ザ・ビートルズ、“3人目のドラマー”アンディ・ホワイト死去
ザ・ビートルズ初期のレコーディングに参加し、デビュー・シングル「Love Me Do」「P.S. I Love You」などでドラムをプレイしたアンディ・ホワイトが月曜日(11月9日)、脳卒中のため亡くなった。85歳だった。
◆アンディ・ホワイト画像
“ザ・ビートルズ3人目のドラマー”と呼ばれるホワイトは、レコード会社からの依頼を受け、1962年9月11日アビーロード・スタジオで行われたレコーディング・セッションに参加、3時間ほどプレイした。
彼は当時のことを2012年、『Daily Record』紙のインタビューでこう話していた。「僕はロンドンでよくテレビの仕事をしていたんだ。ある金曜日、次の月曜日EMIで3時間の仕事ができるかって電話があった。それしか知らされなかった。ザ・ビートルズの名前は聞いたことあったよ。僕の妻がリバプール出身で、その名前を出していたから。でも、彼らのことはよく知らなかった」
「本当に楽しい経験だったし、彼らの曲は凄いと思った。独自のものだったし、新しかった。当時はアメリカの音楽をコピーしたものばかりだったんだ。それで成功していた。でも、彼らがやっていることは新しく、ほかとは違いとてもスペシャルだって言えた。でも、それがその後、どれくらいスペシャルになるのかは、当時わからなかったけどね」
ホワイトにはこの3時間で5ポンドが支払われた。彼のドラム・ヴァージョンがリリースされたにも関わらず、印税は入らなかったが、セッション・ミュージシャンはそれが当たり前だったそうだ。
ホワイトはこのほか、トム・ジョーンズやダスティ・スプリングフィールドらのレコーディングやバート・バカラック、ロッド・スチュワートのツアーにも参加。晩年は、アメリカに住み、バグパイプやドラムを教えていたという。
合掌。
RIP Drumming Adjudicator, Session Drummer who played with the Beatles and all round Gentleman Andy White who passed away...
Posted by New York Metro Pipe Band on 2015年11月10日
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ピート・ベストの家族、ザ・ビートルズ縁の場所を宿泊施設に
ギーザー・バトラー「ザ・ビートルズは、英国人でも成功すると、僕らに希望を与えてくれた」
ポール・マッカートニー、旧友でザ・ビートルズのツアー・マネージャーだったトニー・ブラムウェル氏を追悼
ザ・ビートルズの映画『レット・イット・ビー』、修復版が配信
ポール・マッカートニー、ザ・ビートルズでのリードギターは無理
ビヨンセの「ブラックバード」、参加アーティストがお揃いのタトゥー
ザ・ビートルズ、『ハード・デイズ・ナイト』60周年Tシャツ&トートバッグ登場
ザ・ビートルズ、メンバーそれぞれの観点を描いた映画4作を制作
スチュアート・サトクリフによる絵画、詩、ジョン・レノンを題材とした小説が売りに出される