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恋人向けの甘いロックソングを歌うソウルフルな無名のシンガーMaxi Priest。イギリス生まれの彼が、世界中のポップシーンで人気を博したのは''80年代後半のことだった。彼は、ポップスとレゲエとR&Bをうまく取り入れたサウンドを確立した最初のアーティストの1人だ。しかし、彼がその成立に携わったサウンドはどんどん人気を広げているのに、当のMaxi Priestは成功を維持することが出来ずにいる。

Maxi Priestの最初の2枚のアルバムは、甘いロックソングばかりで、アメリカではリリースされることさえなかった。しかし、''88年にリリースされたアルバム『Maxi Priest』は、アメリカでのデビュー作となったばかりでなく、アメリカとヨーロッパの双方であっという間に大人気となった。

Cat Stevensの''70年代のヒット曲、“Wild World”をレゲエ調にしたカヴァーは、チャートのトップ10に入る大ヒット。ビデオ写りのいい彼は、そのルックスと滑らかなヴォーカルスタイルも最大限に利用した。この成功を土台に、Maxi Priestは続く『Bonafide』でさらに大きな結果を手にすることとなる。''90年にリリースされたこのアルバムは、当時人気のプロデューサーだったSoul II SoulのJazzie BとNellee Hooperとの共作で、レゲエの大物Sly Dunbarも参加していた。

ニュージャックスイングを取り入れた収録曲の“Close To You”は、チャートの1位を記録。しかし、純粋なソウルとレゲエのリズムの完璧なバランスを遂に見いだした、と思ったその時、彼は訳がわからなくなってしまった。''92年の『Fe Real』は、低調なレゲエの焼き直しで、彼の良さは全く発揮されておらず、がっかりするような仕上がりだった。

そこで、Maxi PriestはダンスホールのスターShaggyの力を借りて、カムバックを果たそうと試みる。''96年にリリースしたアルバム『Man With The Fun』からは、Shaggyのカリスマ的な声を生かしたシングル“That Girl”がアメリカでチャートイン。しかし、アルバム自体はそれに続くことが出来なかった。ヒップホップのビートとダンスホールの躍動感、そしてけれんみのないソウルを取り入れた内容だったのだが。こうしてMaxi Priestは再び、彼自身の潜在能力に釣り合わない結果をかみしめることになった。

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