そろそろ本気(マジ)で…

Wu-Tang ClanのラッパーRaekwonには、このところ思うことがある。それは、成長。その言葉が彼の口に一度のぼれば、百度繰り返されたに等しい。 LAUNCHのラップ/R&B担当編集者Billy Johnson Jr.と、彼との最近の対話が、まさにそうだった。 「ネガティヴなことばかり、繰り返し人の頭に植え付けるのはイヤなんだよ。だって、それが俺の生き方だと思われるだろ。俺がそんな生き方をしてたのは、ほんの短期間だったのに」とは、“元・拳銃強盗兼クスリ屋”を自称するRaeの弁である。 しかし、状況は変わった。そして、その変化が『Immobilarity』に表れている。Clanを離れての、彼の第2弾である。 「俺は自分を立て直して、大人になったんだ。今の俺はただ、悪い方じゃなくて良い方に変わった俺の姿を、ブラザーたちに見せるのみさ」 公開されたばかりの映画『Black And White』(Brooke Shields主演)での役柄しかり、ビデオゲーム『Wu-Tang Shaolin Style』のキャラクターしかり、そして思索中の自伝しかり、かつてのストリートギャングは今、ゲットーを遥かに超えたところに自分が目指すものがあることを証明して見せようと心に決めているのである。 |
LAUNCH:American Cream Teamについて教えてください。どうやって集めたメンバーなんですか? REAKWON: LAUNCH:新人ラッパーを自分のアルバムにこんなに大勢参加させることに、不安はありませんでしたか? RAEKWON: LAUNCH:あなたは自分のリリックが、世間にどんなインパクトを与えていると思いますか? あなたのスタイルを真似て、使い回している人も大勢います。そもそも、どんな狙いで始めたことだったんですか? RAEKWON: LAUNCH:「Protect Ya Neck」が、あなたが書いた初めてのラップだったそうですね。 RAEKWON: LAUNCH:あなたの作品のボキャブラリーに、皆が驚嘆しています。完璧主義者だからできることなんでしょうか。それとも、人と違うことをしたいという思いから? RAEKWON: LAUNCH:あなたのメッセージを理解しない人たちについては? RAEKWON: LAUNCH:アルバムタイトルを説明してもらえますか?
RAEKWON: LAUNCH:ファンの反応はどうですか。反応は気になりますか? RAEKWON: RAEKWON: LAUNCH:あなたとGhostface Kilahが同時期にレコードを出しますが、皆さんが揃ってまたレコードを出すことはあるんでしょうか? RAEKWON: LAUNCH:あなたが出演した映画『Black & White』について話してもらえますか? RAEKWON: LAUNCH:あなたは自分をStevie WonderとDonald Goinesを足して2で割ったような人間だと言っていますが、どういうことですか? RAEKWON: LAUNCH:あなたの人生を本にしようと考えたことは? RAEKWON: LAUNCH:あなたが関わっているビデオゲームですが、何という名称で、どういうゲームなんですか? RAEKWON: LAUNCH:Stevie Wonderを聴いているということですが、あなたがヒップホップだけでなくメロウな音楽も聴くなんて、と驚く人も多いと思いますよ。リラックスするために聴くんですか? RAEKWON: 俺はけっこう、落ち着いてる方だぜ。いつもリラックスしていたい。5分おきに世の中のことが気になっても、あの世界に入り込んでしまえば、ネガティヴなことはすべて忘れられる。だいたい、俺は母親にくっついて、そういう音楽を聴いて育ったんだぜ。あれが母親なりのヒップホップだったってわけさ。心のためのソウルミュージックってやつ。聴くたびに「おっと!」と思う。人生を考えさせられる。俺は恵まれてるんだ、忘れずに、日々感謝しなくっちゃ…と、穏やかな気持ちになれる。今の俺には、自分が変わっていくのがわかるし、他人の力になる術も見えてきた。それを音楽に表現したいんだ。ハードコア系の話題一辺倒じゃなくてさ。車を運転する時や眠る前は、俺も心地良いものを聴きたいしね。Stevie WonderやThe Delfonicsを聴くと、そういう気分になれる。あの人たちの世界のファンになって、色々なことを考えるようになる。 LAUNCH:あなたは9歳の時、学校を卒業したいというお母さんのために、お祖母さんのところに預けられましたね。あの頃はどうでした? RAEKWON: 母親の人生の大切な時期なんだってことは理解してたよ。母親が、俺のためにも自分のためにも一番良い形を望んでいたこともわかっていた。婆さんのところで育ったといっても、よくある話だろう。あるいは、オジさんのところにしばらく預けられるとか。俺はただ、家族の大切さを実感させられたよ。家族はいつも、それぞれの幸せを祈っているんだって。婆さんのところで、俺は幸せだった。快適に、自由にやっていた。それによって母親がよりベターな、より強い人間になるんなら、俺は問題なかった。母親が何かしっかりしたこと、生産的なことをやってる限り、俺は気にしなかった。俺の母親は幸薄い人で、俺には父親もいなかったから、婆さんとオジ貴に教わったことは多い。後になって母親の顔を見て、彼女の人生が本当に理解できるようになったよ。 LAUNCH:今後の予定は? 何を重視していきますか? RAEKWON: by Billy Johnson Jr |
LAUNCH:アルバムタイトルを説明してもらえますか?







