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スコットランドのグラスゴーを拠点とする、新たなシンガー・ソングライター。アコースティック・ギターでしか生まれないような、温かなメロディー、まるで語りかけているような素直なヴォーカル。彼の曲はどれをとっても、一緒に口ずさみたくなるものばかり。例えるならば、インディー・ポップ版サイモン&ガーファンクルともいえる世界。で、ありながらもスコティッシュの伝統を受け継ぐギター・サウンドに、同郷アーティスト達も共感。さっそくBMXバンディッツのダグラス・T・スチュワートが、プロデュースを手がけることになる。

そうして2002年にエレファントから、7インチ・シングル『ミドスト・オブ・ザ・スト-ム』をリリース。さらにアルバムのレコーディングにも取り組み、1年掛かりで『コーリング・アウト・トゥ・ユー』を制作。1曲はダグラス・T・スチュワート、2曲はダンカン・キャメロン、他の全ての曲はパール・フィッシャーズのデヴィッド・スコットがプロデュース。デヴィッド・スコットは、ギターやピアノ等の楽器やバック・ヴォーカルも担当している。アリー・カーはそれを機に、バンド編成でライヴ活動の方にも力を入れ始める。自らイヴェントもオーガナイズして、フロント・アクトとしても数多く参加。そういった地道な準備を続けながら、自分の音に合ったレーベルを海外で模索する。そんな努力のかいあって、2004年春には日本のクインスから1stアルバムをリリース。