-55」をコントロールすることができるモデル。メイプル指板のブラック(4月下旬発売)とローズウッド指板のサンバースト(3月下旬発売)の2モデルがラインナップされる。
●チューナー TU-10
クリップ・オン・クロマチック・チューナーの「TU-10」は、全5色を揃えたチューナー。カラーLCDの搭載が特徴で、暗いライブステージでも視認性は抜群。電池の消耗を防ぐモノクロモードも備える。「画面がカラーになるだけでこんなに見やすくなると感動」「まわりで大きな音が鳴ってるなかでもしっかり反応してくれるのはありがたい」「動きまわってもずれない、落ちない」とは前出の安達久美。発売は4月予定。
▲1曲中で瞬時に設定を切り替え次々に多彩なサウンドが繰り出されたG-5のデモ演奏。G-5のヘッドにはTU-10が。G-5、GC-1ともに2色をラインナップする。
●マルチエフェクター GT-100
COSMアンプエフェクツ・プロセッサー「GT-100」は、BOSSフロアマルチシリーズのフラッグシップモデル。ビンテージアンプのモデリングをはるかに超えたオリジナルアンプ「ADVANCED AMP」を8機種搭載、チューブアンプ特有のコンプレッション感を実現する「T-COMP」も搭載する。デュアルディスプレイにより、目的のエディットまで画面を切り替えることなく瞬時に操作できるなど、音づくりのしやすさもポイント。さらにフレーズ・ループ機能、USBオーディオ/MIDI機能なども備える。
このGT-100による演奏を披露したのは、なんと高崎晃。いつもは大型スタックアンプを使っているが、今回はGT-100からダイレクトにミキサーに出力、すなわちライン出力のみで迫力のサウンドを響かせた。すさまじいプレイを終えたあとは「これからはこれ1台でいきたい」とコメント。さらにGT-5とGT-10を愛用しているという高崎は、「今回のGT-100はデジタルっぽい部分は感じず、すごいナチュラルなフィーリングで弾けるので、おすすめします」とコメントした。GT-100の発売は3月下旬予定。
▲高崎晃は、GT-100のライン出力で大型スタックアンプに劣らないライブに耐えるすさまじいサウンドを鳴らす。
●電子ドラム V-Drums Lite HD-3
続いて紹介された「V-Drums Lite」の新モデル「HD-3」は、ホームユースに対応した低振動・低騒音設計の電子ドラム。コンパクトながら表現力豊かなドラムサウンドも魅力のモデルだ。デモ演奏を披露したのは、またしても高崎晃。さまざまなサウンドを正確なドラミングで叩き出す。前モデルの「HD-1」を自宅のほかライブステージでも使用しているという高崎は、新しくなったパッドとサウンドに対しては、タムがゴムっぽい素材からメッシュ素材になったことで「叩き心地もいいし、反応も若干速くなっている」と評価。さらに「女性の方にもおすすめ」「日本の住宅事情にもばっちり対応できてると思うのでおすすめ」とした。
●電子ドラム V-Drums V-Pro TD-30KV-S
電子ドラムV-Drumsのフラッグシップモデルは、新たに「V-Drums V-Pro」と名付けられた。楽器の振る舞いまでも再現するビヘイビア・モデリング・テクノロジーから生まれたV-Drums SuperNATURALサウンド・エンジンを搭載した新音源「TD-30」を中心に、最上位グレードのパッド、シンバル、スタンドをセレクトしたセットで構成される「TD-30KV-S」と、コンパクトかつ軽量なシステム構成の「TD-30K-S」の2モデルを用意する。
TD-30KV-Sによるデモ演奏を披露した山崎彰は「劇的に性能がパワーアップ。なんといっても叩きやすい」「表現力もすばらしい」とコメント。特に無段階の音色変化、叩く位置による音の違いや、叩いた際の胴の共鳴などを評価。「ドラマーが楽器に求める表現力をかなえてくれる」「これまで電子ドラムだからといってあきらめていた部分を可能にしている」とした。
続いて登場したのはドラマーの村石雅行。20年ほどローランドの電子ドラムを見てきたという村石は、メッシュパッド採用で完成したと思った「TD-20」、さらにグレードアップした「TD-20X」を使ってきた上で、今回のステップアップはTD-20からTD-20Xへの進化の幅よりも大きな進化とし、「もうTD-20Xには戻れない」とコメント。「ヘッドフォンで聴くだけでなく、PAに出したり録音したりするとその差は歴然」「今後はライブやレコーディングでどんどん使っていきたい」とした。また、後進の指導にあたっている村石は、「V-Drumsを買った生徒はすごく上達する」「長い時間ドラムに触れることができることは、日本のドラマーの底上げに一役買っている」とも。デモンストレーションでは、TD-30KV-S付属のCD-ROM収録のシーケンスをバックに、ジャズからメタルまでメドレーで演奏。幅広いジャンルに対応するV-Proシリーズの魅力を存分に感じさせてくれた。
