音楽的にもバイリンガルなRie fu、BARKS初登場インタビュー

2005.08.30 04:04

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NEW SINGLE

「ねがいごと」

QQCL-6 \1,223(tax in)

2005.8.31 on sale!




1. ねがいごと

2. ねがいごと(Piano
Version)

3. 2cm(Live
Version)




【初回盤】



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【通常盤】



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■Rie fu ちょこっとコラム■





















【其の一】

「ねがいごと」のPiano Versionは、ビートルズのプロデューサーとして知られるジョージ・マーティンが所有するイギリスの老舗スタジオ/エアスタジオで録音されましたが、Rie
fu本人は意外にも…!?

「そんな名スタジオだとは知らなかったんですけど。行ってみたら外は教会がそのまま残っていて、中にスタジオが内蔵されている感じで。ステンドグラスから日差しが差し込んできたり。天井がすごく高くて、圧迫感がなくてすごく気持ち良かったです。でも設備はちゃんとしてて。「ねがいごと」っていう曲はすごい和風な曲なんですけど、そういう教会っていう洋風なところで録って、不思議な感じでしたね」





【其の二】

Rie fuの由来って?

「Rieは本名で、fuは苗字の頭文字です。歌詞の横につけるサインの苗字を略して“Rie
fu”って書いていたのを、スタッフが「かわいいねぇ」って言ってくれたので、それでRie
fuになりました」














Rie fu TOUR 2005<りえ風>




■9/8(木)大阪 なんばHatch

【問】夢番地 06-6341-3525

■9/9(金)福岡 イムズホール

【問】キョードー西日本 092-714-0159

■9/13(火)札幌 KRAPS
HALL

【問】WESS 011-614-9999

■9/15(木)名古屋 クラブクアトロ

【問】サンデーフォーク 052-320-9100

■9/18(日)東京 SHIBUYA-AX

【問】ディスクガレージ 03-5436-9600



チケット:\3,500(tax in)

※大阪と名古屋は別途ドリンク代\500必要です





















最新情報はもちろん、

Rie fu自身による日記など、

彼女の素顔が覗けるコンテンツは

必見! そして、


「ねがいごと」のリリース前日、

8月30日には、Sony music On LineをRie fuがサイト・ジャック!









Rie fu:いまイギリスに留学しているんですけど、向こうでもBARKS見てますよ。自分の名前で検索してみたりして(笑)。


――ありがとうございます! 以前『ミュージックステーション』に出演されたタイミングでは、ファンの方たちの期待度の高さがわかる書き込みがけっこうありましたよ。



Rie fu:嬉しいですよねぇ。



――先日は『ミュージックフェア』に出演されていましたけど、テレビ出演は緊張しますか?



Rie fu:『ミュージックフェア』ではテレビでのトークが初体験で…そんなに多くしゃべったわけではないんですけど(笑)。トークは緊張しますね。ラジオでしゃべるのともぜんぜん違いますし。緊張が顔に出ちゃいますから。



――ライヴはどうですか?



Rie fu:このあいだ福岡の野外イベント<higher ground>に初めて出させていただいたんですけど、野外で1万人ちょっとぐらいの人がいて、あれはさすがに緊張しましたね。



――お客さんと近い距離で顔が見えるってライヴハウスは?



Rie fu:緊張はいっつもしてますね(笑)。でもあの、歌いだしてしばらくすると徐々に感覚が戻ってくるので、本番の直前が一番ヤバイですね。胃がキリキリしてます(笑)。



――(笑)で、現在イギリスに在住ですが、子供の頃にも海外生活経験があったそうで。



Rie fu:7歳~10歳の3年間だけアメリカに。その後は、中学・高校と日本で過ごして。3年間だけでしたけど、アメリカにいた時期に経験ができたことは大きかったですね。音楽的にも、田舎だったんでカントリー・ミュージックとか、’70年代のカーペンターズとか、親が流していたのを自然に聴いていて。そういうので英語の勉強をしたり、声に憧れていたので歌真似をしたり。それで、アメリカの自由な環境に憧れて、大学は海外に行ったっていう感じですね。



――でも大学はアメリカじゃなくてイギリスにしたんですよね?



