昨年の<FUJI ROCK FESTIVAL ’01>で電撃的な来日を果たしたザ・クーパー・テンプル・クロース、今回は待望の単独公演で再来日である。昨年の<FUJI ROCK>出演は本国イギリスでのホットな評判が伝わった直後、さらに日本盤EPのリリースから間髪を入れないタイミングだったこともあって、かなりの期待をもって迎えられた。とはいえ、ライヴで披露する曲がまだ少なく、たぶんにショウケース的な内容だったのは仕方のないところ。その後、それまでのEPをさらにスケールアップさせたフルアルバム『See this through and leave』を完成させ、彼らは再び日本に戻ってきた。
揺るぎない自信と柔軟なスタイル、テンションの高さを見せつけたステージ
The Cooper Temple Clause MAR.28(thu) SHIBUYA CLUB QUATTORO セットリスト
1 Did you miss me? 2 Devil walks in the sand 3 Who needs enemies? 4 Film-maker 5 The lake 6 Panzer attack 7 Amber 8 Digital observations 9 Way out west 10 Been training dogs 11 Let’s kill music 12 Murder song
1 Did you miss me? 2 Film-maker 3 Panzer attack 4 Who needs enemies? 5 Amber 6 Digital observations 7 Let’s kill music 8 555-4823 9 been training dogs 10 the lake 11 murder song 12 safe enough distance
1 Devil Walks In The Sand 2 Solitude 3 Way Out Wwst 4 Sister Soul 5 Panzer Attack 6 I Still Write 7 Mansell
この日のライヴはアルバムのオープニングと同じ「Did you miss me?」でスタート。一瞬、拍子抜けするくらいの穏やかなイントロから徐々にテンションを上げ、最後はとんでもなくラウドになるという、スタートダッシュにはもってこいのナンバーだ。聴き手はやがて押し寄せる爆音をジリジリしながら待ち、一瞬のブレイクののち、Voのベンがしゃがれた声を張り上げると一気に爆発する。古典的ではあるが、こんな大仰な芸当をやって、なおかつカッコよく聴かせるバンドはここ数年いなかった。やはり彼らは、現在のイギリスに現れてしかるべきバンドなのだと確信させる幕開けだ。