▲奏法による微妙なニュアンスからパワーを感じさせるドラミングまで、V-Drumsで生ドラムと遜色ないサウンドを叩き出した山崎彰と村石雅行。
このほか、V-Drumsをはじめシンセの再生、PCでの音楽制作などにも最適な2.1チャンネル・モニター・システム「CM-220」「CM-110」も紹介された。理想的なリスニング・ポジションでモニターできるサテライト・スピーカー用のスタンド「ST-CMS1」(6,930円)とあわせ2月下旬発売を予定している。
▲ラストは、今回発表の新製品によるバンドアンサンブルの演奏。高崎晃のGT-100、村石雅行のTD-30KV-S、後藤克臣のベースという編成により、すさまじいパフォーマンスで轟音を響かせた。
◆VG Stratocaster(R) G-5 製品詳細ページ
◆GK-Ready Stratocaster(R) GC-1 製品詳細ページ
◆GT-100 製品詳細ページ
◆TD-30KV-S 製品詳細ページ
◆TD-30K-S 製品詳細ページ
◆HD-3 製品詳細ページ
◆TU-10 製品詳細ページ
◆CM-220 製品詳細ページ
◆CM-110 製品詳細ページ
◆HP507 製品詳細ページ
◆HP505 製品詳細ページ
◆HP503 製品詳細ページ
◆ローランド
◆ローランド チャンネル
◆BARKS 楽器チャンネル
今回の発表会は、1月にアメリカ・アナハイムで開催された楽器展示会WinterNAMM Show 2012で発表された製品を中心としたもので、2月8日、東京都港区のライブハウス赤坂ブリッツで行われた。製品発表のプレスリリース情報は1月中に出されていたものの、販売店および報道関係者を中心とした来場者が実際に製品を目にするのはこの機会が初となるタイミングだ。
発表会の冒頭、壇上に上がったのは田中英一社長。NAMM Showにおける活況を伝えたあと、創立40周年を迎えるローランドのさまざまな提案を紹介した。「1972年の創業以来、一貫して電子楽器の開発・製造にフォーカスしてきた。『創造の喜びを世界に広めよう』という企業スローガンにもとづき、シンセサイザー、リズムマシン、電子ピアノ、ギターシンセサイザーなど世界初、日本初の新製品を数多く発表してきた。これらの製品開発をささえているのが、コア・コンピタンスである独自開発技術だ。先行投資を行い、長い時間をかけて獲得したもので、ローランドの大きな強みであり、他社と差別化できる部分だ。電子楽器にフォーカスしているローランドだからこそ、このコア・コンピタンス技術の強みをさまざまな製品に水平展開していくことができる。今回の新製品は、特にピアノ、ドラム、ギターという3つの代表的な分野でその成果を十分に発揮した」と述べた。
▲無段階の音色変化が特徴のスーパー・ナチュラル音源搭載のHP500シリーズ。写真左はHP507(ローズウッド調仕上げ)、右はHP503(ライトウォールナット仕上げ)。
電子ドラムのV-Drumsシリーズは、新たなフラッグシップモデル「TD-30」シリーズが登場している。「JUPITER-80」で搭載され高い評価を得た、楽器そのものの幅広い音色変化に加え、演奏方法に応じた楽器独自の振る舞いを再現する「ビヘイビアモデリング・テクノロジー」を搭載。ドラム独特の奏法に応えるサウンドを実現している。重厚なカラーリングなどデザインにもこだわり、「すべてのドラマーに納得してもらえる完成度」とした。
同時にエントリーモデルとして「V-Drums Lite HD-1」の後継機「HD-3」も登場。さらに練習アプリ「DT-1」、世界中のユーザーと楽しく演奏を競い合えるソーシャルツール「V-Drums Friend Jam」の提供など、製品開発だけでなく、ドラム演奏の楽しさを広げる活動への注力についても語られた。
▲電子ドラムはV-DrumsのフラッグシップモデルV-Proシリーズ2モデルに加え、ホームユース向けのHD-3が登場。
ギター関連では、2007年のFenderとの提携により実現した「VG Stratocaster(R)」に続き、市場拡大のための新たなステップとして、FenderブランドのVGシリーズの開発とマーケティングをローランドが主導し、ローランドの流通チャンネルで販売。このカテゴリを「V-Guitar」と名付け、新たにマーケットを創造するとした。そして、新製品としてFenderブランドの「VG Stratocaster(R) G-5」「GK-Reasy Stratocaster(R)」が登場。アコースティックギターからエレキギターへ進化したギターが、ローランド独自の信号処理技術により、さらに表現力を格段に進歩させた「エレクトロニック・ギター」という新しい市場を創造するとした。
