客の中に変なビートを出してる奴がいたら、多分Blinkファンだよ
客の中に変なビートを出してる奴がいたら、多分Blinkファンだよ 愉快なロックグループBlink 182は、そんじょそこらのいい加減な南カリフォルニア野郎ではない。新作『Enema Of The State』のようなアルバムで、気持ちよく寄せ集めたピュアなポップパンクを送り出すだけでなく、最近では10代の痛快なセックスコメディ「American Pie」で、スクリーンの世界にも登場している。 その一方、熱烈なスケートボード愛好家である彼らは起業家としても、Loserkids.comを立ち上げた。これはWebベースの通販組織で、スケートボード、サーフボード、スノーボードの用具を、同好のファンに提供している。どこからそんな時間を見つけているのだろうか。 グループのMark Hoppus、Tom DeLonge、Travis Barkerは最近、LAUNCHスタジオを訪問して、この質問に答えてくれた。ここで、DeLongeが次の3つのことに頭がいっぱいであるとわかった。それは、こいつのペニスとそいつのペニスとあいつのペニスだ…ちょっと待った、彼のペニスのことには触れていたっけ。次の会話のかなりの部分が冗談だらけで、随所にこっけいな皮肉がちりばめられていたことに注意してほしい。 |
LAUNCH: まず、映画「American Pie」に関わるようになったいきさつを話してもらえませんか。 MARK: TOM: 実際、僕らはこの映画のなかで、信じられないほどのセクシーガイとして描かれている。映画会社が世界中で大々的に“セクシーガイ”を探したところ、僕が見つかったというわけなんだ。それで僕が言ったんだ。「う~ん、僕はこのバンドをやってるからね。他のメンバーも使ってもらえるんだったら」。そうしたら映画会社が「そうしないと出演してもらえないんだったら…」と言うから「そうだよ…」と言ってやったんだ。 LAUNCH: MARK: TRAVIS: 曲作りとレコーディングを合わせて2週間くらいで終わったけど、全曲大満足だよ。前作と違うものになっているのは確かだね。 LAUNCH: 新作はどういった点で前2作よりも優れているんでしょうか。 TOM: MARK: たくさんの点で、このレコードは『Dude Ranch』よりもいいよ。プロデュースがよくなっているんだ。ピッタリのサウンドを出せるように金も時間もたっぷりかけたから、音響の面でも聴いて興味深いものになっている。『Enema of The State』よりも『Dude Ranch』の方が成熟しているよ。まさに次なるステップさ。どれも同じ調子だよ…どれもハッピーでみんなが一緒に歌えるラブソングだ。まあ全部がハッピーでもないかな。邪悪な感じのものも1曲あるし。僕らはミュージシャンとしてもソングライターとしても成長し続けてるよ。 TRAVIS: 繰返しばかりじゃないよ。前作では、レコーディングのときに2、3時間で曲を覚えなくちゃならなかった。そのうち6曲はそっくりなサウンドになってしまった。今回のアルバムには、曲がもっとたくさん入ってるよ。それも出来のいい曲がね。 LAUNCH: このアルバムはジャケットも面白いですね。 TOM: MARK: ジャケットに映っているのはJanineというポルノスターだ。ものすごく可愛くてフレンドリーでいい娘なんだ。一緒に映画に出たいくらいだ。思わず仕事のこととか好きなものや嫌いなものを聞いてしまったよ。とにかくクールで地に足のついた娘だよ。 TRAVIS: 彼女はものすごい色気を発散していた。そして僕らは下着姿だ。これはよかった。とにかくそのことは言っておかなくちゃね。 LAUNCH: 皆さんがサーフィンとスケートボードの分野に関わっていることはみんなが知っていますね。その拘わりについて聞かせてください。何かひとつ、特に好きなスポーツがありますか。 MARK: TOM: 最初はスケートボードをやるガキだった。スケートボードをやりながら大きくなったんだ。僕はヘタクソで落ちてばかりいた。僕らは全員、スノーボードもやる。友達にはプロサーファーがいっぱいる。そうしたライフスタイルにいつも傾倒してきた。BillabongとHurleyがスポンサーになってくれている。Markが言ったように、僕らはLoserkids.comというWebサイトを始めようとしている。