プロフィール・バイオグラフィ・リンク

Steve Rawles-Vocal/Guitar
Corey Tapp -Bass/Vocal
John Meloche-Guitar/Vocal
Graham Churchill-Drums

90年代後半カナダで産声を上げたBelvedereは、当時(現在も?)最速といえるほどファストでアグレッシブなサウンドを持つバンドとして、大きなディストリビューションやレーベルとの契約がなかったにもかかわらず世界的にフォロワーを産み続けた。日本のシーンへの影響も絶大でファストでテクニカルなサウンドが売りのバンドのほとんどがStrung Out、Rufioと共に影響を受けたバンドとして名を挙げていたほど。Bad Religion、Minor Theat、Dag Nastyで活躍しているあのBrian Bakerもそのサウンドを気に入りプロデュースを買って出るほどであった。

2003年には第1回のBullion tourに参加。Useless Id、The Vandalsと共演となり、どんな反応を受けるか期待と不安が入り交じっていたが、ライヴが始まりすぐに大きなモッシュピットが産まれた。順調に思われた活動であったが、2004年アルバムをリリースして解散をしてしまう。

長く人生をツアーに費やしたSteveは「今度のバンドはのんびりと楽しむ程度にやるよ」と当初コメントをしていたが気付いてみたらヨーロッパをツアーをし始める等精力的に活動を始めた。

Belvedereの第2章とも言えるThis is a Standoff(以下Tias)は同じくBelvedereでDrumを担当していたGrahamが参加。結果としてファンを裏切らないファストなサウンドはここに継承された。以前に比べるとスクリームなどが無くなり、よりSteveの歌を活かす楽曲が増えている。TiasこそBelvedereでやり残したことを達成するためのプロジェクトなのだろう。Steveの気持ちが込められているからこそ、よりストレートで力強いバンドとして再び活動したんだと断言できる。

アイドルまがいのバンドや音楽性ではなくただひたすら技術重視の独りよがりのサウンド。共通の目的(楽しみ)があってこそのパンク・ロックを独自のスタイルで貫き、アンダーグラウンドのシーンで熱い支持を受けているTIAS。よりドラマティックに練り込まれた楽曲は本物の証だ。