パールジャム、ミレニアム初のコンサート!

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Pearl Jam、
ミレニアム初のコンサートを行なう

 Pearl Jamのミレニアム初のコンサートが、5月10日(水)ワシントン州べリングハムという、予想外の場所で行なわれた。ショウでは2つのPearl Jamを見せるような形態で、前半は新アルバム『Binaural』からの新曲を聞かせ、後半は今までのヒット曲を中心に演奏した。

 ショウは全22曲、2時間10分ほど行なわれた。メンバーがステージに現れた時、黒い服に身を包んだヴォーカルのEddie Vedderが、開口一番、いたずらっぽく
「なんてひでぇ所だ!……ウソだよ」と言う。メンバーは全員元気そうで、ギタリストStone Gossardは、メガネなしでTシャツとジーンズ、もう1人のギタリストMike McCreadyは、髪をブロンドにし、セーター姿、ベースのJeff Amentは、いつもの帽子を被らずに、ありがちな破れたTシャツにラフなズボン姿だった。

 ショウの始めは、5月16日米国発売(日本17日発売)の新アルバム『Binaural』に捧げられ、45分の間、新シングル“Nothing As It Seems”を含む、アルバム収録曲が演奏された。曲を終えた後、Vedderが、MP3交換ソフトのNapster問題をほのめかせながら、観客に言った。
「OK、今のが、新アルバムだ。アルバム全曲だぜ。テープに録ってただろ、また、明日聴けばいいよな。アルバムは買うな、いいか買うんじゃねえぞ……」
そして小さな声で一言「Napster!

 その後、今までの曲を演奏し始めると、テンションも上がっていき、Vedderもリラックスした様子で、軽い調子の言葉数も増えてきた。曲は“Do The Evolution”に始まり、“Dead Man Walking”やMatt Cameronの書いた“Evacuation”なども飛び出した。Vedderは、彼に向かって、気分はどうかと叫び続けていたファンに向かって、答えた。
俺の気分がどうかって聞くのは止めろ。痛くって最悪なんだよ。お返しにあんたの気分を尋ねるところだけど、お決まりすぎるから止めとくよ

 バンドは、2度のアンコールを行なった。1度目は、“Corduroy”等を演奏。2度目のアンコールでは、Vedderが登場して、観客に言った。
これから、ロック至上、最高の曲をやるぜ」そして、なんとウクレレを取り出すと「これでね」と一言。そして“Soon Forget”を演奏し終わると、前言撤回した。
いいや、やっぱり最低な曲だな。ウクレレ持ってると背が高く見えるかい?」。
そして、“Yellow Ledbetter”でこの日のショウは、幕を閉じた。

 Perl Jamは、普通は行なわない、めずらしい場所をツアーのスタートに選んだものだ。べリングハムは、バンドが5月11日に次の公演を予定しているバンクーバーの近くに位置し、現在、この町にEric ClaptonとPhishが、ツアーのリハーサルの為に滞在している。また、Bad CompanyのPaul Rogersは、会場から10分程の所に住んでいる。

 この日の会場は、Mt. Baker Theaterという古い劇場で、収容人数は1000人ほどだが、実際は1200人のファンが詰めかけていた。

 オープニングアクトを務めたのはC Average。

セットリスト:
「Sleigh Of Hand」
「Grievance」
「Breakerfall」
「Nothing as it Seems」
「God's Dice」
「Light Years」
「Into Thin Air」
「Do The Evolution」
「Black」
「Red Mosquito」
「Daughter」
「Faithful」
「Dead Man Walking」
「MFC」
「Evacuation」
「Immortality」

アンコール1
「Corduroy」
「Wishlist」
「Insignificance」
「Go」

アンコール2
「Soon Forget」
「Yellow Ledbetter」

記:Jon Eliot、ベリングハム、Darren Davis、ニューヨーク

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