▲ギター・モデリングをストラトに融合したG-5と、VG-99/GR-55を演奏できる新生代ストラトGC-1の2モデルを用意するV-Guitar。いずれも2カラーをラインナップ。
▲最新カスタムDSPで進化したCOSMアンプを搭載したアンプギター用マルチエフェクターGT-100。
また、新たなブランディングキャンペーンとして「YourTone」も発表。ギタリスト・ベーシストだけでなく、ボーカリストなどさまざまな幅広いユーザーに向けたマーケットを創造するとした。
▲シルバー、ブラック、メタリック・レッド、メタリック・ブルー、メタリック・ブラウンの5色をラインナップするクリップ式チューナーTU-10。
▲音量と定位をグラフィカルに表示し、楽器やボーカルの抜き出しが行えるWindows/Mac用ソフトウェアR-MIXは3月発売予定。
●V-Guitar G-5 / GC-1
引き続き行われたデモンストレーションのトップを飾ったのが「V-Guitar」製品。通常のStratocaster(R)としての使用はもちろん、Telecaster(R)やハムバッカー、アコースティックギターや12弦ギター、変速チューニングの曲にこれ1本で対応する。「VG Stratocaster(R) G-5」は通常のStratocaster(R)にディバイデッドピックアップを内蔵、各弦からの信号を個別に送出し、演奏情報を正確に抽出。その信号からさまざまなギターのボディ、ピックアップ、チューニングなどを緻密に解析してモデリングするという仕組み。アコースティックギターモードでは、スチールやナイロン、ジャズギターやエレクトリックシタールも選択可能だ。いずれも瞬時に切り替え可能で、ギターを持ち替えずに多彩なサウンド、チューニングが得られる。さまざまなギターサウンド、チューニングによるデモ演奏を披露した安達久美は「いろんな音が入っている、幅広いジャンルの音楽を1曲の中で演奏できるので曲作りの仕方も変わってきそう」とコメントした。「小さい頃から使い慣れているStratocaster(R)でシタールや12弦ギターとか所有したこともない、なかなか入手するのもむずかしいギターの音色が出る。ナイロン弦やジャズギターの音もたくさん出せてめちゃくちゃおもしろい」とも。「G-5」は、メイプル指板のブラックとローズウッド指板のサンバースト、2モデルのラインナップで発売は3月下旬予定。
▲ストラト、テレキャスター、ハムバッカーといったエレキギターから、アコースティックギターやシタールの音まで、1本で対応できるG-5。
一方の「GK-Ready Stratocaster(R) GC-1」は、Stratocaster(R)にディバイデッドピックアップを内蔵、GK出力端子からGKケーブルを1本接続するだけで、V-Guitarシステム「VG-99」、ギターシンセサイザー「GR-55」をコントロールすることができるモデル。メイプル指板のブラック(4月下旬発売)とローズウッド指板のサンバースト(3月下旬発売)の2モデルがラインナップされる。
●チューナー TU-10
クリップ・オン・クロマチック・チューナーの「TU-10」は、全5色を揃えたチューナー。カラーLCDの搭載が特徴で、暗いライブステージでも視認性は抜群。電池の消耗を防ぐモノクロモードも備える。「画面がカラーになるだけでこんなに見やすくなると感動」「まわりで大きな音が鳴ってるなかでもしっかり反応してくれるのはありがたい」「動きまわってもずれない、落ちない」とは前出の安達久美。発売は4月予定。
▲1曲中で瞬時に設定を切り替え次々に多彩なサウンドが繰り出されたG-5のデモ演奏。G-5のヘッドにはTU-10が。G-5、GC-1ともに2色をラインナップする。
●マルチエフェクター GT-100
COSMアンプエフェクツ・プロセッサー「GT-100」は、BOSSフロアマルチシリーズのフラッグシップモデル。ビンテージアンプのモデリングをはるかに超えたオリジナルアンプ「ADVANCED AMP」を8機種搭載、チューブアンプ特有のコンプレッション感を実現する「T-COMP」も搭載する。デュアルディスプレイにより、目的のエディットまで画面を切り替えることなく瞬時に操作できるなど、音づくりのしやすさもポイント。さらにフレーズ・ループ機能、USBオーディオ/MIDI機能なども備える。
