ニュース・最新情報
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全英アルバム・チャート、ブラーが7作目の1位
今週のUKアルバム・チャートは、ブラーの8年ぶりの新作で通算9枚目のスタジオ・アルバム『The Ballad of Darren』が初登場で1位に輝いた。
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ブラーの新作、全英1位へ独走中
Photo by Reuben Bastienne-Lewisブラーが7月21日にリリースした通算9枚目のスタジオ・アルバム『The Ballad of Darren』が、今週金曜日(28日)に発表される全英アルバム・チャートで初登場1位を獲得しそうだ。
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デーモン・アルバーン、喪失感と悲しみの中、ブラーの新しい音楽を制作
Photo by Reuben Bastienne-Lewisデーモン・アルバーンは、今週リリースするブラーの8年ぶりのニュー・アルバム『The Ballad Of Darren』を、パンデミックや友人たちの死に対峙した後の“余波の作品”と考えているそうだ。
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ブラー、「セント・チャールズ・スクエア」先行配信スタート+オフィシャル・ビデオ公開
Photo Credit:Reuben Bastienne-Lewisブラーが、7月21日に発売のアルバム『ザ・バラード・オブ・ダーレン』から新曲「セント・チャールズ・スクエア」をリリースした。
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ブラー、アルバム『ザ・バラード・オブ・ダーレン』国内盤CDトラックリスト公開
Photo Credit:Reuben Bastienne-Lewisブラーが、7月21日に発売する約8年ぶりの新作アルバム『ザ・バラード・オブ・ダーレン』国内盤CDのトラックリストを公開した。
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ブラー、約8年ぶり新作アルバム国内盤リリース決定
Photo Credit:Reuben Bastienne-Lewisブラーが、約8年ぶりに新作アルバム『ザ・バラード・オブ・ダーレン』を7月21日にリリースする。
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ブラー、約8年ぶり新作アルバム『ザ・バラード・オブ・ダーレン』リリース決定
Photo Credit Reuben Bastienne-Lewisブラーが、約8年ぶりに新作アルバム『ザ・バラード・オブ・ダーレン』を、7月21日にリリースすると発表した。
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ブラー、<サマーソニック2023>に出演決定
ブラーが、8月に東京と大阪で開催される<サマーソニック2023>にヘッドライナーとして出演することが明らかになった。
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ブラーのグレアム・コクソン、有名になると「たがが外れた人たちが押し寄せる」
ブラーのグレアム・コクソン(G)は、90年代、ブリットポップ旋風と共にバンドが一世を風靡すると、偏執的なファンにつきまとわれるようになり、不安で眠ることができなくなったそうだ。
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ブラー、“驚異的な人気”によりウェンブリー・スタジアム公演2日目を追加
2023年に約8年ぶりにヘッドライン公演を開催するブラーが、 “驚異的な需要”により追加公演を発表した。
プロフィール・バイオグラフィ・リンク
1stアルバム『Leisure』からは、“She's So High”“There's No Other Way”といったキャッチーな曲がヒットしたが、Blurが足場を固め、独特な感性を確立したのは、次作『Modern Life Is Rubbish』においてである。精彩を放つ理知的なアレンジとほとばしるメロディにのせて痛烈に社会を批判するAlbarnは、ブリティッシュ・ポップに登場した新たな“オリジナル・ヴォイス”だった。ロンドンの演劇シーン出身のAlbarnが、劇作家のように描き出す救いがたい人物像は、CoxonのシャープなギターとRowntreeのクリエイティヴなドラムスに生命を吹き込まれる。多様なスタイルを用いた『Parklife』によって、Blurが押しも押されもしない本国のスターになると、パブに集ったイギリスの若者たちは、イギリス人ならではの感覚に彩られた超キャッチーなBlurの作品に祝杯を挙げた。
また、このアルバムをきっかけに、同じマンチェスター出のライバルOasisとの熾烈な争いが始まり、彼らはOasisの労働者階級の叙事詩に、洗練された冒険譚で応酬した。イギリスでの成功に気をよくしたBlurが次にリリースした『The Great Escape』は、バンドの可能性を押し広げ創造性を高めたアルバムで、実に自信にあふれている。Albarnは相変わらずイギリス社会の暗部を巧みに暴き出し、陽気な“Country House”では、処方薬とハーブの風呂なしでは生きていけない裕福なビジネスマン(「僕はプロの皮肉屋、でも心はうわの空」)が描かれる。“Stereotypes”は夫婦交換をする郊外居住者の話。“Best Days”はCoxonのギターが美しい悲しみに満ちたラヴソング。“The Universal”は、21世紀に見つかったという設定の新種のドラッグを賛える、Burt Bacharach風の奇抜な歌だ。『The Great Escape』は、的確な人間観察と音楽スタイルが鮮烈な印象を与える傑作だった。
イギリスではミリオン・セラーを記録したものの、世界制覇をめぐる闘いではOasisに破れたと思われていたBlurは、バンド名を冠した『Blur』で再び自己改革を試みる。BeckやPavementの影響もあって、アメリカは突如Blurを受け入れた。ヒット・シングル“Song 2”では、イカレたかけ声とディストーションのかかったぶっきらぼうなギターをバックに、Albarnが“ヘヴィメタル”な気分を歌い、ローファイな曲調で強迫的なコーラスへと至る。
彼らはイギリス趣味を押しつけるのではなく、アメリカのフォークやカントリー、パンク、グランジに歩み寄ることで、アメリカでの成功をつかんだ。一方このアルバムには、麗しい“Beetlebum”や、シュールなバラード“Strange News From Another Star”、さらに“Look Inside America”といった曲も入っている。ハープがステレオでグリッサンドし、'70年代ハードロックのギター・ソロがカー・ラジオから流れる中、Blurはアメリカを見つめて「彼女もなかなか悪くない」とつぶやく。念入りにつくりあげた聡明なポップは、音楽への期待が薄らいだ時代にも、立派に生き残れるのだ。