plane、「はなればなれ」インタビュー

plane 「arrow」から５ヶ月ぶりの新シングル「はなればなれ」をリリース

たとえ離れ離れになっても人はつながっている

■ロングインタヴュー Vol.2
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神本圭祐（Dr）
木田佳文（B）
菊地佑介（Vo/G）
久光正昭（G）

──歌と対照的に演奏はラウドでスピーディだけど、スピード感を出すための工夫は？

木田佳文（B、以下、木田）：もうただ必死なだけで（笑）、僕らにしてはすごい速い曲なんで。最初はもっと速くて、できないんじゃないかと思いました。

久光：ギターは最初はもっとストレートに行こうと思ってたんだけど、歌詞の世界やメロディに切なさがあったんで、もっと切なさを出せるようにギターで色々やってみようと。一人でプリプロをしまくって、アレンジもたくさん出した。イントロで鳴ってるアナログシンセはプロデューサーが考えてくれたんですけど、それがいい感じだったんで、その世界観を損なわないようなギターを考えました。

神本圭祐（Dr、以下、神本）：僕は普段あまり考えてなくて、基本は歌を大事にしようということだけなんです。シンプルに徹するっていうのも好きじゃないんですけど、今回はどれだけ歌を聴きやすく作るかを考えました。ただテンポについては最初は僕もいっぱいいっぱいで。テンポを落とすことにしてから気が楽になりました（笑）。

──もう１曲の「ふたり」はバラードだけど、前回のインタビューで“次はスローな曲になるかも”と言っていたのがこれ？

菊地：ああ、それとは直接は関係ないです。そのときはバラードというより、テンポがゆっくりなものをイメージしてたんです。僕らはセッションをしながら曲を作っていくんですけど、普段セッションをやると、自然に出てくるのはゆっくりなものばかりだから。合宿でもほとんどバラードみたいなのばっかりできてきたし。

──ということは、まだ未発表のバラードがたくさんある？

菊地：ありますね。逆にノリのいい曲は意識して切り替えていかないとなかなかできない。

神本：まあ得意分野なんですよ、バラードが。

木田：ほっといたらバラードしかできない。

久光：僕ら生き急いでないから（笑）。

──ではこの「ふたり」もセッションから自然にできた曲？

木田：そうです。ただ演奏でやり過ぎないようには気をつけました。我慢というか。

久光：セッションでやってると、歌が盛り上がってくると演奏する側も盛り上がりたくなっちゃうんですけど、この曲はちょっと抑え目でいこうと。

──すっと消えるようなエンディングも印象的だけど、このアイデアはどこから？

菊地：曲作りのデモを録るときに、テープを回してずっとセッションを続けてたんです。それをプロデューサーに編集してもらって聴いたときに、偶然あんなふうに切れてた。スパッと切れてるけど、なんか続いていきそうな雰囲気がすごくよかったんで、そのままの感じでアレンジしました。だから偶然の産物なんです。

──歌詞の世界はかなり直球のラブソングだね？

菊地：まあそうですね。身近に結婚する人や子供ができた人なんかを見ていて、僕自身も結婚に憧れるというか、ずっと一緒にいる人がいたらいいなあという思いがあるんです。それでずっと一緒にいるためにどうしたらいいのかな、という思いを歌った曲です。歌詞の中に“生まれ変わっても出会えるように”というフレーズがあって、僕はまだそう思ったことはないんですけど、いずれそう思うかもししれないし、そう思うようになりたいなあ、という気持ちを今の僕の言葉で書きたいと思って。

──ひょっとして、直接誰かに向けた言葉なの？？

菊地：少しそういう部分もあるけど、全部がそうではないです。自分の今までの経験もあるし、身近な人たちを見て感じることも含めて、今の僕が感じていることですね。

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