2ndアルバム『MUSILIC GAME』インタヴュー【後編】
──Ryo-thingさんがほとんどのアレンジをやっていますが、打ち込みとナマの加減が絶妙でウマイ。すごくスマートで自然に聴くことができます。こういうのってVo Vo Tauならではの方法論があるんですか?
Ryo-thing:最初の頃のって、今聴いてみると“プププ(笑)”っていうのもあるんですよ。その時はそれがカッコイイと思ってたんですが。でもVo Vo Tauをやりながらいろいろ勉強して、バンドの中での打ち込みのあり方が分かってきたんですかね。僕はギターとかナマの楽器から音楽に入ったんで、打ち込みから入ってたらこうはならなかったかもしれないですね。
──Ryo-thingさんのアレンジについて、他のメンバーはどう思っているんですか?
Ring:結成してから3年くらいの月日が流れているんですが、日々変化していってるというのを感じるし、メロディラインなんかは、今回のアルバムで広がったなぁと思います。すごく好きで気に入ってます。
Sugar:さりげなく旬なものを入れるところがスゴイ。わざとらしさがない。いろいろなジャンルの音楽の良さを絶妙に入れてきますね。あとは、打ち込みとナマ楽器の混ざり具合が気持ち良いですね。これは感心します。
Pei:僕らが聴いてカッコイイと思うものを毎回作ってきますね。
Ryo-thing:一つ一つの音楽に関しては深くないのかもしれないですが、ソウル、ファンク、ヒップホップ、R&B、レゲエとか、そういう音楽が吸収している他の音楽をカッコイイと思ったりするんですね。そういうのが蓄積されてるのかもしれない。
──今回のアルバムでそれぞれが気に入っているポイントを上げてもらえますか?
Sugar:僕は「水芭蕉」ですね。この曲を作ってみて改めて、'70年代ファンクの良さに気付きました。最近ずっとヒップホップばかり聴いてたんですけど、自分の中でファンクブームが来ましたね。自分たちの作品からインスパイアされるなんて初めてですよ。
Ring:「No Name」です。トラックを聴いた瞬間、心地よくて“ビビビ”とくるくらい自分のタイプの曲。リリック自体はアルバム制作の中で一番最後だったんですが、トラックのよさに乗ってスラスラといきました。あと「Glory Day」はリリックはRyo-thingが書いたんですが、歌が他の曲とは違う表情をしていて、“よしよし”というカンジですね。あと「ミラーボール」は大好きです。
Ryo-thing:しいて挙げるなら「Siren」です。1stの頃から、自分のことをギタリストだと強く意識して曲を作ったことがないんですね。ずっと歌を中心に作ってたんです。それが一番顕著に出た曲です。録ったギターを切り刻んでエディットするという、ギタリストなら絶対にしないことをやってます。有り得ないところで切れたりしてるんですよ。そういうのが面白いかなと。ヒップホップなんかでは日常茶飯事のことなんですけどね。
Pei:僕もRingと同じで「No Name」。土臭いものに反応してしまうんです。1stでいうと「Red Eye」がそうで、なんかこういうのが好きなんですね。
──アルバムに面白い遊びが入れてあるとききましたが。
Pei:「Intro」ですね。実は、設定はカジノみたいなところでディーラーの人が喋ってて、オレら4人が席に座ってる。会話をしてるんだけど、実はオレたちは喋ってないという。英語が分かる人だったら分かりますよ。
Ring:「BLOW OUT」も歌詞の中で遊んでいるところがあるんです。たぶん気付かないんじゃないかな。Bメロのところで、歌詞の頭だけを読んでいくと…。気付いた人だけに面白がってもらえればと思って。ライヴでも指を立ててサインを出してるんですけど。
──最後に今後の意気込みを聞かせてください。
Pei:楽しみながらいろいろなことをやりたいですね。
Ryo-thing:次も出そう!
