AFRA&DOKAKA ヒューマン・ビートボクサー スペシャル対談
「カッコつけるよりも剥き出しで、素でいった方が、絶対みんな共感できる」 “ヒューマン・ビートボックス” それは、 口から様々な音を同時に出し、 複雑なリズムパターンと組み合わせて音楽を作り出すこと。 口で音を出すという行為は、人間が意志伝達で必要だった最も原始的なことなのだが、 このパフォーマンスは、観る者を圧倒させる超人技だ。 そんなヒューマン・ビートボックスで今、注目を浴びているのが、 富士ゼロックスのCMパフォーマンスでお茶の間にその存在が浸透し、 最近では新作『DIGITAL BREATH』をリリースしたばかりのAFRAと、 自らのwebサイト(http://www.dokaka.com)から発信する音源が話題となり、 ビョークのアルバム『メダラ』に参加、さらに注目を浴びることとなったDOKAKA。 そんな2人の対談が実現。 スタイルは違いながらも、なぜ口でパフォーマンスするのか……。 2人が根底にある共感する部分に迫る。 |
──ビートボックスに目覚めたきっかけは? AFRA: まずヒップホップでもラップに興味を持ってずっとラッパーやってたんだけど、高2の夏休みにN.Y.へ遊びに行った時、ラゼール(ザ・ルーツ)のビートボックスを生で観てしまって。そのライヴを観た帰り道から真似してましたね(笑)。口でやってる人を自分以外に発見したことってある? DOKAKA: ない(笑)。「声で多重録音してる人はいるけど、それを本気で作品にしたところがすごい」とよく人には言われるね。 ──DOKAKA君はロックバンドやってたってのも大きい?
AFRA: その衝撃や強さは、たぶん同じなんでしょうね。その音になりたいんやね。 DOKAKA: そうそう、なりたいんだよ。 AFRA: その音を再現したい。 DOKAKA: そう。マニアックに…。例えば、ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアのギターのヨタってるところを真似て、ひとりでニヤニヤするみたいな。 AFRA: やっぱり手元に楽器がないってのもあるんじゃない? DOKAKA: そうかもしれない。楽器持ってなかったもん。 AFRA: 僕もターンテーブルとかミキサーとかなかったから。 DOKAKA: でもそれってさ、黒人のヒップホップができてきた過程と似てるよね。貧乏で買うものがなかったからとにかくマネて。で、バンドでドラムやってしばらくして、ヴォイス・パーカッションを再発見して今に至るという。 |
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