クレイグ・デイヴィッド、新作初お披露目ギグ
間もなく新作『Trust Me』をリリースするクレイグ・デイヴィッドが10月17日、ロンドン老舗のジャズ・クラブRonnie Scottsでニュー・トラックのお披露目ギグを行なった。ショウ・ケース的なものとはいえ、4日間の間に6回ものショウを開いてしまうのが“仕事中毒”クレイグらしいところ。KANOとのデュエット「This Is The Girl」で新しいファンを掴んだ彼の久々のパフォーマンスとあって、チケットは瞬く間に売り切れた。
「年をとった」という声もあるが、あえて「たくましい大人の男になった」と言いたい彼は、新作からの1stシングル「Hot Stuff」でショウをスタート。同トラックはデヴィッド・ボウイの「Let’s Dance」をサンプリングしたノリのいいダンス・トラックだが、全員着席、しかも食事をしながらライヴが見られるような、ある意味堅苦しいジャズ・クラブだけあって、最初、オーディエンスの反応は控えめだった。
しかし、レコーディングを行なったキューバの影響が色濃く出た「6 Of 1 Thing」、「Friday Night」などのキャッチーでアップテンポなトラックが続くと、客席も徐々にリラックス、つい身体を揺らしてしまう人々が続出した。アルバムがまだリリースされておらず、恐らくニュー・トラックを聴くのは初めてという人々の中で、これはかなりいい反応だ。
クレイグは新作『Trust Me』で、レゲエのMC、ラップなどさまざまなヴォーカル・スタイルを披露している。「ライヴはかなりチャレンジだ」と話していた彼だが、その試みは大成功だった。ライヴの終盤では、ほとんどのオーディエンスが立ち上がり踊りだすというRonnie Scottsではありえない光景が見られた。そして、小さい会場ならではのアットホームな雰囲気。大人になり、構えるところがなくなったクレイグのお喋りも冴えていた。
日本のクレイグ・ファンが嫉妬しそうなスペシャル・ギグだったが、なんと日本でも同様のパフォーマンスを見ることができるそうだ。11月18日、Billboard Live Tokyoでアコースティック・ギグが開かれる。アコースティックというだけあって、ロンドンでのギグよりさらにアットホーム、さらにプレミアなギグになりそうだ。
Ronnie Scotts(10月17日)でのセットリストは以下の通り。
「Hot Stuff」
「6 Of 1 Thing」
「Friday Night」
「Awkward」
「Just A Reminder」
「Officially Yours」
「Rise & Fall」
「Kinda Girl For Me」
「She’s On Fire」
「Don’t Play With Our Love」
「Top Of The Hill」
「Walking Away」
「Fill Me In」
「7 Days」
「Hot Stuff」
クレイグ・デイヴィッドの新作『Hot Stuff』は11月14日にリリースされる。
Ako Suzuki, London