Ring:ライヴとCDとでは全然違うことがやれたら面白いな。CDでは完璧なクオリティのものを作っていって、ライヴではライヴでしかできない音を作っていけたらいい。常に“こんなんやりたいな”という野望を持つことが目標です。
Sugar:常に四人がカッコイイと思えるような音楽をやり続けていきたい。
取材・文●森本 智
Ryo-thing:最初の頃のって、今聴いてみると“プププ(笑)”っていうのもあるんですよ。その時はそれがカッコイイと思ってたんですが。でもVo Vo Tauをやりながらいろいろ勉強して、バンドの中での打ち込みのあり方が分かってきたんですかね。僕はギターとかナマの楽器から音楽に入ったんで、打ち込みから入ってたらこうはならなかったかもしれないですね。
──Ryo-thingさんのアレンジについて、他のメンバーはどう思っているんですか?
Ring:結成してから3年くらいの月日が流れているんですが、日々変化していってるというのを感じるし、メロディラインなんかは、今回のアルバムで広がったなぁと思います。すごく好きで気に入ってます。
Sugar:さりげなく旬なものを入れるところがスゴイ。わざとらしさがない。いろいろなジャンルの音楽の良さを絶妙に入れてきますね。あとは、打ち込みとナマ楽器の混ざり具合が気持ち良いですね。これは感心します。
Pei:僕らが聴いてカッコイイと思うものを毎回作ってきますね。
Ryo-thing:一つ一つの音楽に関しては深くないのかもしれないですが、ソウル、ファンク、ヒップホップ、R&B、レゲエとか、そういう音楽が吸収している他の音楽をカッコイイと思ったりするんですね。そういうのが蓄積されてるのかもしれない。
──今回のアルバムでそれぞれが気に入っているポイントを上げてもらえますか?
Sugar:僕は「水芭蕉」ですね。この曲を作ってみて改めて、'70年代ファンクの良さに気付きました。最近ずっとヒップホップばかり聴いてたんですけど、自分の中でファンクブームが来ましたね。自分たちの作品からインスパイアされるなんて初めてですよ。
Ring:「No Name」です。トラックを聴いた瞬間、心地よくて“ビビビ”とくるくらい自分のタイプの曲。リリック自体はアルバム制作の中で一番最後だったんですが、トラックのよさに乗ってスラスラといきました。あと「Glory Day」はリリックはRyo-thingが書いたんですが、歌が他の曲とは違う表情をしていて、“よしよし”というカンジですね。あと「ミラーボール」は大好きです。
Ryo-thing:しいて挙げるなら「Siren」です。1stの頃から、自分のことをギタリストだと強く意識して曲を作ったことがないんですね。ずっと歌を中心に作ってたんです。それが一番顕著に出た曲です。録ったギターを切り刻んでエディットするという、ギタリストなら絶対にしないことをやってます。有り得ないところで切れたりしてるんですよ。そういうのが面白いかなと。ヒップホップなんかでは日常茶飯事のことなんですけどね。
Pei:僕もRingと同じで「No Name」。土臭いものに反応してしまうんです。1stでいうと「Red Eye」がそうで、なんかこういうのが好きなんですね。
──アルバムに面白い遊びが入れてあるとききましたが。
Pei:「Intro」ですね。実は、設定はカジノみたいなところでディーラーの人が喋ってて、オレら4人が席に座ってる。会話をしてるんだけど、実はオレたちは喋ってないという。英語が分かる人だったら分かりますよ。
Ring:「BLOW OUT」も歌詞の中で遊んでいるところがあるんです。たぶん気付かないんじゃないかな。Bメロのところで、歌詞の頭だけを読んでいくと…。気付いた人だけに面白がってもらえればと思って。ライヴでも指を立ててサインを出してるんですけど。
──最後に今後の意気込みを聞かせてください。
Pei:楽しみながらいろいろなことをやりたいですね。
Ryo-thing:次も出そう!
Ring:ライヴとCDとでは全然違うことがやれたら面白いな。CDでは完璧なクオリティのものを作っていって、ライヴではライヴでしかできない音を作っていけたらいい。常に“こんなんやりたいな”という野望を持つことが目標です。
Sugar:常に四人がカッコイイと思えるような音楽をやり続けていきたい。
取材・文●森本 智
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