Rie fu:それ、よく訊かれるんですよね。最初はニューヨークとか、アメリカに行けばよかったと思ったんですけど。何でイギリスに行ったかっていうと、ファッションにすごく興味があって、ファッションで世界的に一番有名な学校がロンドンにあったので、そこを目指して行ったんです。で、大学に行く前の夏休みにも遊びに行ったり、サマースクールに行ってみたらすごい過ごしやすいし、人も親切だし。治安もニューヨークとかに比べたらぜんぜん良いし。本当に、純粋にアートっていうものを大切にしている国だなと思ったんですよね。そういう、いろんなところに惹かれてイギリスに行きました。



――今、通っている学校がそのファッションの学校なんですか?



Rie fu:そうです。でも、いろんな専攻があって、1年目に基礎コースっていう感じで1年間ファッションを勉強して。グラフィックとか、プロダクト・デザインとか、いろんなことをやっていくうちに、ファッションよりもグラフィック的なものに興味を持つようになって。実際にやってみて初めて、そっちのほうが面白いんじゃないかと思って。で、2年目から専攻を決めるんですけど、そのときにファッションじゃなく、グラフィックに変えて。で、1年間それをやってみたら、ジャケットとかPVとか、すごく音楽と関係があるので、いろいろ勉強になったのと、やっぱり、もっとコンセプトのあるものをやっていきたいなと思いまして。来年からはファイン・アートっていうのをやるんですけど。毎年やりたいことが変わってるんですよ。それでもなんか、回り道とかじゃなくて、やっぱり、自分のやりたいことをじっくりと見つける道のりなんじゃないかなって。いろんなことに目移りしてるっていうよりは、目標を探してるっていう感じで。やっとその目標がはっきりしてきたっていう感じですね。で、その大学に行く、留学が決まったと同時にデビューが決まったので、音楽は続けていて。



――音楽を始めるきっかけは何だったんですか?



Rie fu:本当に不思議な話なんですが、ギターを弾いてたら、ある日突然曲ができたっていう(笑)。



――子供の頃にはピアノをやってたんですよね?



Rie fu:はい。



――ピアノではそういう現象はなかったんですか?



Rie fu:なかったですねぇ。音楽を聴くことも歌うことも、小さい頃からすごい好きだったんですけど、まさか職業としてやるとは思ってもみなかったし。人前で歌うこともすごい恥かしくてできなかった時期もあったんですけど。ある日、弟がギターを買ってきて、「ちょっと弾かせて」っていって、コードを弾いてみたら曲ができて。1曲できたら、もう扉が開かれたみたいな感じでたくさん出てきて。それを小さなテープレコーダーでギターと歌だけ録音して、携帯電話のオーディション・サイトに気軽な気持ちで応募したら興味を持ってもらえて。で、今に至るという感じです。



――それはいつ頃のことですか?



Rie fu:17歳のときだから、3年前ですね。この3年間で、自分の中での音楽に対する想いは急激に増えていってる感じです。



――長いことやっていたピアノではできなかったのに、ギターだと曲ができたっていうのは面白いですよね。



Rie fu:ピアノを弾いていたときは、曲を作ろうとは思わなくて。でもギターで曲ができてからは、不思議とピアノでも曲ができるようになって。以前は、ピアノは習い事としてやってたんですけど、今はもっと真剣に考えるようになったし、本当に方向が180度変わって、音楽に向かっていってますね。しかもすごい自然な流れで。自分では、必死にファッションやアートの道に進もうと思っていたんですけど、なんか、音楽はすごくすんなり進んでいったので、こっちのほうが自分には向いているんだなって思いますね。



