【インタビュー】BALLISTIK BOYZ、初のウインターラブソング「Winter Glow」リリース「僕たちと一緒にキュンとしていただけたら嬉しい」

BALLISTIK BOYZが11月14日に、初のウインターラブソング「Winter Glow」をリリースした。
まさにこの季節にぴったりな、優しく甘酸っぱい楽曲で、これまでのBALLISTIK BOYZにはなかった新たな一面を楽しむことができる。今回は本作のリリースに寄せて、メンバー全員でのインタビューを実施することができた。楽曲についてはもちろん、メンバーたちの理想の冬デートまで教えてもらうことができた。ぜひ「Winter Glow」を聴きながら読んでみてほしい。
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──「Winter Glow」はどういった曲に仕上がっていますか?
砂田将宏:BALLISTIK BOYZ初の、全員で歌う冬ソングになっています。季節に沿った楽曲がほしいという話はずっとメンバーやスタッフさんたちともしていて、今回ようやく作ることができました。甘酸っぱい恋を描いた歌詞に、冬を連想させるような王道のサウンドをあわせつつ、ビートだけ聴くと意外とヒップホップのトラップ調のビートが入っていたりして、その辺りが今っぽさや僕らっぽさを感じさせるエッセンスになっていて、いいバランスの冬曲に仕上がったのではないでしょうか。
奥田力也:冬曲は、本当にずっとほしいって言っていたよね。
砂田:そう。でも年間スケジュールの都合やリリースのタイミングがなかなか合わず、理想の冬ソングを作れずにいて。それでもずっと言い続けて、やっと叶いました。

──そんな念願の冬ソング「Winter Glow」のデモがあがってきて、初めて聴いたときの印象を教えてください。
日髙竜太:「これ来たな」がまさに第一印象でしたね。たぶん僕だけじゃなくてみんなそうだったと思うのですが、デモの段階で曲の良さがわかったので、純粋に「この曲を歌いたい」と思いました。将宏が言っている通り、ウィンターソングがほしいと願い続けていたので、それが「Winter Glow」で良かったです。BALLISTIK BOYZを代表するウィンターソングになってくれたら嬉しいですね。
深堀未来:街で流れる曲を聴いて「今年もこの時期が来たんだ」と気付いたり、その季節になると聴きたい曲があったり、僕のなかで音楽と季節は繋がることが多くて。初めて「Winter Glow」を聴いたときに、イントロのサウンドからしてものすごく冬らしさを感じたので、聴いてくださるみなさんにとっても冬を感じるきっかけの一曲になったらいいなと思いました。冬らしさもありながらメロディーや歌詞にちゃんとBALLISTIK BOYZらしさが残っていて、まさに竜太くんの「これ来たな」でしたね。
日髙:「Winter Glow」が来なかったらちょっとヤバいくらいには「来たな」って感じたよね(笑)
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──初々しく少し甘酸っぱい冬の恋を描いた歌詞も印象的ですが、お気に入りのフレーズやパートを教えてください。
奥田:僕が歌っている《ココア片手に歩くけやき通り》ですね。今回の「Winter Glow」は一緒に過ごすふたりの情景が浮かんでくるような歌詞になっていて、きっとみなさんのキラキラした冬の思い出とリンクする部分があると思います。なので、BALLY’S(ファンネーム)に共感してもらえるといいなと思って収録をしました。これまでのレコーディングでもさまざまな表現方法を学ばせていただきましたが、今回はとくに歌詞から伝わる景色を思い浮かべて、けやき通りを歩く様子を妄想したり、冬の恋や曲中のふたりに想いを馳せたりして収録したので、自分のパートが印象に残っています。
砂田:「ココア片手に歩くけやき通り」のところさ、デモのとき英語だったじゃん。
奥田:うん、最初のデモは全編英語だったね。
砂田:その時点ですでに跳ねるようなフロウが心地良くて英語でしか表現できないかもと思ったので、日本語版でどうなるか気になっていたんです。もしかしたら英語のままかもって思っていたけど、いざ日本語版のデモで《ココア片手に歩くけやき通り》を聴いたら、すごくハマっていて感動したんですよ。それもあって俺もこのパート好きですね。メロディーもいい。
加納嘉将:「Winter Glow」はコーラスがたくさん入っていて、裏で《Silent Night》と歌っているところが何箇所かあります。それがゴスペルっぽくてお気に入りです。とくに後半のサビは僕たちのアドリブも多めに入れているのですが、キーが高いところもあったりして歌っていて楽しかったですね。みなさんにもメインとなるメロディーや歌とあわせて、アレンジの部分にも耳を澄ませていただけるとまた違う魅力に気づいたり、冬っぽさを感じられたりするんじゃないかなと思います。