アルバムの発売と同時に立ち上げることになるだろう。これは、僕らの人生や成長の大きな部分だとずっと感じていた。別に“南カリフォルニアのボードスポーツ野郎”になろうなんていうことじゃない。自分たちがそれで育ち、それがそのままライフスタイルになったことは確かだ。 TRAVIS: そう、僕らが演奏するショーの大半はWarpedツアーだけど、フリータイムにはほとんどみんながスケートボードをやっているよ。スケートボードは頻繁にやっている。週に5日はやっているんじゃないかな。 LAUNCH: MARK: LAUNCH: 5年くらい前に、「Billboard」はシアトルの次はサンディエゴだと報じました。あれからかなり時間が経ちました。サンディエゴのシーンについて、そしてこの数年間の発展ぶりを聞かせてください。 MARK: TOM: シアトルの後、みんなの目はすぐにサンディエゴに向いた。バーで21歳以上向けのショーをやるバンドもあれば、あらゆる年齢層に向けたショーをやるバンドもあった。僕らはあらゆる年齢層に向けたバンドだった。こちらの方がキッズも盛り上がるしバンドも楽しいんだ。バーで演奏する年上のバンドももちろん注目されていたし、内容も良かったんだけど、まるっきり同じというわけじゃなかった。月に4つくらいのバンドと契約していたに違いない。あまりうまくいかないと、みんなそっぽを向いてしまう。その後パンクロックのバンドが人気を盛り返した。Buck-O-NineやUnwritten Lawや僕らといったバンドがね。そしてサンディエゴがまた注目を浴びるようになった。今はどうかというと、サンディエゴは主要な音楽都市と見られてはいないと思う。いいバンドのいる都市は他にもいっぱいあるからね。 LAUNCH: ファンからはどんな声が直接返ってきますか。 MARK: LAUNCH: MARK: TOM: TRAVIS: 僕らの着ているもののほとんどは、支持してる会社のものだ。スケートボードのシャツを着たら、それはスケートボードが好きだからだ。自分の嫌いなものなんか着やしない。 LAUNCH: それではおひとりずつお答えください、男らしい皆さん。今まで喧嘩をしたことがありますか。 TRAVIS: MARK:殴り合いの喧嘩というのはやったことがない。いや一度あったな。16歳のとき、Denny’sで友達が僕めがけてアイスを投げつけたんだ。僕がよけたら後ろに座っていた女性に命中したんだ。その女性はちょっと酔っ払った男と一緒にいてね。そいつがやってきて僕を怒鳴りつけ、身構えたと思ったら僕に殴りかかった。大勢の人間がやってきてそいつを取り押さえようとして、レストランの正面玄関の外に追い出してくれた。そいつはドアを叩き割ろうとしたけど、外にいた警官に逮捕された。僕は都会慣れしていない白人少年で、ただ「このままじゃ済まないぞ、あんな奴は刑務所に行けばいいんだ」と叫ぶばかりだった。そうしたら警官たちは僕のことを笑っているだけだった。喧嘩をしたといったらあのときくらいかな。ちょっと意外だろ。僕はまずいときにまずいことを言って問題を起こしている人間なのに。 TOM: LAUNCH: 皆さんは実にうまい曲名を思いつきますよね。曲名ではどれが気に入っていますか。 TOM: MARK: 僕も「Dick Lips」だね。曲のタイトルには最高だよ。意味なんてありゃしない。スタジオでそんな悪態を吐いていたので、頭にこびりついていたんだ。 TRAVIS: 会場で客の中に入って回りを見渡したとすると、Blink 182のファンとファンじゃない人をどうやって見分けられるでしょう? TOM: MARK: Blinkファンね。客の中に変なビートを出してる奴がいたら、多分Blinkファンだよ。 TRAVIS: 髪をピンクに染めた小さなポップパンク・キッズといった人たちじゃないかな。鋲を身に付けたタフガイじゃなくて、スケートボードのシャツを着た普通のキッズだよ。 LAUNCH: ミュージシャンになっていなかったら何をしていたと思いますか。たとえば…、医学部なんて考えたことがありますか。 MARK: TRAVIS: 子どもの頃からずっと、プロでドラムを叩きたかった。母が後押しをしてくれた。プロのスケートボード選手になりたかったんだけど、怪我ばかりしていて、そのうちもうやっていけなくなったんだ。