──テレビドラマ(『僕だけのマドンナ』)初主演の手ごたえはどうですか? 島谷:初めてのドラマだったので、すごく緊張して、本当にデビュー当時の自分に一気に戻った気分だったんです。でもスタッフと共演者の方たちに恵まれて、みなさんすごくいい方で、いろいろ教えていただいたり。歌を歌っているからこそ興味がわく部分もできたりとかして。歌と演技の共通点があったり、いろいろ自分のためになる経験でしたね。 ──来年からは、ミュージカルに出演されるということで、意気込みを聞かせて下さい。 島谷:初のライヴ・ツアーを経験して、そして初のドラマ。その二つの経験が、さっそく活かされるのが次のミュージカルだと思うんです。ミュージカルは360度、全部どこからもみなさんから見られているじゃないですか。だから本当に、ドキドキ、ハラハラなんです。未知の世界でわからないところも多いんですけど、自分の中で楽しんで、島谷ひとみ以外の役柄で、思いっきり歌って踊って、全身で表現して。いいミュージカルにできるといいなぁと、今自分も楽しみにしています。 ──これも前のインタヴューにあったのですが、いつも恋をしてらっしゃるそうですが、今もやっぱり恋は? 島谷:どこにいても恋はしています。街歩いていても。すれ違う人から、“あ、今の人”“あ、あっ”て(笑)。いつもそういうのは敏感に思っていまして。常に胸はときめかせていたいなと。かっこいいものを見たら、かっこいい。きれいなものを見たら、きれい。かわいいものを見たらかわいいって。そういう感情や喜怒哀楽を常に敏感に持っていたいなと思っているので。 ──島谷さんにとって、ドラマ、ツアー、また『ドラえもん』のエンディング・テーマ曲を歌うなど、活動の幅を広げた1年だったのですが、今年1年を振り返ってみて、どんな風に思いますか? 島谷:普通は1年間ではやりきれないぐらいの、あり得ないぐらいのいろんな体験をさせてもらって。初めてづくしの1年だったんですけど、そういう初めての出会いも多かった分、いろいろ自分も考え方とか、いろんな部分で変われた部分あったし。新しい扉がいろんな方面に開けた気がして、あっという間だったけど、いい経験ができた年でしたねぇ。 ──音楽性の方向ではこういう曲をやってみたいというのはありますか? 島谷:忙しいテンポの速い曲はけっこうやったんですけど、すごーくシンプルな曲って、そんなにやってなくって。シンプルなものも歌ってもいいかなって。あと、24歳となる申年、年女なんで、来年は大人っぽいバラードとかも、歌っていけたらなぁ、と。今まで通り幅広く、静と動、両極端なものを歌っていけたらなあと思ってます。 ──2004年はどんな年にしたいですか? 島谷:デビューして4年、いろんな体験をさせてもらったんですけど、ここからは、じっくりその経験を活かして、もっと、深めていけたらなと。その経験をうまく活かして、自分で考えてやらなきゃなと思ってます。 <<前のページに戻る 取材・文●末吉靖永 |