──ここまでのお話にも少し出てきましたが、実際にレコーディングではどのようなことを意識しましたか?
松井利樹:「Winter Glow」は1本の映画を観ているような気持ちになれる曲で、みなさんにも冬の景色を思い浮かべながら聴いていただきたいと思ったので、歌うときに僕自身も想像を膨らませました。録っている場所はレコーディングブースですが、本当に雪が舞い散るなかイルミネーションを見ているかのような気分で収録しましたね。
日髙:僕が歌った《君と過ごしてきたSeasons》や《Hey, so tell me bae but am I to you》は、ビート的にはAメロからちょっと音が抜けて、いわゆる“聴かせどころ”な気がしたのでそういうつもりでレコーディングに臨みました。ディレクションでメロディーだけでなくそこにないリズムやグルーヴを感じてほしいと言われたので、ジャンル的にはR&Bを意識して歌っています。そういうこだわりも込めているので、何度も聴いて感じてもらえたら嬉しいです。

──みなさん自身が「Winter Glow」のメロディーや歌詞に込められた物語を楽しみながら収録されたのですね。作詞や作曲に携わりディレクション側を経験されたこともあるかと思いますが、その経験を経てレコーディングへの意識は変わりましたか?
奥田:そうですね、自分で書くようになってから、自分たちが伝えたい思いをBALLY’Sに伝えるためにはどうしたらいいのかを今まで以上に考えるようになりました。ウィンターソングを真夏の太陽の下と冬空の下で聴くのでは、印象や気持ちが変わってくると思うのですが、それは曲や歌詞が作るイメージだけでなく歌い手の表現による部分も大きいと感じていて。「Winter Glow」に僕たちが込めた思いや表現したい冬っぽさが伝わるように、何回もデモを聴いて、歌詞も読み込んで、より曲への解像度を上げてレコーディングをした気がします。もちろんこれまでもそうしてきましたが、自分が制作に関わるようになってより意識するようになったことのひとつです。
──つい最近ミュージックビデオの撮影を終えられたそうですが、どんな感じの仕上がりになりそうですか?
日髙:(取材を受けている今は)僕たちもまだ完成したものを観ていないのですが、今回は僕たちだけのMVではなくて、俳優さんを2名キャスティングして「Winter Glow」のストーリーを演じていただいています。僕たちも彼らが表現する物語を回想しながら、初々しい冬の恋の思い出に浸るようなシーンもあってとても新鮮でした。もちろん歌唱シーンもありますし、雪を降らす演出もあるので、ウィンターソングならではの要素がたっぷり詰まった素敵なMVに仕上がっているんじゃないかと思います。
海沼流星:若い頃の恋愛らしい甘酸っぱい緊張感やそのなかに感じる大人っぽさを、僕たちも表情などで表現できるように工夫しながらの撮影でした。現場で撮ったものをチェックさせてもらったときに、雪が降っている画がすごく素敵だったのが印象に残っています。あとはやっぱりカップルを演じてくださったふたりのシーンは本当に楽しみにしているので、BALLY’Sにも僕たちと一緒にキュンとしていただけたら嬉しいですね。そういえば、今回ダンスがなくて体力が余っていたのか、竜太くん撮影の合間にキャッチボールしてたよね(笑)。
日髙:言うなよ!(笑) あれは力也にやろうって言われたんです。
奥田:違います、誘われました。
海沼:すっごい狭くて長い廊下でね。
奥田:ずっとやってたね。
日髙:怪我しないように柔らかいボールで、ピッチング練習していました。踊らないMVが今までなかったので、最初は体力的に楽かなと思っていたんですけど、体を動かさなすぎて逆に疲れてきて(笑)。
砂田:なるなる。じっとしていることに慣れていなさすぎて、楽屋で急に『ザ・イロモネア』っぽいネタやって笑わせてきたりもしたよね。
日髙:『ザ・イロモネア』もやったわ(笑)。撮影の順番的に僕と利樹のソロが最後で待ち時間が長かったので、ふたりで炭酸を飲んで山手線の駅一周言えるか試したんですけど、ふたりともできなくて。撮影を終えて戻ってきた嘉将にもやってもらったら普通にできてました。
加納:できちゃいましたね。カッと止められるんですよ、喉のところで。
砂田:まず山手線全部言えるの?
日髙:それは調べて見ながらやっていたんだけど、踊らないとこうなるというのは発見でしたね。エネルギーのぶつけどころがわからなくなっちゃって(笑)。
砂田:今までは遊ぶ余裕もないくらい疲れることもあったから、むしろ疲れたかったのかも。

