フィル・コリンズ、レッド・ツェッペリン再結成の裏話を語る
1985年に開かれたライブ・エイドでレッド・ツェッペリンと共演したフィル・コリンズが、当時の状況を語った。ドタバタで、最悪なギグだったという。
◆フィル・コリンズ画像
彼らはフィラデルフィアの会場で共演。レッド・ツェッペリン名義ではなかったが、フィル・コリンズのステージにロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ(加え、シックのトニー・トンプソン、ポール・マルチネス)がジョインし、「Rock And Roll」「Whole Lotta Love」「Stairway To Heaven」をプレイ。その5年前、ジョン・ボーナムの死により解散した彼らが一時的にリユニオンした形となった。
コリンズはUKの音楽誌『Q』のインタビューでこう話した。「僕は、控えめなものになるだと思ってた。全員が集まって、ただプレイするだけだって。でも、話してるうちに何かが起きて、当日…、レッド・ツェッペリンのリユニオンになったんだ。到着してみたら、僕は場違いな感じだったよ。ロバートは僕に会えて喜んでたけど、ジミーはそうじゃなかった」
「歓迎されてないんだなってわかったよ。立ち去れるものなら、そうしてた。でも、そんなことしたら、なんでフィル・コリンズはライブ・エイドからいなくなったんだって言われるだろ。だから最後までやったんだ。ホントに最悪だったよ。ロバートの声の調子は良くないし、ジミーは心ここにあらずって感じだった。ひどかったのは僕のせいじゃないよ」
そのパフォーマンスの数年後、プラントが語ったところによると、彼はライブ・エイドの前、立て続けに3つのギグがあり声を痛めていたという。また、ペイジは、当日1時間しかリハーサルができず、パニックしていたと話している。
いま思うと、希少なレッド・ツェッペリン再結成の1つだったが、誰にとっても納得のいくパフォーマンスではなかったようだ。
Ako Suzuki
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