今の仕事こそ自分のやりたいことだし、このまま続けていきたいと思ってる。 LAUNCH: バンドをやっているということで、セックスライフが劇的に変わりましたか。 TOM: MARK: 正直に言うよ…バンドをやっていると、やっていない場合よりも女の数が増えることは確かだ。僕はセックスに見境のない人間じゃない。好きでもない女の子とセックスしたりはしない。でも女の子とやるチャンスがあれば喜んでやってるとかなんとか思われてるんだ。 LAUNCH: セックスの能力ということになると、一番男っぽさを発揮しているメンバーは誰ですか。 TOM: LAUNCH: 好きなアーティストで、あまり世間に知られていないけれど注目に値すると思う人の名前を挙げてもらえますか。 TOM: MARK: そうそう、あいつらは今じゃ悪名をとどろかすようになっているよ。アリゾナ出身のすごいバンドだ。ライブのすごいバンドでね。アルバム『Static Prevails』を発売前に聴かせてくれたよ。僕がこれまでに聴いたものと全然違うんだ。とてもダイナミックで、最初はスローでメロディックなんだけど、それがヘヴィで活気みなぎる音楽になっていくんだ。その後、『Clarity』というレコードをリリースしたんだけど、この2枚が、これまでの僕のお気に入りのなかでも1位と2位だね。 TRAVIS: Farというバンドがいいね。とにかく本当にいいバンドなんだ。エモーショナルインディーロックっぽい。とてもクールだよ。 TOM: もっとスケールが大きくて知名度のあるバンドだと、NOFX、Pennywise、Lagwagonといったところだね。彼らはパンクロックを代表するバンドで、僕らはいつも夢中で聴いていた。Descendentsは、僕がギターを弾くきっかけになったバンドだ。僕のギターワークを聴いて気を悪くしただろうな。Warpedツアーのときに、一度酔った勢いで後に付いていって、どれだけすごい人たちだと思っているかを話したんだ。そのときの僕はひどい姿だった。謝らなきゃいけないな。 LAUNCH: 過大評価されていると思うバンドは? MARK: TRAVIS: 僕は何でも好きだ。Marilyn Mansonが嫌になるようなときもあるけど、それでも好きだよ。なにしろ彼は変態だから。HootieやKid Rockは好きじゃないね。それとKornは嫌になるときがあるね。でも何でも好きなんだ。ギャングスタ・ラップも好きだよ。おかしいからね。でも優れたメッセージのないものには夢中にならない。 TOM: 男のバンドばかりというのがちょっと信じられないね。Backstreet Boysや98 Degreesとかさ。どれもひどいもんさ! 悲しくて泣いちゃったよ。どうにもならないね。あんなバンドがどうしてあんなに受けるのかわからない! 自分の曲だっていっさい書かないし。実際に会議室にこもってインタビューの質問にどう答えようか考えたりなんかしてるから準備万端さ。何にでも振付けをするんだ。ショーの後にメンバー同士でやるセックスまでね! まったくすごいパワーだよ。奴らは僕らより稼いでるし、レコードの売上だって奴らの方がずっと多いんだ。人気があるのは確かだ。まあ僕向きじゃないね。 LAUNCH: 自分が聴いているもので、他のメンバーから文句を言われるようなものはありませんか。 TOM: MARK: Jewelのあの曲が好きだね。「Jewel」のビデオを知ってるかな?燃えている家の中を歩くやつ。あの曲が聴こえてくるたびに言葉も出なくなるんだ。そのCDを買って聴かせたらみんな大笑いしたんだ。僕はあの曲を全面的に支持している。いい曲だと思うんだ。 TRAVIS: ヒップホップくらい好きな音楽はないね。65%の時間はヒップホップを聴いて過ごしてるよ。他のメンバーも熱中はしてるけど、Beastie Boysの方が好きなんじゃないかな。でも僕は本当にヒップホップに夢中なんだ。 LAUNCH: インターネットで探すと、皆さんのことに特化したWebサイトの数はものすごいですね。インターネットを利用する時間は多いんですか。コンピュータはどのくらい使いこなしていますか。 MARK: TOM: by dave dimartino |
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