【ライブレポート】SixTONES、6周年アリーナツアー6ヵ所目の横アリ公演で自身初のスタジアムツアー開催発表も「いろんな景色を俺たちと一緒に見ましょう」

2026年1月22日にデビュー6周年を迎えたSixTONES。グループ名やメンバーの数にちなみ“6”を大切にしてきた彼らの“周年”を記念したアリーナツアーが開催中だ。グループ史上最多となる全国11都市50公演を巡る今回の<MILESixTONES>は、デビューから現在までの“軌跡”と未来への“道しるべ”とも言えるベストアルバム『MILESixTONES -Best Tracks-』を引っ提げた超濃密なステージとなっている。ツアーの折り返し地点となる6ヵ所目、神奈川・横浜アリーナで行われた3月29日昼公演の模様をレポートする。
6周年という独自のアニバーサリーイヤーを全力で駆け抜けているSixTONES。年明けすぐの1月7日から始まった今回のアリーナツアーは、現在の彼らの快進撃からすると実はかなり“異例”だ。2023年に4大ドーム、2024年には5大ドームツアーを開催し、すっかりドームの規模が板についた6人。2026年も同様かそれ以上のスケールを予想する声が多かったが、彼らが選んだのは、3年ぶりのアリーナ公演だった。
あえて距離の近い会場を選び、しかも約半年をかけて全国を回る。自分たちに必要で、かつ良い効果を生むのであれば、周囲のいわゆる“定石”から外れることも厭わない──それを自分たちの意思として正面から提示してきたSixTONES。今回のツアー発表時点から驚かされたが、予定調和とは無縁の生き様と、そこから派生するSixTONESらしいエンターテインメントに唸らされる瞬間が、約2時間半のライブの随所に散りばめられていた。

オープニングは、スモークが立ち込める中でゴンドラに乗って登場した「Imitation Rain」。言わずと知れたYOSHIKI (X JAPAN / THE LAST ROCKSTARS)提供のデビュー曲だ。ド派手なスパークラーを背負い、悲願の切符を手にした“原点”の曲を丁寧に歌い上げ、かつてない荘厳な幕開けで場内の空気を掌握した。
序盤、ファンを最も驚かせたのは「WHIP THAT」の配置ではないだろうか。これまでは主にライブ後半の起爆剤として披露されてきた印象の強いナンバーが、これほど早く登場するとは。メンバーと共に激しくジャンプするファンの対応力もさすがの一言だ。ジェシーのフリーダンスを全員でマネする“お決まり”も大盛り上がり。この曲の置きどころとパフォーマンスから、SixTONESのファンへの絶大な信頼がよく伝わってきた。
今回ならではのスペシャルなシーンといえば、ジュニア時代のライブでよく歌っていたKAT-TUN「THE D-MOTION」やSMAP「Battery」のカバーもそうだ。デビュー6年を迎えたグループが先輩の楽曲をカバーをするのは珍しいが、この2曲は『MILESixTONES -Best Tracks-』初回盤Bボーナストラックにも収録されている。ツアーにおいても外せないSixTONESの歴史であり、地続きの道なのだろう。「D-MOTION」のこなれたダンス、最後に一斉にサングラスを外した「Battery」の余裕感もシビれるほどクールだった。
「僕が僕じゃないみたいだ」から始まったシングルメドレーでは、“6”のオブジェが際立つトロッコでファンに接近。スタンド席を回る演出も通常は後半のハイライトとなるため、会場は新鮮さに驚きと歓喜に包まれた。計9曲をかけて、じっくり丁寧にファンサービスをする6人。いつもより近くで交流し、感謝を伝えたい──そんな真摯な姿が胸を熱くさせた。
MCでは通常運転の飾らないトークで沸かせた後、特大のサプライズが待っていた。今秋開催される、グループ初のスタジアムツアーの発表だ。スクリーンに告知映像が流れると、場内が割れんばかりの拍手と歓声で充満。「やっと発表できました。この周年、もう一発デカいライブやるべ」と田中樹が言えば、「1年間ライブづくしです」と髙地優吾が言葉を添える。ジェシーは「今から日産スタジアムに座って待っててもいいよ」とボケて笑いを誘い、ファンはもちろん、メンバー自身の喜びもダイレクトに伝わってきた。

3月18日にリリースしたばかりの両A面シングル「一秒 / Rebellion」を連続で披露し、彼らの“現在地”を見せつけると、ライブは再び祝祭感たっぷりの流れへ。巨大な“6”を象った高さ13メートルものムービングが出現し、6人がそれに乗り込んで登場。今やライブに欠かせない「ABARERO」や、ジュニア時代からのオリジナル曲「IN THE STORM」「Amazing!!!!!!」「Jungle」「RAM-PAM-PAM」などを一気に畳み掛ける。ここで改めて、彼らがデビュー前からいかに作品に恵まれてきたかを思い知る。時に尖りつつ、最高にクールでピースフルなグルーヴを作り出すSixTONESというブランドを、これらの楽曲が築いてきたのだ。「Jungle」のあぐらで始まるダンスは、当時のヤンチャな雰囲気とはまた異なる、“亜流”すら見事に自分たちの色にしてしまった帝王感に圧倒された。
本編ラストは、野田洋次郎(RADWIMPS)が書き下ろした「Stargaze」。独特の趣を持つこのナンバーを、SixTONESのカラーとも融合させて乗りこなす姿に、彼らの器用さと成長を感じる。ジェシーが「応援してくれた日から今日までついてきてくれてありがとうございます。今後もいろんな景色を俺たちと一緒に見ましょう」と語り、アンコールでは「こっから」、そして11年前の初のオリジナル曲「この星のHIKARI」を披露。長年応援しているファンも満足させる“THE BEST”なセットリストで、まさに「誰一人置いていかない」を体現したライブを走り抜けた。
規格外の自由さとグループへの誇り、そして、ひしひしと伝わるファンへの深い愛。爆発的なエネルギーから、とろけるような表情で魅せる大人な演出まで、今のSixTONESほどライブの振り幅が広いグループはそう見つからないだろう。ライブという海を全身で泳ぐようなジェシーの唯一無二のバイブス、生で聴くと極上の幸せに耳が喜ぶ京本大我の美声、ライブ特有のスイッチが入るかのように躍動し吠える松村北斗、歌詞を間違えてもそれが緊張をふっとほぐす髙地の笑顔とキャラは本当に尊い。散らかったトークも絶妙にまとめる田中のハンドリング力と天性のスター性、森本慎太郎の愛嬌力と我が道を行くスタイルの末っ子感…それらは実際に同じ空間にいないと味わえないものがある。1公演1公演に誠心誠意ひたむきに向き合う彼らだからこそ、ライブって楽しいなと心の底から思わせてくれる。
スタジアムツアーは、東京・味の素スタジアム、大阪・ヤンマースタジアム長居、神奈川・日産スタジアムの3会場。音楽フェスでも証明されている通り、屋外とSixTONESの相性は抜群だ。開放感たっぷりの空の下、まだ誰も見たことのない奮えるような景色を見せてくれるに違いない。
取材・文◎川倉由起子
■スタジアムツアー<SixTONES LIVE TOUR 2026「MILESixTONES」>
東京・味の素スタジアム
大阪・ヤンマースタジアム長居
神奈川・日産スタジアム
2026年秋開催予定
※詳細は後日発表






