愛の情念! 2ndシングル「リラ」を語る【第一弾】

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勝野慎子の2ndマキシ・シングル「リラ」が、ついにDROP!

この歌って、都合のいい女として使われてる女性が、「本当の愛の形とはこうじゃないでしょ」とばかりに、横で寝てる男性を殺そうとするんだけど…。
でも結局は惚れた弱みから何もできず、かすかな愛にしがみついてしまうという、なんとも女の情念を剥き出しにした歌じゃないですか。

しかも、こんなにヘヴィな内容を、慎子さんは切ない感情たっぷりに歌いあげてる。もぅ、あまりにリアリティと情感あふれる表現ぶりに、マジ驚愕しまくりでした!


勝野:
「リラ」に登場する女性って、そうとう都合のいい女ですよね(笑)。ここに記した想いって、あたし自身経験したことはないんですけど。「そういう関係になったら、あたしはこうなるな」って言う状況を描いてます。

――たとえ相手が横柄な態度に出ようが、惚れた弱みとして尽くしてしまうと。

勝野:
惚れた弱みって絶対あるじゃないですか。「なんかムカつくな」と思っても、好きになってしまった以上、許さなきゃいけないって言うか…。

――もしや慎子さんって、徹底的にのめり込むか、逆に自分からサヨナラしちゃうかという、極端な姿を見せるタイプじゃない?

勝野:
けっこう両極端。真ん中が無いって言うか。普段は白なんだけど、ヤバい部分に触れちゃった時は、かなり高速移動で黒に行く性格。例えるなら、普段はあまり怒らないけど、怒った時は自分が何をしてるのか、(理性が飛んで)わからなくなるタイプ(笑)。

――そんな両極端な性格を秘めているからこそ、好きになった相手を殺してしまうおうとまで思ってしまうんですね。

勝野:
「殺したい」と思うことって、普段の生活の中では、よっぽどのことがない限り無いと思うんだけど。でも、「居なくなってしまえ」と思うことってあるじゃない。その気持ちを、もっとインパクトのある表現として伝えたほうが、より聴いてる人に深く伝わるかなと思って、<このままあなたを殺してしまおう>と書いたんです。

――確かに、「居なくなってしまえ」よりも「殺してしまおう」のほうが、相手に対する想いの入れ込み度合いが深く響いてきますよね。

勝野:
そうでしょ。「居なくなってしまえ!」と言っても、それがどのくらい本気かって言うのは、なかなか人には伝わりにくい。だけど「殺してしまえ」と言う感情だったら、絶対に強く伝わっていく。それに、たいして好きじゃない人に対しては、「居なくなれ」とか「殺そう」なんて絶対に思わない。むしろ「そつなく付き合ってればいいや」となっちゃうけど。本当に好きな人の場合、"殺す" "殺さない"のレベルまでイッてしまうくらい、自分の感情も強くなってく。また同じ行為を繰り返し、自分が苦しくなっちゃうことがわかってるのに、「この人が居なくなれば、どんなに楽なんだろう」と思っちゃう…。だけどやっぱりそこは、惚れた弱みなんですよ。

――確かに「リラ」で歌っていることは、"殺したいくらいに大好き"という女性の気持ちですよね。でも、歌に登場する男性は、相手に対してどの程度真剣な気持ちなんですか? やはり"完全に都合のいい遊びの女"と割り切り、付き合ってるって意識ですか?

勝野:
この詞の中へ出てくる彼は、そこ(彼女を精神的に追い詰める)まで悪いことをやってる認識がないから、こういう(自分の都合だけで相手を振り回す)ことが出来るんですよ。このくらいのことをやっても、「あいつは着いて来るから大丈夫だ」って。そういう彼と彼女との気持ちの温度差が異常なほど違うからこそ、彼女は寝てる男をこのまま殺してしまおうとまで思い込んでいる。なのに、男はそんなことも気づかず、呑気に彼女の横でグーグー寝てしまえる。そういう、お互いの気持ちの大きなズレが出来てしまってるんだけど…。やっぱり女性は惚れた弱みとして、この関係を壊したくないから、また同じ苦しみを繰り返してしまう。結局は、それだけ彼女も臆病なんですよ。

――この「リラ」という曲には、勝野さんのホームページ等で書き記してる"歌謡 呪いと魅惑のムラサキ花"という、非公式なサブ・タイトルも付いてるそうですね。

勝野:
この曲を説明する時に、(好きになった相手を)呪ってる歌詞だし、リラって花がムラサキ色だったりするし、魅惑の匂いもするしということから、そう付けました(笑)。

――呪いって言葉、インパクトありますね。

勝野:
呪いのような"いけないもの"って惹かれるじゃないですか。"いけないもの"って美味しかったり、魅惑的だったりもするし。

――慎子さん、かなり性格的にヤバくないですか?

……to be continued
※ 第二弾インタヴューへと続く(9月中旬お届け予定)

取材・文●長澤智典



8/23発売のマキシシングル
「リラ」

勝野慎子さんからの
メッセージビデオが
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「リラ」のプロモーション
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