挑戦を止めない男、KREVA。話題作2タイトルを同時リリース!<INTERVIEW>

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――ニュー・シングル「アグレッシ部」はかなりの時間をかけて制作されたそうですね。

KREVA:そうなんですよ。最初は、元々レコードからサンプリングして作ったトラックで、一度はほぼ完成くらいのとこまでいってたんですよ。でもサンプリングだった弦の音を生で演奏してもらおうってことになりスタジオに入って。それで、そこで録った弦をMPC(サンプラー)でサンプリングしてみたんですけど、それがうまくいかず。でも、せっかく生で録ったんだからもったいないっていうことで、再チャレンジしたらうまくいって。そこからもう一回、歌い直してっていう感じで、合計4回くらいスタジオ使いましたね。そんなに何回もやったのは初めてかも。

――曲が生まれた経緯としては、日本テレビ系で放送されている恋愛バラエティ番組『ラブカツ』で依頼されたっていうのがスタート地点なんですよね。

KREVA:『ラブカツ』に出させてもらった時に、“曲作ってくださいよ”って言われたんで、“あぁ、いいっすよ”みたいな。で、その時に司会の方々に曲のキーワードを3つくらいもらったんですけど、その中のひとつに“ウキウキ感”っていうのがあったんですよ。なので、収録が終わった後にすぐスタジオに入って、ウキウキした感じのトラックを作って。

――その日に! すばやい(笑)。

KREVA:でも『ラブカツ』って体育会系というか、ものすごく熱いスタッフたちが制作してる番組だったりするから、もうちょっと男目線の曲がいいのかもなぁって思ったんです。だからウキウキしたトラックの他に、今までに作ってあったトラックと合わせて、全部で8曲くらい提出したんですよ。そしたら、このトラックを選んできたんですよね。

――リリックは番組の内容から広げていったんですか?

KREVA:最初の部分のラップはトラックを渡した時点で思いついてたんですけど、その後のところは『ラブカツ』を見て感じたことと、今の自分の気持ちを合わせて書いた感じですね。

――自分のことは自分で決める、アグレッシブ(=積極的)な姿勢が大事っていうのが大きなテーマですよね。今作には“告白応援ソング”っていうキャッチコピーがついていますが、人生の応援歌としても聴けますよね。

KREVA:実際に番組の中では、本当は告白したいんだけど、なかなか行けないヤツもやっぱりいるらしくて。そういう時はスタッフが応援してあげるらしいんだけど、やっぱ行くか行かないかを決めるのは自分だから。そういうところの気持ちを頭に描いて書きましたね。ただ、アグレッシブって言っても、やみくもにグングン積極的に行けばいいっていうことでもなくて。相手のことを考えないでガンガン電話すんのがアグレッシブだとも思わないし。俺が言いたいのは気持ちのギアっていうか、そういう部分でのアグレッシブさだから、そのへんは勘違いしてほしくないんですけどね。

――ラップに関してはどんなイメージで?

KREVA:この曲に限らず、最近は言葉をとにかく少なくするってことを心がけてますね。普段から“ラップしか聴かない”っていう人はたぶん少ないと思うんで、自分の曲をよりいろんな人に届かせるためにはなるべくシンプルなラップにしようっていうのがあって。そういうハードルを自分に課してる。言葉数が少ない分、パンチのある韻を探したりとか、フロウをすごく工夫したりするから大変さはあるけど、でもできた時の満足度は高いですよ。

――KREVAさんって、常に新しいことにトライしていますよね。

KREVA:なんか違うことをしたいのかもしれないですね。それこそ、そういう姿勢がやっぱアグレッシブだと思うんでね。

――で、今回はカップリングが2曲。まずは「THE SHOW」のリミックスですね。

KREVA:熊井吾郎のリミックス、めちゃくちゃかっこいいっす。リアルヒップホップ。歌い直さないリミックスとしては、そうとうレベル高いと思うんで、曲作ってるヤツとかはぜひチェックしてみてほしいですね。そうじゃない人ももちろん楽しめると思います。


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