【フジロック】フジロックで最もあなどれないダークホース
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ロンドンを拠点とするゆえの国内でのライヴの少なさからか、はたまたテクノとロックをクロスオーバーする音楽性ゆえの支持の広さからか、この前に出演したバッファロードーターをさらに上回るもの凄い動員を誇ったブンブン・サテライツ。 ディレイやトーキング・モジュレーターを駆使してトリッキーなギター・サウンドを聴かせる川島道行、さらに一流エンジニアも真っ青の手さばきでデジタルミキサーとサンプラーを操り、全体のサウンドをコントロールする中野雅之。 ステージでは最小人数で複雑なアレンジメントを再現するだけに実に忙しそうに演奏していたが、2人の役割はこれだけに止まらない。 川島は客席上空を20メートルを漂うような浮遊感あるボーカルを聴かせ、中野はここぞという場面で前に飛び出しブリブリに歪んだベースソロで客席を煽る。 まさに大車輪の活躍ぶり。 さらに高速ブレイクビーツに対抗するかのごとく、人間の限界を超えたフレーズで叩きまくるサポートドラマー。 これだけ盛り上がる要素が揃えば、観客もハジけなければウソってもんだろう。怒涛のスペクタクル・ナンバー「Push Eject」ではメロコアも真っ青のダイブやモッシュが相次ぐ。 もはや彼等がロックなのかテクノなのかなんてどうでもいいことかも。 隣にいた上半身裸の刺青小僧が“すげーカッコいい”と叫んでいた。 今年はやたら多くみかけたこのルックス層にもアピールできるステージング。凄いというよりむしろうらやましい(笑)。 ジャンルを越えて支持を得るブンブンは、フジロックで最もあなどれないダークホースなのである。 Reported by K.O.D.A |