――Rie fuさんの音楽の魅力って、たぶんそういうところなんでしょうね。妙な力みのない、がむしゃら感を匂わせない自然体な感じというか。



Rie fu:そうですね。本当に不思議と、がむしゃらになるほど上手くいかなかったりっていうことも……中にはあるんですけど、べつに手を抜いているいう意味ではなくて、本当に自然の流れに任せていくのが一番自分もラクっていうか。1枚目のアルバム『Rie
fu』(2005年 1月19日発売)は、初めてできた曲からその流れでできた曲が入ってるので、本当に衝動的に作った曲っていう感じで。そういう意味では、原始的な、音楽に対して幼い部分もたくさんあるんですけど。でもその分、すごくピュアな、何もわざとらしさの無い素の部分が曲に出てるかなと思います。




――今回のシングル「ねがいごと」は、初の全日本語詞で歌詞の存在感がグッと高まっていますね。



Rie fu:これは去年の夏にできた曲なんですけど。ちょうど大学が休みになって日本に帰ってきて、久しぶりの日本で、花火大会とかお祭りとか、日本の風物詩みたいなものに触れて“いいなぁ”と思って。そういう要素を歌詞にして、歌詞からメロディができていった感じで。普段は日本語と英語が半分ずつの曲が多いんですけど、この曲は全部日本語で、ストレートに伝えたいと思いまして。



――日本語と英語だと、どっちが作りやすい、というのはありますか?



Rie fu:やっぱり、メロディが先に浮かんでくることが多いので、メロディに後から日本語を乗せるのはすごい難しいです。逆に日本語は、先にできた歌詞にメロディをつけていくことが多いですね。『Rie
fu』の「雨の日が好きって思ってみたい」は、“雨の日が”っていう言葉の響きからメロディが浮かんだ曲ですし。作り方が正反対なんですよ。でも最近は、この「ねがいごと」にしても、やっぱり日本の人に向かって歌ってるんだから日本語で作りたいなっていう想いが強くあって。英語の響きをそのまま日本語に置き換えたりっていうことも最近はしています。たとえば英語で“Don’t
call me up”っていうフレーズを“どこにも”という言葉に置き換えて響きを一緒にしたり。音で歌詞を作るっていうことも最近はやっています。




――そうやって新しい手法に挑戦していくと、曲のタッチもヴァラエティが増えていくでしょうね。



Rie fu:そうですね。アレンジの面でも、今まではプロデューサーに任せっきりとか、日本で作業したものをイギリスに送ってもらったりっていうやりとりがあったんですけど。これからは、実際に自分もアレンジの場にいて、一緒に制作していく、音から作っていくことも始めているので。頭の中で鳴ってる音が、よりストレートに反映されるようになっていくと思います。



――ただ、日本語で伝えたいことが増えてくると、曲作りのハードルも上がりそうですね。



Rie fu:そこが難しいところですよね(笑)。日本語の歌詞は、やっぱり歌詞の内容を伝えたいっていう気持ちなんですけど、英語だと、内容もそうなんだけど、ノリとか音のグルーヴ感があるので。表現方法はぜんぜん違うので、二つのぜんぜん違う方向を無理やり一緒にしようとは思わないです。アルバムだったら、その対照的なところがあるのがRie
fu、みたいな、そういうふうに表現していってもいいかなって。実際に今イギリスで、サイケデリックな感じの曲を制作していたりするので、そういうのもまたまったく違う音なので、次のアルバムに入れられたらいいなと思ってるんですよ。全部を同じ一色にするんじゃなくて、いろんな面があって聴き飽きない作品にしたい。でも“何がやりたいのか分からない”という風にはなりたくないんですけど(笑)。分かりやすく言うと、イギリスにいる環境と、日本にいる環境、二つの環境を活かして、それぞれぜんぜん違うことをやっていきたいです。







取材・文●望木綾子



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