コンセプトは“BOW WOWの本音” リアル・ラップ・アルバムが完成<INTERVIEW>
バウ・ワウ:新作『ザ・プライス・オブ・フェイム』は、もちろん前作より出来はいいよ。それはアルバムに限らず、何でも昨日より今日のほうがいいはずだし、前よりも今のほうがよくなるようにするのが当然じゃないのかな。特にオレ、前にやったものよりさらにいいものを作ることを目指してるから、このアルバムだって前作よりずっとよくできてるよ。
バウ・ワウ:まず、大人になったことでラップする内容に制約がなくなったから何でも言えるようになったこと。リリック中心で、そのスキルもすごく上達した。そのへんが大きく違うと思う。アルバムの内容は、バウ・ワウの人生そのもの。Bleep(放送禁止用語を消すために用いられるピー音または無音)も多いからどんなこと言ってるか想像がつくと思うよ。自分の中でも生活が変化してきているから、アルバムでもそういう変化が表れていると思う。ラップする素材にしても、音にしても前とは明らかに違ってきてる。今オレは、人生の分かれ目にきているんじゃないかと思う。ガキの頃からやってきて、最近気持ちの持ちようが変わってきたなって感じてる。
バウ・ワウ:作品そのもの。ラップしている内容を聴いてほしい。特にどの曲とかは言えないけど、このアルバム全部の曲をじっくりと聴いてほしいな。
バウ・ワウ:バウ・ワウの本音。タイトルの意味するところは、有名になるとどこにでも自由に行けるという“自由”が奪われるっていうこと。名声はお金で買えないし、だから価値があるとも言えるわけ。簡単には名声は手に入らないし、それなりの犠牲が払われているっていうことなんだ。それがオレの生活。そういうオレの人生の本音が詰まっているアルバムだよ。言いたいことはここで全部言ってるし、ゲストのメンツもこれまでのバウ・ワウ・アルバムとは違うから、それだけでもこのアルバムの方向性を物語っている。今までとは違う“成長したバウ・ワウ”を認めてほしいという気持ちを込めて作ったアルバムなんだ。それにこの作品はオレの最初の“ラップ・アルバム”だし、今現在のバウ・ワウを表している。
バウ・ワウ:そうだよ。名声はありがたいけど、その代償を払わないとこのビジネスはやっていけない。
バウ・ワウ:オレとジャーメイン(・デュプリ)ふたりのアイディアだよ。オレ自身サウスに住んでるわけだから、そういったサウスのカルチャーにはすごく影響されてるし。リル・ウェインとは何年も前にコラボしたことがあるんだ。