──ちなみにステージでのパフォーマンスはどうなる予定ですか?
砂田:おそらく11月22日、23日に開催するTOYOTA ARENA TOKYOでの<BALLISTIK BOYZ ARENA LIVE 2025″IMPACT” ~FINAL~>が初披露になると思うのですが、現時点ではダンスパフォーマンスというより楽曲の世界観を表現するほうに重きを置くことになると思います。会場を「Winter Glow」の空気で包むみたいなステージにできたらと。ぜひ、ライブを楽しみにしていただけたら嬉しいです。
──ここまで楽曲周りのことをいろいろ伺いましたが、甘酸っぱいラブソング「Winter Glow」にちなんで、“冬の恋”というテーマで理想のシチュエーションやキュンとくる仕草など、ぜひ教えてください。
砂田:そういうの待っていましたよ(笑)。せっかくだからひとりずつ言っていこうか。
奥田:僕はやっぱり海外とか憧れますね。海越えたいです。どこも素敵ですけど、イタリアで冬デートしたいです。イタリアンレストランで食事して、水の都ヴェネチアでゴンドラにも乗って。
海沼:有名らしいよね、ヴェネチアのゴンドラに一緒に乗ると恋が叶う、的な。俺は学生の頃の恋愛ってすごく素敵だなって思います。自分が学生の頃に周りの大人が「学生の頃の思い出は大事だよ」って言っていたんですけど、あの当時は恋愛に限らず実感がなくて。でもいざ大人になってみると、その意味がわかるというか。戻れるなら甘酸っぱい恋愛をしたいなと思います。それこそ「Winter Glow」を一緒に聴きながら散歩するだけでも楽しそうですよね。大人になるとオシャレを求め始める気がするので、そういうシンプルなデートにときめきます。
深堀:さっきも言ったんですけど、冬ってなぜか定番のものが恋しくなるじゃないですか。毎年聴きたくなる曲があったり、観たくなる映画があったり。だから、僕は家で一緒に毛布にくるまりながら『ホーム・アローン』を観たいです。ふたりで楽しめる映画を観ながらまったり過ごしたいですね。
日髙:僕もお決まりな感じになっちゃいますけど、彼女はコートを、僕はダウンジャケットを着てイルミネーションに行きまして。寒そうにしていたら僕のマフラーを貸してあげて。…「綺麗だね」って言う君の方が綺麗で困っちゃったりして。
砂田:ん? 歌詞…?
日髙:困ったなーって思って、俺は「tell me bae What am I to you」って…
一同:(爆笑)。
砂田:急な英語やばいやん(笑)。
深堀:途中まですごく良かったのに(笑)。
日髙:抱きしめたらきっと頬も赤らむと思うので、「綺麗だね」って言って…帰ります。
砂田:帰った(笑)。
日髙:ああ! 偶然にも「Winter Glow」みたいですね、まさに! 僕の理想!
松井:歌詞はさておき、僕も竜太くんと一緒でしたね、イルミネーションを見に行きたいです。あとは、去年撮影でメンバーと一緒にクリスマスマーケットに行ったんですよ。僕は初体験だったんですけど、すごく楽しくて。冬を感じられる場所にデートで来ている人を見ると素敵だなと思います。みなさん幸せそうだったので、メンバーと一緒も楽しいけど、デートで行くのもいいなって憧れました。
加納:僕は寒がりたいですね。ふたりで「寒くね?」って言いながら身を寄せたり、手に「は〜」って息吹きかけたり、寒がりながら温かい飲み物を片手に空いている手を繋いで、その手を僕のコートのポケットに…。
奥田:あれ? また歌詞だな。
加納:僕のコートのポケットに…だけど、現実はそううまくいかないので、僕らの希望としては「Winter Glow」を通してみなさんにそれを味わっていただきたいなっていう。
奥田:お、まとまったね!
砂田:僕はシチュエーションじゃなくて、服装にしようかな。ロングコートとマフラーが好きなんですよね。僕も今回の衣装でロングコートを着ているんですけど、女性のロングコートっていつもよりかわいく見える気がして。ストレートデニムとスニーカーみたいにラフなアイテムをあわせるのもいいし、オシャレな柄のマフラーをアクセントに持ってくるのも素敵だと思います。

