OCTOCUBE LIVE <Fast Sync.3> 2001/12/12@渋谷Club Quattro
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『TRANSATLANTIC 8』 P-VINE RECORDS BSCL-30002 2,730(tax in) 1 Goodbye Day 2 In This Year 3 Once You Say 4 想像力 (Imagination) 5 What's Up 未来? 6 Snow Change To Rain 7 Mind Trippin 8 Nitelife 9 Familiar Times 10 I Wait Forever
| | 作詞作曲からギター、鍵盤楽器、サンプラーなどの楽器を自由に操り、独自性のあるポップサウンドを聴かせるHARCOこと青木慶則。
そんな彼が、US・ミネアポリス在住のキティクラフトとして知られる女性アーティスト、パメラ・ヴァルファーと日本で出会い、グランド・ロイヤルからもリリースしているサクバッチのメンバー、クリス・ハイドマンを迎え、3人でユニットOCTOCUBEを結成。
このメンバーに共通していることといえば、ポップな音楽を宅録で作っていること。そう、自宅にミニ・スタジオを設けて音楽が作れる時代なのだ。
'01年春にHARCOはアメリカのパメラの自宅スタジオに出向き、レコーディングを行なった。そして同年11月にアルバム『TRANSATLANTIC8』をリリース。キャッチーで美しいメロディに今っぽいスクラッチなども取り入れた、とても心地よいサウンドだ。
そして今回'01年12月に行なわれたHARCO主宰のイベント<Fast Sync.3>で、OCTOCUBE初お披露目。
HARCOは得意の鍵盤を弾きながら歌い、パメラはタンバリン片手にメイン・ヴォーカルを務め、クリスがターンテーブル一台でスクラッチ、打ち込み系を担当、そしてサポートとしてベースとドラムを迎えてのライヴ構成だ。
アルバムの1stトラックに収録されている「Goodbye Day」で幕が開け、パメラのキュートな声が響き、そこにのんびりとした語り口調が独特のHARCOのヴォーカルが入る。
個々で活動を行ない、アメリカと東京で離れて暮らすメンバーにとってこの日のための練習は充分とはいえなかっただろうが、とても楽しんでやっている様子だ。ほとんどの曲が英語と日本語、それぞれの言語をとりまぜて自然な形で歌う。
HARCOは「英語は完璧じゃないのでいろいろと伝えるのが大変だった」とアルバム制作時のことを語っていたが、その分彼らの持つ音楽センスとフィーリングがピッタリ合ったのだろう。そうでなければこんなに自然に英語と日本語が交わった楽曲はできない。とてもスムースな曲の流れが言葉の壁を簡単に乗り越えている。 パメラもはじめはどことなく緊張した様子だったが、メンバーの鳴らすOCTOCUBEのサウンドで自然とほぐれ、彼女らしい歌声を披露していた。
全ての楽曲にHARCOならではのエッセンスが散りばめられているが、それでもやはりパメラとクリスのUSポップ感も加わった仕上がりがやはりOCTOCUBEらしい。自宅スタジオで作ったとは思えないほど、自然の情景が浮かんでくるだ。
寒いときにもこころをポッと温めてくれるようなやさしさの詰まった彼らのサウンド、まずはライヴ映像を観てみてください。 HARCOオフィシャル・サイト http://www.harcolate.com | |