plane、「はなればなれ」インタビュー

ポスト

たとえ離れ離れになっても人はつながっている

■ロングインタヴュー Vol.1
plane are
神本圭祐(Dr)
木田佳文(B)
菊地佑介(Vo/G)
久光正昭(G)

──デビューから約2年経過して、ずいぶん変化や成長をしてきたね?

菊地佑介(Vo,G、以下、菊地):ライヴが特にそうですね。お客さんとの距離を縮めたいといつも思ってたんですけど、徐々にそうなってきたと思います。あと、レコーディングが早くできるようになったこと。僕の場合は今までは歌録りが一日かかってたのが半日くらいでできるようになったのが成長かな。

──前シングル「arrow」のリリースからこれまでの半年はどんな活動をしていたの?

菊地:ほとんどツアーでしたね。12月に「arrow」を出してからツアーに出て、2月にはワンマンもあって、その合間に今回のシングルの準備に入ったんです。しばらく山ごもりみたいに合宿に行って、そこで作った何曲かをツアーの移動中なんかに聴き直したりしているうちに、この2曲で行こうというのが徐々に固まってきました。

──実際にレコーディングに入ったのは?

菊地:2月から3月にかけての2週間くらいです。今回は合宿のときからエンジニアさんとプロデューサーさん、それにキーボードの斉藤さんにも加わってもらって、ずっとみんなで同じ方向を向いてやれたのがよかったですね。

久光正昭(G、以下、久光):合宿を終えてからもっとよくなりそうだと思ったところがあったので、さらにそこから色々考えて広げていったんですが、プリプロに時間をかけることができたので、レコーディングはスムースにいきました。

──それだけのライヴをこなしたということが、今回のシングルに影響したでしょ。

菊地:今回はとくにライヴで楽しめる曲を作りたいと思ってたんです。ライヴでお客さんの表情が曲ごとに変わっていくのを見て、もっとみんなが楽しくなれる曲を作りたいという気持ちが強くなっていたんで、合宿のときもそれを意識してました。

──タイトル曲の「はなればなれ」はスピード感がある曲だけど、歌詞はちょっと寂しげだね。

菊地:この曲は最初“帰りたい、帰りたい”ばっかりの歌詞だったんですよ。具体的にどこに帰りたいとかがあったわけでもないし、別に寂しいわけでもなかったんですけど。その後ツアー中に地元で久々に友人に会って、久々という感じがなく普通に話ができたこととか、東京でその人のことをふと思い出したりしたこととか、そんなことを考えると、離れ離れの状況でも人はつながっているんだなあと思って、そういうことを歌おうと。たとえばライヴでこの曲を聴いたときに、それぞれの人にとっての大事な人を思い出してもらえるといいなと思いますね。ホントはもっとハッピーな曲にしたかったんだけど、最終的にはちょっと寂しさのある歌詞になりました。

──ヴォーカルが、よりエモーショナルな歌い方になったように感じる。

菊地:一番変わったのは、お客さんが目の前にいるようなイメージでレコーディングできるようになったことですね。ライヴのときのように、歌詞ばかりに入り込みすぎないようにして歌いました。

──サビのメロディはとくにキャッチーで印象的だね。

菊地:実は、サビのメロディをどうするかを意識したことはあまりないんです。いつも思っているのは、歌の入り口になるAメロのアタマを一番大事にすることで、まずそこから考えるんです。今回は「はなればなれ」という言葉が出てきたことで、入り口からサビ、最後まで、全部がうまくつながったという感じですね。

⇒INTERVIEW NEXT

この記事をポスト

この記事の関連情報