──いろんなタイプの曲がギュッと詰まったアルバムですね。
Sowelu: 今回は、いろんな私を感じてもらえる一枚だと思うんですね。女性の強さだったり、カッコよさだったり、やさしさとか包み込むような母性も。曲調もいろんなテイストのものが集まってるし、詞の世界もひとつひとつの曲の主人公が置かれている状況や心境もバラバラなので、必ずどれかは聴いてる人のその時の状態にシックリはまるはずです(笑)。歌声にもメリハリがついてて1曲1曲違う感じに聞こえると思うし、そういうところも楽しんでもらいたいですね。
──なるほど。作っている段階から自分のいろんな表情が出る作品にしたいと考えてました?
Sowelu: そうですね。1stの『Geofu』が、柔らかさとか爽やかさが残るアルバムだったから、2ndの制作に入る前から、次はもっと“強さ”を表現したいって言ってたんですね。前とは違う自分を出したい、というのはありましたね。
──確かに、曲の中に出てくる主人公は強い人が多いですね。実際のSoweluさんはいかがですか?
Sowelu: 私ですか?……どちらかといえば、強いほうだと思いますね(笑)。
──「I
Will」の主人公のような?
Sowelu: うーん、私の中で「I Will」は、どちらかというと母性のような感じかな。泣きたいぐらい辛い思いをしている人たちに、“泣きたい時は泣いていいんだよ”って言えるような気持ちで歌っていて。でもそういう言葉をかけてあげられるっていうのは、自分自身が強いからですよね。そういう女性にはあこがれますよね。
──曲調的にはR&B、クラシック・ソウルのテイストが豊かで、ヴォーカルとの相性もピッタリですごく心地いい。それと、踊れる曲が多いですね。
Sowelu: ですね。もともとダンスが好きで、そういう音楽をいっぱい聴いて影響されてきてるので、踊れる曲もやりたかったんですよ。私が最初に影響を受けたのはマライア・キャリーなんですけど、その後ダンスに興味がわいて、ジャネット・ジャクソンのダンスにはしびれましたね。TLCの「ウォーター・フォールズ」がヒットしてる頃にちょうど海外にいたんですけど、TLCもカッコイイですよね。シングル曲では“踊る!”って感じの曲はまだないけど、今後やってみたいですね。その時はプロモーション・ビデオでももちろん踊って。
──「暁ニ想フ」でMiss
Mondayと共演した時はいかがでしたか?
Sowelu: ずっとフィーチャリングって形で何かやりたかったんですね。しかも、もともとラップも大好きだったから、ラップと絡むのってまさに自分が描いてた通りで。しかも女性ラッパーだったからもう最高で。レコーディングの時、お互いの声を入れた後に聴いた時に、“すごい。これがコラボレーションだ”って感動しましたね。
──タイトルの『SWEET
BRIDGE』には、どんな思いが込められているんですか?
Sowelu: “BRIDGE”って言葉をつけたかったんですよ。自分の心から歌ってる歌声が、聴いてる人の心に橋のように届くようにって。そういう気持ちと、“SWEET”っていうのはやさしさっていう意味を込めてて。アメリカでは、“you’re
so sweet”っていうと“あなたってすごくやさしいのね”っていう意味で使われたりしてるんですよ。自分自身が歌う時にいちばん意識してるのが、“やさしさ”とか、人に対する“思いやり”を大切にしながら歌いたいってことなんですね。そうすることで、聴いてる人の心にすっと入っていく歌声になると思ってる。そういう自分の思いも届くといいなと思ってこのタイトルにしたんです。
──このアルバムを携えて2月には初のツアーがありますね。楽しみに待っているファンにひとことお願いします。
Sowelu: ツアーのタイトルが<Be happy>なんですけど、必ずみなさんをBe
happyで帰らせるから(笑)。どんなツラいことがあった直後でも、“あー、来てよかったー”って笑って帰れるライヴにしますから、ぜひ来て下さいね!
取材・文●梶原有紀子
<Sowelu LIVE TOUR 2005 “Be happy”>
2/11(金・祝) 福岡・福岡DRUM LOGOS
2/12(土) 大阪・心斎橋クラブクアトロ
2/17(木) 札幌・ペニーレーン24
2/19(土) 仙台・仙台ビーブベースメントシアター
2/22(火) 名古屋・名古屋クラブクアトロ
2/24(木) 東京・Shibuya O-East
※詳細はオフィシャルホームページをご覧ください。