ザ・ラカンターズを直撃! INTERVIEW編

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――最初にあなたたちがセッションを始めてからアルバム発表まで2年かかっていますが、単に物理的な問題だったんですか?

ジャック・ホワイト:うん。みんな忙しかったし、空いた時間にやるって感じだったから、色々一段落した途端にみんなこれに全力投球で行こうかってことになったんだ。

――そもそも4人はどういう経緯では出会ったんですか?

ブレンダン・ベンソン:確か'98年にデトロイトで会ったのが最初だよね、グリーンホーンズのライヴで。僕はグリーンホーンズもホワイト・ストライプスも好きだったからすぐ打ち解けたよ。

――ふたりが2年前に一緒に「ステディ、アズ・シー・ゴーズ」(デビュー・シングル)を書いたのが、全ての始まりだったとか。

ジャック:うん。その時に手応えを感じて、デモを作りジャックとパトリックに参加してもらいたいって話して、すぐにバンドに発展したよ。

――パトリックたちを引き込んだのは、自然な成り行き?

ブレンダン:やるなら友達とやりたいって気持ちはあったね。

ジャック:でも元々この4人でバンドやろうって話はしてたんだ、ずっと前から。パトリックとジャックと僕とでロレッタ・リンのアルバム(ジャックがプロデュースも手掛けた'04年発売の『Van Lear Rose』)を作ったことで、ラカンターズへ一歩前進した感じもしたし。パトリックたちは最近ではベストなリズム・セクションだと思うよ。

――仲の良い友人であることは、バンドとして活動する上で重要?

ブレンダン:すごく重要なことだと思う。好きな相手じゃないと、ずっと一緒にいて相手を尊重するなんてことはできないじゃない?

――活動を始めるにあたり、何か目標を掲げたりしました?

ブレンダン:それはないな。現時点での僕たちのゴールはこのアルバムをプロモーションすること。つまりたくさんの人々に聴いてもらうことさ。だけど基本的にはこのメンツで音楽をプレイすること以外は何も考えてなかったから、それこそどんな形になっていくのかさえ僕たちにも予想つかなかったし、段々実体が見えてきて、こうしてリリースすることになったからにはがんばってやりたいと思うけどね。

――そもそも4人の音楽的接点や共通点は?

ジャック:それ、難しい質問だね。

ブレンダン:でも色々あるよね、接点は。みんないい音楽が好きってことかな。スタイルにはこだわってないけど、いい音楽の定義が同じなんだと思う。他の誰かがいいと思った音楽を聴かせてもらってハマったり、僕が知らなかったいい音楽を彼らのおかげで知る機会を得たり。僕たちはテイストが共通してるんだよ。

ジャック:4人共通の好きなアーティストは思い浮かばないし、このバンドを始めた時に4人全員が聴いてたものはなかった気がする。そういう話はしなかったよ。ただ曲を書いてただけさ。そもそも、新しい音楽を作ってるときに他の音楽の話をするのは無粋だと思うな。

ブレンダン:みんな基本は友達だっていうところから始まってるんだ。友達だから共有する何かってあるわけじゃない? でも、それがどういうものか具体的に指摘するのはすごく難しい。たまたま僕たちは、音楽を作ったりプレイしたりしてる人間だったんだよ。

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