【俺の楽器・私の愛機】1881「日本神話の八咫烏かな?」

【Lore Crow LCG-001】(石川県 りゅう 30代)

私の音楽制作において多分最も出番が多いのがこちらのCrowことLCG-001。重低音を求めた結果、7弦ギターでドロップAにセッティングしていますが、使うのはLow-Bの範囲までとあえて決めています。
Low-Aほどの低音は使いこなせない。Low-C#からLow-Cぐらいが一番気持ち良い。しかし6弦でのドロップDに慣れ過ぎたので7弦もドロップチューニングが良い。どうせならレギュラーチューニングのリフもドロップのリフも両方弾きたい。そしてドロップのフレーズを弾く際に開放弦を使わなくなるので転調に対応しやすい(のか?)。そんな感じでこういうセッティングになりました。
6弦から7弦に持ち変えると違和感が強いという話がありますが、私は6弦と7弦の両方で主にドロップチューニングを使っており、ほぼパワーコードとリフぐらいのプレイスタイルであり、また手が大きい事もあるので、今のところ特段違和感は感じません。
何故これを選んだかというと、1つ目は一般的な7弦ギターはディンキー系シェイプがほとんどで、それだとひねりが無いと感じたこと。またテクニカル系のイメージがあり、あまり自分と合わないとも思いました。2つ目は、LCG-001はアーチトップ形状なので若干レスポール感があり、好みの音が出そうだと思ったからです。
それ以外の細かい条件として、ロングスケール(648mm)であること、ハードテイルであること、24フレットであること、ポジションマークがあること、PUがパッシブであること、値段が高すぎないことなど。意外とこれらの条件を満たすギターは少なく、ほぼ唯一の選択肢がこのLCG-001でした。6弦だと選択肢は豊富にありますが、7弦になると急に選択肢が狭まり、選ぶのにも苦労しました。
本来は余裕が出てから買うべきだったんですが、発売して1~2年で公式サイトや公式SNSアカウントから動きが無くなり、そのまま頓挫してしまったのではないかと不安に駆られ、買える時に買っておけと奮発して購入しました。後で調べてみると、2023年4月時点の一般ユーザーの方のSNS投稿で「生産コストが合わないため生産停止中」と書かれておりました。しかし真偽不明です。
弾いてみて一番驚いたのは、ボルトオン仕様なのにかなりサスティンがある音ということでした。そして「かなり滑らかな音」という印象でした。ここに何だか日本らしさが出ている気がします。ソロを弾くと気持ちが良い音です。
サスティンがあるのは丁寧に製作されているからではないでしょうか。私は今までボルトオンのギターはサスティンが無いという偏見があり、敬遠していたのですが、考えを改めてもいいと思いました。意外とボルトオンでもハムバッカーでハードテイルならサスティンがあるのかもしれない。
今まではIbanezやSchecterの7弦ギターを使ってきましたが、今の所一番自分に合っている7弦ギターに出会えました。手に入るうちに買えて本当に良かったと思います。
P.S.実はこのギターも部分的には名前で選んだ節があります。Lore Crowの和訳は「伝承の烏」、そこから日本神話における「八咫烏」を連想しました。鳥が好きです。



◆ ◆ ◆
7弦特化のLore Crowなので、7弦が全く弾けない私には縁がないと思っていたブランドですが、りゅうさんは「6弦と7弦を持ち替えても違和感を感じない」という神がかった人。そういう人がいるんですね(私だって手が大きいのに)…というかみんなそんな感じなのかな。7弦プレイヤーって少なくないもんね。ということで7弦ならではのサウンド感は、あのぶっとい7弦とそれを鳴らすに十分なぶっといネックにあると思うわけですが、6弦からの延長ではなく7弦ファーストで設計したというLore Crowですから、その弾き心地にもツボどころがたくさんありそう。フロイド・ローズじゃないってところも硬派でいいよね。ちなみにロゴを見たら足3本、八咫烏ですね。これで20万円台中盤っていうんだから激安だよなぁ。(BARKS 烏丸哲也)
★皆さんの楽器を紹介させてください
「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
※最大5枚まで
●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7