ザ・ミュージック、激しさを失わず音の深みを増した2ndアルバムについてメンバーを直撃!
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平均年齢いまだ21歳にして、はや日本のサマーフェス貫禄の常連。ザ・ミュージックは猛烈なスピードでロック・シーンの頂点に立ちつつある。そんな彼らのベクトル最大傾斜の勢いが詰った待望の2ndアルバム『ウェルカム・トゥ・ザ・ノース』がいよいよリリースされる。“ストーン・ローゼズの再来”“21世紀のレッド・ツェッペリン”などと呼ばれた彼らだが、そんな周囲の高すぎる期待によるプレッシャーを何事もなかったように平然とはねのけて、グルーヴを強め、逞しくハードになり、メロディに繊細さと説得力を増して帰って来た。早くも“次代のシーンの牽引者“との期待がかかる彼らを、サマーソニック出演直前、“ザ・ミュージック第2章”をみんなの前に見せたくてウズウズしている真っ最中に直撃した!
──今回はサマーソニックの出演であるにもかかわらず1週間前倒しでフジロックに来てましたよね? フジは楽しかった?
フィル(Dr):うん。爽快だったよね。
──今回のフジロック、3日目の大トリのモリッシーが急遽キャンセルになったとき、「ザ・ミュージックが代役をつとめるんじゃないか?」って噂が流れたんですけど、そういうオファーが出たら出るつもりはありました?
アダム(G):まんざらでもなかったけど(笑)、僕がそのときまだ日本に着いていなかったからね。でも、モリッシーってしょっちゅうキャンセルしてるワケだから、今回みたいにモリッシーのソックリさんバンドがその度に代役を務めたら、それはそれで彼らにとってはいい金になるよね。僕らもやろうかな(笑)。
──ところでニュー・アルバムのリリース、おめでとうございます。グレートです! 曲調の幅が飛躍的に広がってパワー・アップしてると思うのですが、新作に取り組み前にどんなヴィジョンがありました?
スチュ(B):特に新しいヴィジョンはないよ。ここ2年で経験したことが、そのまま反映されているものになっているんだ。特に「こういう曲を書こう」と狙って作るのではなくて、頭の中に自然と湧き出たインスピレーションを表現しているだけだ。4人で曲をジャムっているうちに生まれてくるね。
──つまりは自発性こそが大事だと。
アダム:そう! まさにその通りだね。“成長する”なんてことは、自分の頭で意識したからと言って出せるワケじゃない。無意識のうちに表現してみて気がついたら変わっていた。そういうのを成長って言うんじゃないのかな。
──では、アルバムのプロデューサーにパール・ジャムやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを手掛けたブレンダン・オブライエンを起用した理由はなんですか?
今回のアルバムはアメリカのマーケットでも通用するくらいのスケール感の大きな力強いアルバムになっていると思うのですが。
ロブ(Vo):特にアメリカ市場を意識したわけじゃない。アメリカにも僕らを欲している人はもちろんいると思うけど。ブレンダンを選んだのは、僕らが今の自分たちに必要だったパワフルさをサポートしてくれるのに最適な人物だと思ったからだ。彼のプロデュースしたバンドは僕ら大好きだったからね。
──メロディ・ラインの説得力も増しましたね。
ロブ:特に意識はないけど、それはおそらく歌詞に説得力が増したからじゃないかな。歌詞は劇的に変わったと思うよ。前はたいして考えて歌詞を書いてなかったんだ。でも、デビューして2年の間にツアー、レコーディングといろんな経験をして、故郷のリーズを離れていた。そういう生活から経験した“想い”みたいなものが歌詞には詰っているんだ。
──そういう想いみたいなものは『ウェルカム・トゥ・ザ・ノース』というアルバム名にも込められてる?
フィル:そうだね。ノースというのは、イギリス北部の僕らの町のことを差しているんだけど、故郷を離れてみて自分達の周囲にいた人たちの大切さにに改めて気づいた。その“故郷”というのには、音楽とかいろんなことを含めて“僕ららしさ”という意味があるんだ。
──それにしても、あなたたちはここ数年のイギリスからのデビュー組の中をうまくサヴァイヴしてきました。そして、あなたたちはUKロックの支持層にも支えられながら、同時にアメリカのラウドなロックを好む層にも、ダンス・ミュージックを好む層にも支持されています。こういうバンドは今の世の中、珍しいと思うのですが。
アダム:僕たちは誰にも似たくなかったから、バンドをはじめた時からカヴァーなんてしたことがなかった。今あるのはその結果だし、君のような評価をされるのはとてもうれしいよ。あと、今回ブレンダンがプロデュースしたことで「君たちはラウド・ロックのバンドになりたいのか?」なんてよく質問されるんだけど、そんなワケはないよね(笑)。そういうバンドとはもっともかけ離れたバンドだとさえ思う。とにかく周囲のことはあまり気にせずに、自分たちに忠実でいるだけだね。
取材・文●沢田太陽
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『ウェルカム・トゥ・ザ・ノース』
東芝EMI
VJCP-68680 \2,548(tax in)
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3. ブリード・フロム・ウィズイン
4. ブレイキン
5. セセイション
6. ファイト・ザ・フィーリング
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