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過去の例からいって、カナダのロックバンドが人気を得るのはたやすいことではない。多くの場合、アメリカのバンドにこそふさわしいロック界の王位を狙うには、力不足(実際にそうであろうとなかろうと)とみなされるのだ。

トロント出身のOur Lady Peaceも、あらゆる同胞と同じように、このハンディを克服しなければならなかった。その上、必ずしも的外れなことではないにせよ、彼らは何かというとPearl JamやSmashing Pumpkinsと比較された。しかしOur Lady Peaceならではのキャッチーな曲が次第に世間に認められ、カナダのみならずアメリカでも相当なセールスを記録するに至った今は、侮辱的な言葉も意味を失ったに違いない。

Our Lady Peaceの結成は'92年。ヴォーカル/作詞担当のRaine Maida、ギターのMike Turner、ベースのChris Eacrett、ドラムスのJeremy Taggartに、プロデューサーで共同ライターのArnold Lanniが5人目のメンバーとして参加した。バンド名はMark Van Dorenの詩のタイトルにちなむ。

彼らはわずか数回のギグを行なっただけでSony Canadaと契約した。デビューアルバム『Naveed』は、アメリカでは'94年にRelativityからリリース。彼らはそれからの2年半の間に350公演という恐るべき数のショウをこなし、ヘヴィなギターサウンドとMaidaの狂乱のパフォーマンスで観客を沸かせる。

彼らにとってこれまでで最も重要な出来事といえば、Page & Plantのツアーでオープニングアクトを務めたことだろう。彼らの“Starseed”をラジオで偶然に聞いたRobert Plantが、Jimmy Pageと組んだグループの初ツアーの前座にOur Lady Peaceを指名したのだ。この決定にMaidaと仲間たちは大喜びだった。

1stアルバムの発表後、ベーシストがEacrettからDuncan Couttsに交替。Relativityが所属のロックバンドをすべて手放したため、'97年の『Clumsy』はColumbiaからリリースされた。このアルバムは前作の売れ行きをしのぎ、カナダ本国ではもちろん、アメリカでもゴールドセールスを達成している。