──たくさんの理想の“冬の恋”、ありがとうございます。ここからは少し話題を変えまして、みなさんは海外でも精力的に活動されていらっしゃいますよね。
日髙:そうですね、デビューしてからアジアを中心に、グローバルな活動を展開しています。今回の<BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2025 “IMPACT” 〜ASIA〜>では台北、バンコク、上海に行かせていただきました。言葉が違うはずなのに一緒に歌ってくれることも多くて、ありがたいことに日本も含めてどこの地域でもすごくいいエネルギーをもらっています。今年は初めてパリでライブをする機会があったのですが、バラード曲を歌ったときに曲に合わせて踊る方もいて。ファンのみなさんのリアクションで僕たちのテンションも変わり、楽曲に対しての新たなアプローチが生まれたりもするので、発見が多いなと感じています。みなさんから受けたいいエネルギーを吸収して、お返ししていきたいですね。
砂田:ノリ方や盛り上がり方とかは結構違いが出る気がします。歓声ひとつとっても、日本は僕たちのパフォーマンスやリアクションに対して自然と歓声があがっている印象ですが、海外だと音楽そのものに歓声が上がっている、みたいなパターンもあって。それによって会場全体が盛り上がることもあるので、そういった地域ごとの違いも楽しんでライブに臨んでいます。

──では、グローバルに活躍するみなさんだからこその強みはどこでしょうか?
奥田:多言語でのコミュニケーションがとれることは強みだと思います。海外での不安要素のひとつに言葉が通じないことがあると思うのですが、英語や中国語ができるメンバーがいることで心置きなく楽しみながらパフォーマンスをし、MCで思いを伝えられるというのは、僕たちだからできていることだと思います。だからこそ海外のBALLY’Sも全力で楽しんでくれている気がしますね。
──ついに<BALLISTIK BOYZ ARENA LIVE 2025″IMPACT”~FINAL~>も11月22日、23日のTOYOTA ARENA TOKYOでファイナルを迎えます。ステージへの意気込みをお願いします。
深堀:今年は本当に多くのステージに立たせていただきました。そんななかで、僕らの“IMPACT”をみなさんに届けたいという思いでテーマに掲げて走り続けてきたアリーナツアーも、アジアを経てついにファイナルです。2025年の集大成ということでこれまでとセットリストも変える予定ですし、一年の活動を通してメンバー一人ひとりが吸収したものをアウトプットしてパワーアップしたステージをお届けしたいと思っています。今年BALLISTIK BOYZの第二章が幕を開けたので、新たな出発にふさわしいライブにしたいです。
──2025年、第一章完結、第二章開幕、そしてレーベルの移籍も含めて、本当に多くのことがあったと思うのですが、総評してどんな一年でしたか?
海沼:いい変化ができた一年でしたね。ずっと実現したくてもできなかったことが少しずつ叶えられるようになってきて、自分たちが思い描いていた未来に向けて少しずつでもきちんと舵を切れているんだと実感できることが多かったと思います。第二章を始めたことによっていい意味で固定観念もなくなりましたし、より目標がクリアになったんじゃないでしょうか。
日髙:アリーナツアーが終わっても、ライブステージ「バリバリ!BANDやろうぜ!!」が待っているからね。定期的に全体リハーサルをしているのですが、全員が確実にスキルアップしていることを改めて感じたので、こういった学びと成長の機会をいただけたことに感謝しています。
砂田:僕らとしては楽器も新たな武器にしていけたらいいなと思います。

──では、ファンのみなさんも気になる2026年の展望を教えてください。
日髙:今年はあくまでも第二章の始まりにすぎないので、来年はさらにさらに攻めていきたいですね。BALLY’Sのみなさんもきっと期待を寄せてくださっていると思うので、その期待を超えられるように、ワクワク感を途切れさせないように、走り続けていきたいと思っています。
取材・文◎栗山アンナ
写真◎荒熊流星
◾️「Winter Glow」
2025年11月14日(金)Release
配信:https://lnk.to/ballistikboyz-winterglow

◾️<BALLISTIK BOYZ ARENA LIVE 2025 “IMPACT” 〜FAINAL〜>
東京・TOYOTA ARENA TOKYO
2025年11月22日(土)開場16:00 / 開演17:00
2025年11月23日(日)開場15:00 / 開演16:00
◆チケット
全席指定:¥12,100(税込)【来場者限定プレゼント付き】
※実施中の先行受付にて多数のエントリーがあった公演は、以降の先行受付・一般発売等では受付対象外となる場合がございます。
※開場時間・開演時間が変更になる場合がございます。
※出演者が変更となる場合がございます。
※都合により興行内容の一部を変更する場合がございます。
※着席指定席が含まれる場合がございます。着席指定席とは、公演中必ずご着席いただくお席となります。
※ステージの形状・ライブの構成・会場の特性等によっては、出演者や演出などの一部が見えない場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※政府や自治体の方針により、感染症対策にご協力いただく場合がございます。
※LDHオフィシャルホームページにて注意事項を必ずご確認のうえお買い求めください。
一般発売:2025年10月4日(土)
詳細:https://www.ldh-liveschedule.jp/sys/tour/35847/