このGT-100による演奏を披露したのは、なんと高崎晃。いつもは大型スタックアンプを使っているが、今回はGT-100からダイレクトにミキサーに出力、すなわちライン出力のみで迫力のサウンドを響かせた。すさまじいプレイを終えたあとは「これからはこれ1台でいきたい」とコメント。さらにGT-5とGT-10を愛用しているという高崎は、「今回のGT-100はデジタルっぽい部分は感じず、すごいナチュラルなフィーリングで弾けるので、おすすめします」とコメントした。GT-100の発売は3月下旬予定。
▲高崎晃は、GT-100のライン出力で大型スタックアンプに劣らないライブに耐えるすさまじいサウンドを鳴らす。
●電子ドラム V-Drums Lite HD-3
続いて紹介された「V-Drums Lite」の新モデル「HD-3」は、ホームユースに対応した低振動・低騒音設計の電子ドラム。コンパクトながら表現力豊かなドラムサウンドも魅力のモデルだ。デモ演奏を披露したのは、またしても高崎晃。さまざまなサウンドを正確なドラミングで叩き出す。前モデルの「HD-1」を自宅のほかライブステージでも使用しているという高崎は、新しくなったパッドとサウンドに対しては、タムがゴムっぽい素材からメッシュ素材になったことで「叩き心地もいいし、反応も若干速くなっている」と評価。さらに「女性の方にもおすすめ」「日本の住宅事情にもばっちり対応できてると思うのでおすすめ」とした。
●電子ドラム V-Drums V-Pro TD-30KV-S
電子ドラムV-Drumsのフラッグシップモデルは、新たに「V-Drums V-Pro」と名付けられた。楽器の振る舞いまでも再現するビヘイビア・モデリング・テクノロジーから生まれたV-Drums SuperNATURALサウンド・エンジンを搭載した新音源「TD-30」を中心に、最上位グレードのパッド、シンバル、スタンドをセレクトしたセットで構成される「TD-30KV-S」と、コンパクトかつ軽量なシステム構成の「TD-30K-S」の2モデルを用意する。
TD-30KV-Sによるデモ演奏を披露した山崎彰は「劇的に性能がパワーアップ。なんといっても叩きやすい」「表現力もすばらしい」とコメント。特に無段階の音色変化、叩く位置による音の違いや、叩いた際の胴の共鳴などを評価。「ドラマーが楽器に求める表現力をかなえてくれる」「これまで電子ドラムだからといってあきらめていた部分を可能にしている」とした。
続いて登場したのはドラマーの村石雅行。20年ほどローランドの電子ドラムを見てきたという村石は、メッシュパッド採用で完成したと思った「TD-20」、さらにグレードアップした「TD-20X」を使ってきた上で、今回のステップアップはTD-20からTD-20Xへの進化の幅よりも大きな進化とし、「もうTD-20Xには戻れない」とコメント。「ヘッドフォンで聴くだけでなく、PAに出したり録音したりするとその差は歴然」「今後はライブやレコーディングでどんどん使っていきたい」とした。また、後進の指導にあたっている村石は、「V-Drumsを買った生徒はすごく上達する」「長い時間ドラムに触れることができることは、日本のドラマーの底上げに一役買っている」とも。デモンストレーションでは、TD-30KV-S付属のCD-ROM収録のシーケンスをバックに、ジャズからメタルまでメドレーで演奏。幅広いジャンルに対応するV-Proシリーズの魅力を存分に感じさせてくれた。
▲奏法による微妙なニュアンスからパワーを感じさせるドラミングまで、V-Drumsで生ドラムと遜色ないサウンドを叩き出した山崎彰と村石雅行。
このほか、V-Drumsをはじめシンセの再生、PCでの音楽制作などにも最適な2.1チャンネル・モニター・システム「CM-220」「CM-110」も紹介された。理想的なリスニング・ポジションでモニターできるサテライト・スピーカー用のスタンド「ST-CMS1」(6,930円)とあわせ2月下旬発売を予定している。
▲ラストは、今回発表の新製品によるバンドアンサンブルの演奏。高崎晃のGT-100、村石雅行のTD-30KV-S、後藤克臣のベースという編成により、すさまじいパフォーマンスで轟音を響かせた。
◆VG Stratocaster(R) G-5 製品詳細ページ
◆GK-Ready Stratocaster(R) GC-1 製品詳細ページ
◆GT-100 製品詳細ページ
◆TD-30KV-S 製品詳細ページ
◆TD-30K-S 製品詳細ページ
◆HD-3 製品詳細ページ
◆TU-10 製品詳細ページ
◆CM-220 製品詳細ページ
◆CM-110 製品詳細ページ
◆HP507 製品詳細ページ
◆HP505 製品詳細ページ
◆HP503 製品詳細ページ
◆ローランド
◆ローランド チャンネル
◆BARKS 楽器チャンネル
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